真夜更けに鳥鳴くは
丑三つ時に鋭(と)き声上げて
鳴くは何鳥ならんや
そも鳥はこの時分には
ねぐらにてうまし眠りの頃合ならんや
我これまで真夜更けに
鳴く鳥の声を聞かず
いかに短夜(みじかよ)とて
暁にはなおしばしの余裕あらずや
さあれしばし甲高き声止むことなし
そもこれ何の前触れならんや
前触れならずば何ゆえ
汝(なんじ)かくまで鳴く声高きや
この時分寝もやらず
目覚めいし我に
鋭き鳥声よ何を告ぐるや
何を告ぐるや鳥声よ
(大場光太郎)
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