« 水路道(2)―狭まりゆく自然 | トップページ | 風薫る »

五月の街の詩(うた)

 
  日盛りの街に 風がかすれた声で
  遠い国の歌を歌いながら吹き過ぎる
  家々の垣から木々のみどりが
  顔をのぞかせ 互いに目配せして笑いあう

  カラフルなよそおいの子供が
  おとぎ話の森の小人のように
  とある路地からふいに飛び出してくる

  素敵な女性が自転車で軽快に
  通り過ぎようとして 
  風に帽子を飛ばされる
  
  マクドナルドの「m」のマークが
  高く 日に輝いて 
  今にも空に飛び出さんばかり

  ああ春よ 移ろいゆく時のアラベスクよ
  お前は年々にやさしくたち現れ
  街をみどりに染めあげて
  そ知らぬ顔で去ってゆく

               (大場光太郎)

|

« 水路道(2)―狭まりゆく自然 | トップページ | 風薫る »

」カテゴリの記事

コメント

 曇りがち、雨がちのぐずついた天気が続いていましたが、16日ようやくすっきりした「五月晴れ」の一日となりました。日は中空にまぶしく輝き、若葉、青葉が家々の庭先に溢れ、わたる風はまさに薫風、この詩のような感じの気持ちのよい日でした。
 今年は春先から天候不順気味で、春めいた、うららかな日が少なく「短い春」との感が否めません。だから惜春の想いはあるものの、この日の日差しの中を歩いていると「夏は来ぬ」が実感されました。

投稿: 時遊人 | 2012年5月17日 (木) 02時32分

この記事へのコメントは終了しました。

« 水路道(2)―狭まりゆく自然 | トップページ | 風薫る »