« 星の荒野にて | トップページ | みどりのそよ風(2) »

みどりのそよ風(1)

    マガジンをパラパラと読む春の風   (拙句)

 昼過ぎまでは、きのうまでのぐずついていた天気をひきずっておりました。
 まだ雲が空全体を覆い、そのあわいから薄日がさす程度。それが午後2時を過ぎた頃から、雲が少しずつ切れ始め、正真正銘のお日さまがぴかぴか明るい顔を出しました。
 それと共に、きのうまでのうすら寒さはどこへやら。一気にカーッと暑くなりました。わずか一両日の間に早春から盛春に舞い戻ったような陽気の急変ぶりです。外に出ますと、少し汗ばむほどの中にも心地良いそよ風が、私自身にも町なかにも木立にも吹き渡っております。
                       *

        みどりのそよ風 いい日だな
        ちょうちょもひらひら 豆の花
        なないろ畑に いもうとの
        つまみ菜つむ手が かわいいな
 
 当ブログでここのところ、この季節の風物などを折りにふれて書いてまいりました。そんな中である時、いつも私が愛聴致しております、「二木紘三のうた物語」中に、この歌がなかったかな?とふと思いました。同「うた物語」の「マ行の歌」の項目をたどってみますと、ありました ! 『みどりのそよ風』。早速聴いてみました。
 本当にこの季節にぴったりの歌ですね。聴いていて、歌の中の光景がパーッと広がってきます。何とも、心がうきうき弾んでくるような、良い歌ではありませんか !

 私がこの歌を聴くのはいつ以来のことでしょう?ちょっと思い出せないくらい、ずいぶん久しぶりのことです。
 教わったのは小学4年の春の頃だったと思います。簡単なメロディですから、すぐに覚えて当時はよく口ずさんでおりました。しかしいつの頃からか…ついぞ歌わなくなりました。
 こういう歌は童心を失ってしまうと、『あヽいい歌だなあ』と、心の底から実感できなくなるもののようです。おそらくそうして、「心」はどんどんあらぬ方向を向いていってしまうのでしょう。
 しかしこの度久しぶりで聴いてみて、『あヽいい歌だなあ』と、本心から思えたということは?この年になって私にも、「童心」が戻ってきたということなのでしょうか?

 余談ながら、本夕すっかり晴れ渡った中空に、半月にほど近き上弦の月が白くかかっておりました。                              (以下次回につづく)                                             
 (大場光太郎・記)
 
 

|

« 星の荒野にて | トップページ | みどりのそよ風(2) »

身辺雑記」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。