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星の荒野にて

  真夜更けの荒野の道を
  僕はただ一人で歩いていた
  荒野を二つに分けて
  道はまっすぐ先まで続いている
  
  右手にこんもりした森が見える
  見るともなしにぼんやり
  森の方を見ながら歩いていた
  
  するとそのうす黒い木立の中から
  一頭の馬が飛び出してきた
  馬は透きとおって青白く輝いており
  僕の方にどんどん近づいてくる

  道の端まできて
  一瞬立ち止まったかとみるや
  僕のすぐ前を颯っと飛び越えた

  そのきらきらした飛越のみごとさ
  その姿の息をのむほどの美しさ
  僕はただ呆然と見守るばかり

  と見ると青白く輝く馬は
  左手の荒野の中で
  忽然と姿を消してしまった

  惜しみながら僕は
  真正面の空を仰ぎ見る
  星々が何とも知れない星座の
  形をつくっている

  なおも仰ぎながら歩いていると
  星座のただ中に
  麗しの乙女の姿が現れ 輝きの顔で
  僕にやさしく微笑みかける

              (大場光太郎)

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コメント

 08年5月に作り、同月に公開した詩です。明らかに幻想的な詩ですが、これにはわけがあります。今から20年以上前、40代初めの頃見た夢をほぼそのまま忠実に再現した詩なのです。

投稿: 時遊人 | 2011年7月10日 (日) 02時55分

 40代初め当時は夢に関心があり何冊か「夢の本」を読み、また夢日記もつけていました。そのくらいですから、今思えば「霊夢」のような鮮明な夢をけっこう見ました。いつかまた再掲載したいと思いますが、『オリオン落下譚』もそのままの再現です。

 ところで、上コメントの時だったかどうか忘れましたが、何とこの詩を当時の名物投稿者「七転八起」さんが阿修羅掲示板に投稿されたのです。この人には311直後から都合50弱の記事投稿をしていただきましたが、時に「して欲しくない記事」まで投稿され『あちゃー』と思った事も今は懐かしい思い出です。

 その後、七転八起さんが同じく投稿していた超人気ブロガー氏の記事(拍手数1500という不滅の大記録を作る)を巡り、阿修羅管理人と七転八起さん・ブロガー氏との間で大バトルとなりました。「管理板」という普段は目立たない板が白熱の論争の場となり、阿修羅読者も二つに分かれ(ただし8割以上は七転八起さん・ブロガー氏擁護)、コメント数400弱にもなりました。

 その中で管理人さんが、「七転八起さんは“ポエム”まで平気で投稿するお人だから」と嫌味たっぷりなコメントをし、私はこの詩が侮辱された気がしました。ある時から私は他のサイトには一切コメントしない主義を貫いていますが、さすがにその時だけは一言、二言言ってやりたい衝動に駆られもしました。

 当ブログでもその経過を2、3の記事にしていますが、結局管理人さんの「ブロガー氏の記事投稿禁止」「七転八起氏投稿禁止」措置により、七転八起さんは阿修羅を去りました。同時に超人気ブロガー氏や当ブログの記事も誰も投稿しなくなった次第です。

 この出来事により、阿修羅掲示板に見切りをつけて離れていった読者も多かったと仄聞しています。

投稿: 時遊人 | 2016年5月28日 (土) 03時09分

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