雨の水仙
ひとしきり春雨は降る
きぬのように やわらかく
とある庭のかたすみに
水仙一群(ひとむら) 雨に濡れて咲く
まだつぼみの淡い黄なる花を
うつむきかげんに垂れて
冷たい風に 身をこきざみにふるわせて
おまえたちは語り合う 密やかに
何を語り合っているのか知りたくなって
そっと近づいてみると
急に口をつぐんでしまう かそけさで
(原詩・高校3年時ー大場光太郎)
| 固定リンク
「詩」カテゴリの記事
- (諷刺詩) 白カラス族(2014.03.15)
- 春風の詩(うた)(2009.03.22)
- オリオン賛歌(2008.12.18)
- 群衆の一人として…(2008.11.26)
- フォーマルハウト(北落師門)(2008.11.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント