コスモスあれこれ
久しぶりの晴天となりました。空にはハケで刷(は)いたような白い雲。太陽はそんな雲をたやすく透かして、燦たる光りを放っています。日に向けている方の頬が熱く感じるほどです。
しかし風もやや強く吹き渡っております。木々が白っぽい葉裏を見せながら、ざわざわそよいでいます。とある家の二階ベランダに、それっ!絶好の洗濯日和だとばかりに、何竿もびっしりと洗濯物が干してあり、それが風にひらひらと。大通りの各店先の、さまざまなPR用布旗もはたはたと…。
「六月の綺麗な風」こそは救いです。これが七月になって梅雨が明けると、途端に風もピタッと止まって例年の猛暑ですから。
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以前『花泥棒も罪なの?』で紹介しました、すぐ近所のレンタル農園の道路との境の辺りに植えられているコスモス。何と気の早いことに、先週あたりからチラホラ咲き始めているのです。そういえばきのうの記事では省きましたが、中津川沿いの車道と舗道の境に植えられているコスモスも、同じように…。
秋桜(コスモス)は、秋も深まった晩秋の花のはずです。あんなやわらかい色の華奢(きゃしゃ)な花が、秋冷厳しい中でよく咲いているものだと、けな気さを誉めてやりたくなるはずのものなのですが。
それなのに一体どうしたことなのでしょう?単なる早咲きなのか。とんでもない狂い咲きなのか。もちろん、当地のコスモス全部がそうということはないでしょうが。それにしてもこんなことは、今まであまり記憶にないことです。
コスモスといえば。当家のベランダのプランターにコスモスの種を蒔き、それが無事芽を出したことまでを、一連の「コスモス記事」でお伝えしました。
しかしその後私の不注意により、今から二週間ほど前、当家の飼い猫二匹のうちのどちらかに、同プランターの三分の二ほどを引っかき回されてしまいました。私は『さもありなん』と、それとなく警戒はしていたのですが。
親と子の猫のうちどっちが「犯猫(?)」かは、これまでのいたずら行状からして目星はついています。しかし何せ犯行現場を目撃したわけではありませんので、現行犯逮捕というわけにもいきません。それに人間と猫とでは、そもそも「犯罪の定義」が根本的に異なりますから、人間の刑法を猫に当てはめるわけにも…。よって、きついお咎めは無しにしました。
プランターをベランダから、安全な台所に移しました。ガラス戸を通して光りも十分届くと思って。残った三分の一の七つ芽ほど、今度こそ大切にと思っていたのですが、ダメでした。いつの間にか、一芽また一芽と萎れて消えて…。おととい結局全滅しました。
また新しい種を買ってきても十分間に合うはず、とも考えました。が、『オレには花物の種を育てる才能がないのかもな』、と断念しました。今度はもっと実用的に、野菜の種物にチャレンジしてみるかとも考えております。以上ご報告致します。
(大場光太郎・記)
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コメント
はじめまして
コスモスの件、私も不思議に思っていました。
道端に結構沢山咲いています。以前はこの季節もコスモスは見ませんでしたよね。狂い咲きでしょうか・・・?
近所にもふとどきな猫ちゃんがおりまして、我が家のブランターがトイレ代わりになっていますが怒る気になれません。とてもかわいいのです。♪
投稿: おキヨ | 2008年6月25日 (水) 11時35分
おキヨ様。こちらこそはじめまして。このたびはコメントいただき、ありがとうございました。
コスモス、本当におかしいです。きょうも例の畑見てみました。すると、きのうより広範囲に広がって咲いているではありませんか! 私はずばり「狂い咲き」と考えます。しかし狂っているのはコスモスばかりではありません。気象全体が大狂いで、その影響かと。さて、そのそもそもの「元凶」は?
猫の件。そうなのです。当家の飼い猫も、親が11歳、子の方ももうすぐ10歳。年々遠出することが少なくなり、ともすると近くのプランターで用を済まそうとするようです。でも可愛い愛猫たちです。どんな失敬にも怒る気にはなれません。
投稿: 大場光太郎 | 2008年6月25日 (水) 16時12分