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猫びしょ濡れで…

    梅雨入りの夜びしょ濡れや戻り猫    (拙句)

 つい先頃「六月の綺麗な風」で、絶好の良い6月のスタートが切れたと述べたばかりなのに、翌2日はまたそれまでのぐずついた天気に逆戻り。終日小雨が降り続く一日となりました。
 それのみか、気象庁が関西から関東地方までの「梅雨入り」を発表する、おまけつき。『まさか、こんな早くに』。確かに今年は、関東地方の場合例年より6日ほど早い梅雨入りとなったようです。
 同じ雨続きでも、「気象庁」という気象予報のオーソリティ機関が「梅雨入り宣言」をしますと、私たちの感じが俄然違ってまいります。『また例のうっとうしい季節の到来か。やれやれ…』。ついついそういう心持にさせられます。同宣言に限らず、何事もオーソリティ(権威)からの「ご託宣(たくせん)」というものは、私たち庶民にとって、影響力が大きいものです。
 時には例の芸人ではないけれど、『そんなの関係ねえ』とばかり、無視してみましょう。実際年によっては、その後「カラ梅雨」で、見事予報が外れたケースもけっこう多いのですから。
 「個の確立」が必要不可欠なこの時代。政治家、財界トップ、ジャーナリスト、テレビのコメンテーター…、知らず知らず「彼らの言」を鵜呑みにしていることがありはしないか?時に厳しく、自分自身をチェックしてみる必要がありそうです。
 「外を見るな。(己れの)内を観よ。そこには全てがある。」とは、ある賢者の言葉です。
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 それはともかく。2日から3日にかけての深夜は、梅雨入りに加えて、接近中だった台風5号が梅雨前線を刺激したとかで、当地でもけっこう激しい雨になりました。
 そんな中、台所の方からひと際甲高い猫の鳴き声が聞こえてきました。『何ごと?』。隣の事務室にいた私は、そちらにすっ飛んでいきました。と、この雨の中我が家の愛猫がお帰りのようです。

 我が家では、長年三毛系の雑種猫の親子を飼っております。帰ってきたのは、子猫(といっても、もう来月で10歳ですが)の方です。親猫の方は、だいぶ肥満ぎみの満11歳で、家の中でぐっすりお眠りです。
 その子猫(で通します)は、台所の一箇所に踏ん張って、なおも「ニャァー。ニャァー」鳴いて私にアピールしています。そのうち、飼い主様の迷惑おかまいなしに、身をブルブルンと振るわせてその辺の床に雨滴をまきちらしました。そしてつぶらな眼で、私を見上げながら「早く何とかしてくれニャァーッ!」とばかりに、なおも鳴き続けます。
 この猫め。たまに雨の夜外から帰ってくると、私に全身をきれいに拭いてもらうことを習慣としているのです。
 
 母が猫好きだったこともあり、当家ではこれまでずいぶんいろいろな猫を飼いました。しかしこの子猫ほど、ユニークで愛嬌のある猫は初めてです。そうやって面倒見てやっているようで、実は私もずいぶん癒されているのです。
 (大場光太郎・記)

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