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中津川のこと

 きょうは霧雨が降っているようないないような。外に出てみても傘がいるのやら、いらないのやら。道行く人は?と見ると、やはり傘をさしていたりいなかったり。
 午後三時過ぎともかく霧雨もスッカリ上がり、雲間を通して薄日がほんのり射してきました。

 書く題材が何もない時の「身辺雑記」。分けても「中津川のようす」。そのさまを眺めていると、書く素材が一つ、二つたいがい見つかります。とにかく。私にとって中津川は、身近な所で本式な自然が残されている唯一といっていい場所です。
 いずれデジカメでもそろえて(まだ持っていないのです)、当ブログへの画像の取り込み法をしっかりマスターした暁には、「中津川の四季」という年間シリーズを予定しております。(気長くお待ちください。)

 自然は、本当に時々折々にさまざまな表情を見せてくれます。この中津川も何年も前からしょっちゅう行っていますが、それこそ四季によって、日によって、行く時間帯によって微妙に違っており、同じ表情は無いといってもいいほどです。それはそうですよね。日の高さ、雲の具合、風や雨のさま、登場する生き物…すべて違うわけですから。

 本日は夕方六時過ぎ立ち寄りました。堤防を下りて、いつもの突起の指定席に腰をおろします。先ほどまでの雨で少し湿っています。
 座っている所から二、三十メートル下流の所に、こちら岸から向う岸まで、幅七、八十メートルくらいの堰が設けられています。一キロ弱先の相模川への流量調節が目的だと思われます。きのうから降り続いた雨で、堰のこちら側は満々と水を湛えています。
 それにしては意外なほど流れは穏やかで、水面(みなも)がわずかに揺らいでいる程度。まるで水鏡(みずかがみ)のように、対岸や中洲の繁茂した青葦、対岸堤防上の木立が川面に鮮やかに映っています。

 時に何鳥なのか、小さな鳥が下流から上流へ「チチチチッ チチチチッ」と、鳴きながら飛び去っていきます。堰の方からは、勢いよく流れ下る川の水音が絶え間なく聞こえています。時折り、すぐ近くの川辺の葦群から「グァッ グァッ グァッ」という、野太い夕蛙の鳴き声…。
 「自然の音声(おんじょう)」に耳をそばだてるのは、本当に良いそうです。右脳と左脳のバランスが取れてくるそうです。とかく現代人は「左脳偏重」で、大変困った状況にあるわけですから…。

 立ち上がって帰り際、一羽の青鷺(あおさぎ)が悠然と羽ばたき、対岸のこんもりした木立の根元に隠れていきました。
 午後六時半。曇り。自然はいたってゆったりとそして穏やかです。
 (大場光太郎・記) 

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