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救急車様

  ピィーポー ピィーポー ピィーポー
  街にけたたましい音が鳴り響く
  そこのけそこのけ
  救急車様のお通りじゃい。

  その時ばかりは
  この世で一番偉いのは
  オレ様じゃと言わんばかり。

  ピィーポー ピィーポー ピィーポー
  さすがの超高級車も
  普段は我が物顔のトラック野郎も
  そそくさと路肩に身をよせて
  ハハァーッとばかりに
  平身低頭うずくまって
  救急車様が通り過ぎるのを
  ただ見守るばかり。

  ピィーポー ピィーポー ピィーポー
  救急車様は肩そびやかし
  車々を睥睨(へいげい)しながら
  開かれた花道を悠然と通ってゆく。

  ピィーポー ピィーポー ピィーポー
  救急車様が運んでいるのは
  我々の不安と恐怖だ。

            (大場光太郎)

    (注記)私は救急車のサイレンは嫌いな音の一つです。
     決して受容してはいけない音だと思っています。なお
     乗っておられる急患の方々を冒涜するつもりは全く
           ありませんこと、ご了解賜りたいと存じます。      

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