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近隣不動産業事情など

 きのうの記事でお伝え致しましたとおり、きのうの午後3時過ぎ伊勢原市に向かいました。不動産会社二社にお伺いするためです。どちらの会社とも長い付き合いです。社長は共に40代、今が働き盛りといった年代です。
 ご多分に漏れず当地近隣の不動産業界は、都心のような地価の下げ止まりや上昇傾向はとても望めず、依然厳しい状況です。そんな中で30代、40代の不動産会社経営者は、よく健闘していると思います。年配の経営者が同業界の長期低落傾向の前になすすべもなく立ち尽くし、前途を悲観しているのに比べて、若い世代の経営者はそんな中で何とか活路を見出すべく、新しい業務分野にも果敢にチャレンジしています。
 私の不動産関係の顧客の中にも、ずば抜けた売り上げ実績を挙げている会社もあります。どうも急成長している会社の若手経営者は、不況を不況と捉えていないようなのです。逆にかえってこんな時こそ絶好のビジネスチャンスとばかりに、ドーンと新機軸を打ち出して急速に実績を伸ばしているのです。

 さて今回お伺いした伊勢原市内の二つの会社は不動産屋さんだからといって、「宅建業免許」の件ではありません。「建設業許可」に関してです。
 特に「不動産売買」を業としている不動産屋さんの場合、土地を仕入れて自社で注文住宅を建築したり、建売住宅として分譲して売り出す場合、そのどちらの場合でも建設業許可業者として自社施工して10年住宅保証の土地付き建物として売買した方が、利益にもなるし売りやすいようです。
 それで一時期、不動産会社が建設業許可を取得したがる例がけっこうありました。(残念ながら、ここ何年かはさっぱりです。)

 「行政書士」といえば、おおむね私のように(笑)おとなしくて知的で学究肌の人が多いようです。ですからいざ開業しても、営業活動などは滅多にしないようです。まして「不動産会社」などは、自分の方から出向いてPRするというようなことは、まずないでしょう。
 しかし私は、敢えてそれをしたのです。平成8年10月の開業でしたが、「カネ、コネ」ともになく(それに加えて業務上のスキルも)、とにかく切羽詰まっていて、すぐにでも業務を受注してこなしていかなければならない状態でした。ですからなりふり構っておられず。当厚木市、海老名市、綾瀬市、大和市、座間市、相模原市、伊勢原市、平塚市、秦野市…。近隣各市町村の特にターゲットにしている、建設業者、不動産業者などを片っ端から飛び込み訪問して歩いて回ったのです。
 そうやって一年間で配った名刺が分っているだけで3500枚ほど。実際は5000社ほど訪問したと思います。訪問先ではたいがいびっくりされました。
 「えっ?行政書士の先生(一応「先生業」です)が営業かよ。初めてだよ。まあご苦労なこってすねえ。…折角だから、お茶でも飲んでってよ。」
 そうやって逆に気に入られて、その後の業務につながったり。中にはケンもホロロに断られたり。おかげ様で、普通は開業後3ヵ月くらいは業務受注ゼロが常識と言われる中で、1ケ月目からボチボチ仕事が確保できました。

 今回お伺いした二社のうち一社の社長は特に、開業間もなくの頃からのお付き合いです。それのみか、伊勢原市、秦野市、平塚市の10社以上の会社の「建設業許可(新規)申請」を紹介していただきました。そのくらいですから、40代の若さで風格のある親分肌の社長です。

 とにかく。私にもわずか10余年前に、厳冬のさなかコートも着ないで夜の9時過ぎ会社の灯りを見つけては、『それっ!』とばかりに飛び込んで行った頑張りがあったのです。今失いかけている、業務を始めとした各分野への敢闘精神、再び思い起こしたいものです。
 (大場光太郎・記)

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