梅雨から盛夏へ
夏雲に乗りて遊行(ゆぎょう)をしたきかな (拙句)
きょうも暑い一日となりました。梅雨晴れ間などと言うもはばかられるほどの、れっきとした真夏の一日といった感じでした。
そんな昼下がり、バスで本厚木駅方面に向かいました。駅周辺で用を済ませてから、午後二時半頃駅から1.5キロほど先の県の出先機関に、ある申請書類を提出するため、徒歩で向かいました。
日盛りの中そよ吹く微風はあれど、熱を冷ます何の効果とてなく、太陽の熱は外行く者の体全部の細胞にまで入り込むようで。それに下からもアスファルトの照り返しの熱がこれまた暑くて。道半ばで恨めし気に空を見上げると、なるほど抜けるような青空で。そんな中に『人が暑いのなんか知るもんか』とばかりに、取りつく島なき夏雲がふわりふわりと浮いているばかり。
その役所から出てきたのが午後三時半頃。役所も最近では冷房温度を高目に設定しているとはいえ、外来者が熱を冷ますには十分で。『やれやれまた暑い中を歩くのか』と、観念して外へ出ました。すると折りよくたまたま日が翳っていて、心もち風も強く吹き始めワイシャツの中にまで入り込んで、少しばかり汗を引っ込ませてくれました。
夕方五時過ぎ、今度は車で出かけてみると。家々の垣からこぼれるばかりだったアジサイは、すっかり朽ち果てて今では見る影もない姿に。街路に植えられているものは、管理業者の手によってとうの昔に花をちょん切られ、青々とした大きな葉ばかりになってしまっているし。バラの花もすっかり影を潜め、花々には過酷なこの季節、代わってひまわりやダリアや真紅のゼラニュームなどが時たま見られるばかり。
そんな中で先日ご紹介した当地各所の秋桜(コスモス)は、咲き切ったかと思えば他のつぼみがまた花を開かせ、このまま晩秋までずっと咲き続けていけるものなのでしょうか?
また中津川に至る道沿いの例の水田は、今ではすっかり田んぼ全体を覆いつくすばかりに一面青田の状態です。
梅雨のさなかには、街の中といわず木立といわず多く見かけられたツバメも、今ではたまにチラホラ目にするだけに。そろそろ次なる涼しい国へ、少しずつ移動中なのでしょう。
『ラ・ゴンドリーナ(つばめ)よ、また来年ね!』。もうそんな季節です。
(大場光太郎・記)
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