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暑気所感

    夜の雷(らい)とどろとどろと渡りけり   (拙句)  

 暑中お見舞い申し上げます。
 この挨拶、いやもっとぶっちゃけた「暑いですねえ!」がごく普通に飛び交っている、連日の猛暑です。皆様はこの暑さの中、いかがお過ごしでしょうか。

 当地では昨日日中は例の如くの炎暑。それが夕方頃からにわかに黒い雲が全天を覆い始め、午後7時過ぎ、突然ピカッと閃光が閃いたかとみるや、直ぐドカーンと大きな雷鳴が轟き。続いて約10分ほどの停電のおまけつき。
 私が子供の昭和30年代は、停電はしょっちゅうありました。しかし今では「停電しないこと=現代社会」と思い込んでいるフシがあり、このように突発的に停電にでもなろうものなら、なすすべもなく慌ててしまいます。
 宵闇に停電してしまえば真っ暗闇。いうならば昔はこれが当たり前の暗さ。それを「どうだ!」とばかりに今改めて突きつけられると、停電中は「いつまでに再点灯する」ということはまるで分からないわけで、本当に暗さの中にぽつんと取り残されているような不安感、違和感がいや増して感じられてきます。これは言ってみれば、現代人のひ弱さの一面を物語るものなのでしょう。

 とにかく。閃光が走り雷鳴がドカーンときて、次はお決まりの滝のようなもの凄い豪雨です。我が住居の周りで、建物といわず地面といわず、地上なるものへの懲らしめのような雨のたたきつける音が、周り中からステレオで聞こえてきます。この分では、水はけの悪い低地は今頃行き場の無い水で溢れかえっているんだろうな、そんな想像もしてしまいます。
 また夕方帰りに通った、近くの五階建ての住宅団地群の公園から、賑やかな盆踊りの歌が聞こえてきておりました。真夏の土曜日とあって、団地自治会主催による毎年恒例の盆踊り大会が夜に催される手はずのようでした。『折角の盆踊りもこの大雨で、ホントにお流れだな』。
 そうして豪雨は、ゆうに一時間以上も続きました。

 そしてきょうは珍しく終日のうす曇り。しかしその分蒸し暑さがぎゅっと閉じ込められたようで、しょっちゅう汗がじとっと滲んでまいります。

 さて当ブログ。既にお気づきのことと存じますが、今までの「カッパ君と雨」はまた来年ということで、新背景に切り替えました。どうでしょう、気に入っていただけましたでしょうか?
 ココログで提供しているこの背景のテンプレート名は「winter」です。「えっ?真夏なのに何で冬なんだよ!」とお思いでしょう。元々天邪鬼でヘソ曲がりなのが私の真骨頂です。そこでズバリ、暑いさなかだからこそあえて、冬の涼感が感じられる背景に致しました。どうでしょう、これを真冬の背景に用いたとしたら?それこそ本来の寒さの上に、更に寒々としてくるのではないでしょうか?
 8月いっぱいくらいまで。自然界の巧まざる造形美である雪片。その六角形の奇跡の結晶が、上からふわりふわりと舞い降りてくる。当ブログを訪れてくださった方がそんなイメージをされて、少しでも爽涼感を感じていただけましたら幸いです。

 なお私自身そうでしたが、文章の背景もうすいブルーであるため当初はやや字が読みずらいかも知れません。しかしこれは徐々に慣れてくると思います。
 それではしばらく、この背景でお付き合いくださいますように。

 (大場光太郎・記) 

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コメント

背景のテンプレート、涼しげで良いですよ。まるで「風鈴」のような感じがします。
ということは、大場さん、真冬になった時には、真っ赤に燃えるような熱いテンプレートにして頂きたいですね。よろしくお願いします。

投稿: 矢嶋武弘 | 2008年7月28日 (月) 18時20分

 矢嶋様。新背景お褒めいただき、心強く思います。ああ、「雪片」ではなく「風鈴」ですか。思わぬお見立て、感じ入りました。
 ええ。もちろん冬は「真っ赤に燃えるような熱い」とはいかないかも知れませんが、十分暖か系でと考えております。乞うご期待、といったところでしょうか。
 

投稿: 大場光太郎 | 2008年7月28日 (月) 20時39分

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