« 青山河 | トップページ | 東京ビッグサイト(1) »

幻想画

  灰色の 奇妙な風景
  静まりかえった 空漠の時
  それはある夏の日の午後

  かげった青白い太陽が
   ぼんやりとうかんでいる

  そんな時 何が一体私を
  外界からこんなに引き離してしまうのか?
  近くに見えた家並みが急に遠くなる
  全てのものが疎くなる
  ―風にそよいでいる無心な木々さえも

  そのかわり この広い風景の何処かで
  何物かが冷たく笑っているような……

  ああ かげった青白い太陽が
   ぼんやりとうかんでいる

            (大場光太郎)

(注記) この詩は、私が高校3年生だった昭和42年8月の夏休みの時に作った詩です。拙い詩ながら懐かしくもありますので、今回一切手を加えず当時のまま公開することに致しました。
 その当時は、「二木紘三のうた物語」の『花の街』コメントのような「頂上体験」を味わったり、また『モスクワ郊外の夕べ』コメントのようにクラスのために積極的な活動をしたかと思うと、ひそかにこのような少し病的な詩を作ってみたり。
 今振り返りますと、中学2年秋頃から少し(大いに)「思春期の自我の病」にかかり、以来10年間ほど私の心の中は、けっこう苦しい状態でした。

|

« 青山河 | トップページ | 東京ビッグサイト(1) »

」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。