« 中秋の名月 | トップページ | 中津川寸描(2) »

里程標

  憂愁の曠野(あらの)に
  ただ立ち尽くす 我は旅人
  日は既に沈みて
  傍(かたわ)らに朽ちて傾きし里程標(りていひょう)は
  何を語るや

  潰(つい)え去りし夢は
  真昼野を駆け過ぎし白馬(しらうま)の如く
  過ぎ去りし日々は
  遠ざかりゆく星々の如し

  嗚呼 数多(あまた)の美しきものに背かれて
  善き運命に拒まれて―
  寂寥の風ひたすら身に沁みて
  我はただ独りなり

  我ただ独り
  荒涼の野を 放浪(さすら)いゆくなり

         (昭和55年作―大場光太郎) 

|

« 中秋の名月 | トップページ | 中津川寸描(2) »

」カテゴリの記事

コメント

 昭和55年といえば、私が31歳の時作った詩ということになります。私の記憶では最初の原詩はもっと早く、確か25、6歳頃に作り、それを最終的に昭和55年にこの形に直した、ということだったかと思います。
 「青春の孤独と憂愁」などと言えば聞こえがいいけれど。今となっては、いわく言いがたし、ですね。

投稿: 時遊人 | 2012年11月 6日 (火) 04時21分

この記事へのコメントは終了しました。

« 中秋の名月 | トップページ | 中津川寸描(2) »