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八月尽

    八月の尽きむひと日や晴れし街   (拙句)

 月初から旧盆過ぎ頃までは厳しい残暑。それ以降は、一転して大雨に見舞われがちな日々が続きました。ちなみに当地では、昨晩まで三日連続で夜半の大雨となりました。
 八月も終わりの本日は、朝からうって変わっての晴天でした。雲がやや多いもののその雲はと見れば、ムクムクと入道雲やカナトコ雲と思しき夏雲のさま。日射しもこれまた、じっとして日を浴びていると肌に熱がじりじりと押し寄せてくるような炎熱です。日向と日陰のコントラストも際立ち、まさに日盛りといった感じです。きょう一日に限ってみれば、あれだけ夏の暑さを冷まし続けたかに思われた雨続きにも関わらず、炎帝の威たるや恐るべしといったところです。
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 当月の当ブログ記事は、やや問題記事が多かったように思います。
 特に『東京ビッグサイト』シリーズ。そこでは、「宇宙存在」「地球外生命体」の可能性にまで踏み込んでしまいました。このことに嫌悪感、違和感を持たれた方も多かったかと存じます。しかし、かつて『未知との遭遇』や『E..T.』などが公開され話題をさらったのは、もう二十年以上前のことです。そして今や「UFO(未確認飛行物体)」という用語が、若者などの日常会話では何のてらいもなくごく自然に語られるような時代です。
 私個人の見解としては、例に挙げた映画などは、近未来確実に現実化するであろう「E.T.との遭遇」に備えて、少しずつ人類全体に心理的準備をさせるためのものだったように思われます。(この問題は、いずれまた取り上げることがあるかもしれません。よって今回はここまでにしておきます。)

 また『東京オリンピック』シリーズ。ここでは当時中学三年だった私が、意図してテレビ中継の観戦を拒否したことを述べました。その体験を踏まえて、同オリンピックを三十年後のバブル崩壊に結びつけるなど、否定的に捉えた内容となりました。これにつきましては、矢嶋様より「東京オリンピックが、アジアの国々に与えたプラス効果などをもっと考慮すべきでは?」という問題提起があり、それについての私の拙論。それを更に発展させて、くまさん様から「バブル後のソフトランディングにみられるように、国民はいざとなると賢明な判断をするのでは?」といったコメントがあり、私がそれにお答えし…というように、有意義な意見交換が出来ました。(ラストは私の脱線により、WBC次期監督問題にまで到りました。しかしこれはこれで、思わぬ予期せぬ展開で歓迎すべきことです。)

 有意義な意見交換といえば。『万物備乎我(6)』もそうでした。ここではくまさん様から、「朱子学は現在否定的に受け取られているが、その功の方にももっと光りを当てるべきでは?」というような問題提起がなされ、私がそれに拙い論でお答えする…というように展開されていきました。ここでも、私の郷里の大偉人・上杉鷹山公にまで話が及び、私としては大変嬉しい展開となりました。
 両記事を通して、私と致しましては、当ブログ開設以来初めて、大変有意義な意見交換が出来たという満足感でいっぱいです。来月も皆様と共に時々の記事で、いろいろな意見を出し合って、共々「知の水位」を高めていければと思います。
 (大場光太郎・記)

 (追記) 当ブログ背景の模様替えは、「暑さ寒さも彼岸まで」の秋分の日頃の予定です。今しばし「winter」の背景と共におつき合いください。

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