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横浜の秋風に吹かれて(1)

 本日午後久しぶりに横浜に向いました。もちろん業務上の書類提出が目的です。目指すは、中区関内は日本大通沿いの神奈川県分庁舎のある、日本生命横浜ビルです。厚木市内の不動産会社の、宅地建物取引業免許(更新)申請です。

 相鉄線で、横浜駅着が午後2:30分過ぎ。根岸線に乗り換えて、次の桜木町駅で下車。同駅構内通路から見ても、外は明るい午後の日差しが降りそそいでいるようです。いざ外に出て空を見上げますと、少し雲が多めながらまあ秋晴れといってよい天気です。
 駅を出て左手に名物のノッポビル・ランドマークタワーが、秋空を摩すようにでんと聳え立っています。いつぞや雨もよいに見た時は、高い山の頂きとでも勘違いしたのか、その天辺あたりをガス状の雲が覆い隠しておりました。
 同ビルの後方には、クイーンズタワーやまん丸の大観覧車が秋の陽をあびて輝いています。

 同駅内にも広場にも、いつもながら大勢の人が絶えず行き交っています。少し右手に歩いて、屋外エスカレーターに乗り、大きな歩道橋上を、周りのみなとみらい地区の景観を眺めやりながら歩きます。するとそのままCROSS・GATEビルの二階通路に連結されます。
 同ビル壁面の左端に「横浜トリエンナーレ2008」開催の、大きな垂れ幕が下がっています。9月13日から来月末までの長期に及ぶ、現代美術に関する国際展で、それにまつわるいろいろな催しがあるようです。つい先日の仙人様ブログ『心の居間Ⅱ』によりますと、この付近で連休中「JAZZ PROMENADE」が開催されたとのこと(同ブログでは、「横浜トリエンナーレ」紹介も、画像つきでご覧になれます)。体育の日には、このビルの二階にあるスターバックスコーヒー店が、道行く人に無料でコーヒー飲み放題サービスをしていたそうです。
 残念ながら本日は平日で、いつもと同じく、特にこの通路を通る人はまばらです。

 同ビル二階通路を抜けて階段を下りて少し歩くと、大岡川に架かる弁天橋です。横浜港はすぐですから、淡水と海水が入り混じっていることでしょう。西日を浴びた川面はキラキラと輝き、凪いで穏やかです。
 橋の途中で、向うから歩いてくる二人のご婦人がいました。お一人は30代と思しきふくよかななかなかの美人です。もうお一人は見るからに品の良さそうな老婦人です。母娘でしょうか、姑さんとお嫁さんでしょうか。川の方を見ながら、何やら楽しげに語らいながらすれ違っていきました。
 
 橋の少し先の信号を右に渡り、そこを左折して、後は日本大通沿いの舗道を7、800メートルひたすら歩きます。左手の方からやや強い浜風が、絶えず吹きつけてきます。しかし少し汗ばむくらいの秋日和には、むしろ心地よいくらいの爽やかな秋風です。
 舗道には銀杏の街路樹が繁っています。見ると、葉はまだ青々としており、この分ではすべての葉が黄色く色づいて銀杏落葉が舗道に散り敷くのは、12月に入ってからのことでしょう。  (以下次回につづく)
 (大場光太郎・記)

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