レッドクリフ&三国志(1)
中国映画『レッドクリフ』が、11月1日の本邦公開を前にして大評判です。
とにかく何が凄いかって、まず監督がジョン・ウー(呉宇森)、そして映画の総制作費が100億円という中国映画史上空前のスケールの超大作であることです。なお、ジョン・ウー監督は、現在主にアメリカで活躍しており、暴力的かつ華麗なアクション映画作りで有名で「バイオレンスの詩人」とも呼ばれている監督です。
ハリウッド仕込みの大アクションやお得意のバイオレンスシーンが、この映画でどう展開されていくのか、公開前から楽しみではあります。
それに加えて、一応は中国映画ながら、この映画の製作に携わっているのは、中国、香港、日本、韓国、台湾と、これも東アジア全域にわたるスケールです。
またキャスト(出演者)がこれまた凄くて、中国や台湾などの名優たちに加えて、日本からも何とよりによって諸葛孔明役で金城武が、また中村獅童が呉の甘興という架空の武将役で出演しています。また一時は、渡辺謙の曹操役も候補に挙がったようです。
『レッドクリフ』は英語タイトル(Red Cliff)で、原題は「赤壁(せきへき)」です。
中国前漢末期・三国時代の西暦208年初冬、曹操軍Vs孫権・劉備連合軍の歴史的決戦の舞台となった、長江の赤壁(現在の湖北省)からとられました。『三国志演義』という「100年物語」の中でも、特に前半のクライマックスとも言える「赤壁の戦い」を特にクローズアップした映画のようです。なお、その後半のクライマックスは、234年の魏遠征途中五丈原における諸葛孔明の陣没の場面だと、私は思います。
今回公開されるのは、その第一部で、第二部は来春の予定のようです。中国国内では既に公開されており(韓国でも)、初日興行収入も新記録なら公開から11日でそれまで他の映画が持っていた記録を塗り替えてしまったそうです。
なにしろ中学生の頃からの大の三国志ファンである私は、公開とともに早々と観たい気持ちと。『どうせ評判の映画だから、どこの映画館も大混雑で満席立ち見状態だろうな。きっと』と、二の足も踏んでしまいます。
それと、大の諸葛孔明ファンでもある私としては、『金城武の孔明役でホントにさまになってるの?』という気持ちも率直あります。それに『中国語(北京語)は大丈夫なの?』と思い少し調べましたら、金城武(かねしろたけし)は、1973年台湾は台北市生まれ。日本人の父と台湾人の母の間に生まれたというじゃあありませんか。それに彼の活躍は日本やアジアのみならず、国際的だそうで、何とあのフランシス・コッポラ監督をして「アクションができればジャッキー・チェン以上の素材」と言わしめたとか。『知らなかった。こりゃ、案外良い孔明像になるかもな』。
ともあれ、三国志の背景をあまりご存知なく『レッドクリフ』をご覧になる方のためにも、予行演習のつもりで、次回で簡単な流れなどをご紹介してみたいと思います。 (次回につづく)
(大場光太郎・記)
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