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厚木市と♪夕焼け小焼け♪(2)

     ♪ 夕焼け小焼けで 日が暮れて
       山のお寺の 鐘が鳴る …… ♪

 およそ日本人で、童謡『夕焼け小焼け』を知らない、あるいは聴いたことがないという人はいないのではないでしょうか?それほどこの童謡は、お年寄りから小さな子供たちに至るまで幅広く歌いつがれてきております。ちなみに、我が国の童謡の中で、各地にその歌碑が建てられていることでは、この歌がダントツなのだそうです。

 なぜこんなにも人気があるのでしょう?
 まず考えられることは、小さな子供でも歌の意味が分かって、すぐに覚えられそうなほど、極めてシンプルな歌であるということです。歌詞でも曲でも、内容がどうであれコムズカシイ歌は、一部の熱烈な愛好者を得られても、国民大衆に広く受け入れられることはできません。

 しかしシンプルな歌なら何でもいいのかというと、それだけではダメだろうと思います。分かりやすく覚えやすい歌でありながら、その中に「深い何か」がなければならないと思います。知らず知らずのうちに、心の奥深くまで入り込んで、いつしか人々の心を揺り動かしていく。このようなことが、国民に幅広く受け入れられ、しかも長く後世までも歌いつがれていく、名曲・名童謡の必須条件なのではないでしょうか?
 まさに『夕焼け小焼け』は、この条件を見事にクリアーしていると思われます。

 更にこの歌には、一定以上の年代の人たちにとっては、歌うほどに聴くほどに、それぞれの子供時代の美しい「夕焼け体験」が鮮やかに呼び起されて、「たまらない!」ということもあろうかと思います。
 以前(6月中旬)私は当ブログで、『シュールな黄昏』という拙詩を公開致しました。その中に、
      夕暮れを告げる鐘の音も今は響かず
      残照色に染まったビルの壁々に
      遠い昔のこだまがただ虚しくはねかえるだけ。

という一節があります。日暮れ時一定の気象条件のもとでは、「美しい夕焼け」が見られるのは、今も昔も変わりありません。しかしこの歌のように「山のお寺の鐘が鳴る」となるとどうでしょう。今時そんな贅沢な夕焼けに出会うことは、滅多にないと思います。
 その意味でこの童謡は、遠い昔の日本の懐かしい原風景を思い起こさせてくれる、「郷愁の歌」でもあろうかと思われます。

 さて、『夕焼け小焼け』の歌詞を作ったのは、中村雨虹という人です。中村雨虹は実は、当厚木市に長く在住し厚木市でその生涯を終えました。(私が当地に来ました昭和43年にはまだご存命でした。)
 もうお分かりかと存じます。厚木市が日暮れ時、市内全域に『夕焼け小焼け』のチャイムを流しているのは、そのような理由からなのです。折角の機会ですので、以下に作詞家・中村雨虹の足跡や厚木市との関わりなどを、もう少し詳しく述べてみたいと思います。   (以下次回につづく)
 (大場光太郎・記) 

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名曲ー所感・所見」カテゴリの記事

コメント

『夕焼け小焼け』が厚木市に縁が深いことが分かりました。
小生のいる所(所沢市)でも、夕方になると何らかの音楽が流れます。注意していないので不確かですが、『家路』とか『故郷』などそういったメロディーです。

ところで、私は著作権について不勉強なので、一つ教えてほしいのですが、『夕焼け小焼け』の歌詞を紹介することさえ禁じられているのですか? 中村雨虹氏のお名前もきちんと出しているのに、それでも駄目なのでしょうか。
しかも、この歌を紹介して金儲けをしたり、営業活動に利用したりしているわけではありません。むしろ、この歌を世の中に広める上で“貢献”しているとさえ言えるではありませんか。
こうして『夕焼け小焼け』の話をすること自体、作詞者も作曲家も喜ぶはずです。(私がそういう立場だったら、大喜びです)
利益や営業活動などに関係しなければ、自由に紹介する程度は認められるべきだと考えます。著作権に不勉強な私ですので、以上の点について教えていただきたいと思います。

投稿: 矢嶋武弘 | 2008年10月 3日 (金) 11時41分

矢嶋様
 またまたコメント賜りありがとうございます。
 著作権法についてのお尋ねですが、法的な問題でうかつな答えはできませんので、私自身また良く調べてからお答えさせていただきたいと存じます。(本日夕方以降)

投稿: 大場光太郎 | 2008年10月 3日 (金) 12時14分

矢嶋様。早夕暮れになりました。
 先の返信でお約束致しましたとおり、お尋ねの「著作権」につき、少しまとめてみました。しかしその過程で、『待てよ。これは一記事のコメント欄にとどめておくのはもったいないぞ』と考えました。私は次の記事に関しましては、いつも「その日暮らし状態」です。前日あるいは当日思いついたことを、無い知恵絞って何とか記事にまとめている状態です。
 そこで「記事のネタ」はいくらでも欲しいところです。よってこれもしっかりまとめてから、近日中に『著作権法をめぐって(3)』として公開致したいと思います。どうぞご了承の上、それまでしばしお待ちください。
 所沢でも、夕暮れ時のメロディ流れていましたか。全国どこの自治体でも、「日暮れを告げる鐘の音」に変わる何かが必要なのでしょうね。良いことだと思います。
 ご報告ですが。御蔭さまで、『朝顔や』が、ココフラッシュ「日々のこと部門」の本日ディリーで1位になっておりました。利用者が少ないカテゴリーながら、素直に嬉しく思います。それに貴ブログから、何人かの方が、当ブログを訪問してくださいました。重ねて御礼申し上げます。
 また畏兄の昨日の『思い出のグリーン・グラス』コメント、大変興味深く読ませていただきました。私はいつもの悪いクセで、新曲で激しく心を動かされますと、後先考えずコメントしてしまいます。後で『解説をしっかり読んでからコメントすべきだった』と後悔しました。しかし私の後、周坊様や矢嶋様など錚々たるメンバーが、この歌に連続してコメントなさいました。今となっては『解説にふれない下手くそなコメントで、かえってよかったんだな』と思っております。 

投稿: 大場光太郎 | 2008年10月 3日 (金) 17時52分

大場様
了解しました。著作権法については、私も以前より関心を持つようになりましたので、貴兄の次の記事を大いに期待したいと思っています。
私も毎日、次の記事をどうするか頭を悩ませています。何も思いつかない時は、過去の記事を「復刻版」として上梓することがあります。しかし、過去のめぼしい記事もそろそろ底を突くのかなと心配になります。もっとも毎日、記事を書く必要もないと思いますが・・・
『思い出のグリーン・グラス』については、もともと好きな曲だったので久しぶりにコメントしましたが、出来映えはそれほどでもなかったと思っています。
小生のブログから何人かの方が貴ブログを訪問されたのなら、こんなに結構なことはありません。これからも、宜しくお願いいたします。

投稿: 矢嶋武弘 | 2008年10月 3日 (金) 19時13分

矢嶋様
 こんばんは。『著作権法』の件、ご了解いただきありがとうございます。
 当ブログ、貴フログに比べて断然訪問者数は少ないながら、ありがたいことに毎日訪問してくださる方もおられます。その方々のためにも、日々更新はブログ運営者にとって、一種の義務のように捉えています。それで頑張って、何とか毎日記事として公開できています。それに「必要は発明の母」で、題材に困っている時など、『あっ、そうだ!今回はこれで行こう!』と直前になって決まる場合もあります。
 しかし「出力」ばかりで「入力」を怠っておりますと、やがて出力も尽きてしまうか、つまらないものになってしまいます。わずかな時間をかき集めて「入力」にも努めていかねばと思います。つくづく専従的な「ブロガー」なら良かったのになあ、と思わないでもありません。矢嶋様はそれに近いわけで、羨ましい限りです。
 「矢嶋ブログ」の凄さは、人生万般について広範に題材を扱えることです。切り込みも、さすがシャープです。それにテレビ局時代の経験を生かされて、時々に扱う内容が実にタイムリーです。利用者のニーズにぴったりマッチして、訪問者が増えるのは当然かと存じます。少しは見習いたいと思いつつも…。
 こちらこそ今後ともよろしくお願い申し上げます。当ブログでは、当面コメント規制は一切ありません。どしどしご投稿ください。

投稿: 大場光太郎 | 2008年10月 3日 (金) 20時34分

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