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暮色スケッチ

 遠くの杜(もり)で鐘が鳴っている。日暮れを告げる鐘の音(ね)は、韻々(いんいん)として物悲しい。西の山々の一峯に、大輪の日は静かに静かに落ちていった。それでもなお、辺りの空一面に、いっそうのあかね色をとどめている。薄暗く青い山々と、燃えんばかりの空との侘しい釣り合いの切れる大空の一角に、黒い影をともなった青白い三日月が、不気味に下界を見下ろしている。
 ―下界は今風ひとしきり強く、木々や足もとの草むらがさながら生きているものの様に、戦(そよ)いでいる。

   …… * …… * …… * …… * …… * …… * …… * ……  

(追記) これは昭和38年10月、私が中学2年の時に作った、作文とも散文詩ともつかぬものです。それを、昭和41年8月高校2年の時直したとあります。いずれにしても、人様にお読みいただけるような代物ではありませんが、私が残している最初の文章です。懐かしさと、当時の記念のため、今回公開させていただきました。 (大場光太郎・記)

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