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“ブログ”について(3)-ブログ炎上に思うこと

 ここのところ、有名人の「ブログ炎上」が後を絶たない状態です。
 昨年は、春風亭小朝師匠と離婚して暴露記事を綴った泰葉(47)や、キャディーへの蹴りが報じられた女子プロゴルファーの古閑美保(25)のブログが炎上しました。一昨年は同じ上田桃子(22)のブログも同じような被害にあいました。

 そしてこの度は、ブログ炎上に関してネットへの悪質な中傷に、初めての一斉摘発が行われました。ある男性タレントのブログに、「人殺し」「死ね」などの中傷コメントを書き込んだ男女19人(17歳~45歳)が、名誉毀損容疑で近く一斉に書類送検されることになったというのです。
 「炎上被害」にあったのは、お笑い芸人のスマイリーキクチ(37)。同氏のブログに、皆様ご存知の‘98年に東京都足立区で起きた「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の殺人犯だった、とのデタラメな書き込みが何度も続き悩まされていたのだそうです。
 そのため「芸能活動に重大な支障が生じた」として被害届を提出。接続記録の分析から、悪質な書き込みをした19人を特定し、刑事責任を追及することが決まったというものです。

 この件では既に昨年12月、20代の派遣OLが「殺してやる」と書き込んで脅迫容疑で書類送検されています。その女性はネット上の情報から、スマイリーキクチ氏の上記事件への関与を本気で信じていたのだそうです。
 そもそも3、4年前から、「元警視庁刑事の著書に“女子高生コンクリ殺人の主犯格の一人がお笑いコンビを結成”と書かれていた」という話がインターネット上に出回り、騒動に火がついたようです。それ以前にも、年令や出身地から「スマイリーが怪しい」というデマがあり、何の根拠もなしに多くの人が信じ込んで誹謗中傷の連鎖が起きたもののようです。これに関連して、昨年末病死した飯島愛も「関与している」という、デタラメな「都市伝説」が独り歩きしていたという話もあるようです。

 この辺がインターネットの「怖さ」でもあります。「誰が書いているのか」をあまり重要視せず、また「この記事は本当なのか?」とよく確かめもせず、そのまま鵜呑みにしてしまうネット閲覧者が多く存在するということです。
 そうなるとネット上のブログなどは、単なる「電子版・三面記事的かわら版」になり下がってしまいますが、そういう人は「ネットのやりすぎで感覚がマヒしている人が多い」という指摘もあるようです。

 確かに「ネット社会」は、日本中あるいは世界中の人々との情報のやり取りが瞬時に出来てしまう、超のつく利便性があります。ネット上のやり取りや交流も、しょせん人間が行っているわけです。その意味では通常の現実での人間関係と何ら変わらない、その延長線上にあるものとの捉え方も可能です。
 しかし一方では、それはお互いの顔と顔を向き合ってのリアルな交流ではありません。いわばあくまでも、バーチャルな世界におけるやり取りなわけです。ここにこそ、ネットの怖さが潜んでいるように思います。相い対の場合なら当然、無意識で感受した「ハートの五感感覚」が働き、セーブすべきところはセーブ出来ます。それがネットの場合は、単なる「頭つまりマインド」がこねくり回した虚構で、向こう側の人のことなど忖度(そんたく)せずに、勝手な判断をしがちな危険性は多分にあるように思われます。(そしていつの場合でも、マインドはロクな判断を下しはしません。)

 前の本シリーズ記事で述べたとおり、ブログ記事またはコメントとして何か書き込むということは、ネットで公開されている以上、何がしかの「公共性」を帯びています。つまりある特定人への誹謗中傷や攻撃やデマの類いは、皆の前でその人を傷つけていると同じ行為であるわけです。それはネット参入者として避けるのが、マナーであると思います。それでなくとも、「悪口、陰口は世を乱す元」です。
 但し、社会的地位が高く影響力の大きい人物、あるいは組織に対しての批評は大いに結構だと私は考えます。今は時として、大メディアが「権力のチェック機能」を放棄しているようなケースがままありますから。代わってしっかりチェックしていくことが、各ブロガーに与えられた使命の一つと言えるのかもしれません。

 現実世界で未成熟な人間が、ネットに乗り込んできた場合、その未熟さが更に増幅されてしまう傾向があるようです。現実の人間関係も、ネット上の顔が見えない相手でも、やはり「fou you(フォーユー)の精神」が基本なのかなと、未熟者の私は考えます。

 (大場光太郎・記) 

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