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小沢代表秘書逮捕に思うこと

 3月3日のひなまつりの夕方、国民にとっても驚天動地のようなビックニュースが飛び込んできました。民主党代表・小沢一郎の公設第一秘書・大久保隆規(47)の逮捕です。逮捕したのは、これまでも数々の政治的事件を扱ってきた、あの東京地検特捜部です。
 既にどなたもご存知かもしれませんが、西松建設裏金事件に絡んだ、政治資金収支報告書の虚偽記載容疑です。西松からの献金を、西松OBが代表を務める政治団体からの献金であるかのように記載したというものです。
 
 献金の額は‘03年~‘06年の4年間で計2,100万円。この額は他の政治家と比べて突出して多く、政党支部への献金やパーティー券購入分などを含めれば、過去10数年間で総額3億円にも上ると言われています。
 政治資金規正法は政党以外への企業献金や他人名義での献金を禁じています。大久保も現在容疑を否認しているものの、特捜部は大久保が西松建設に直に献金を要求した文書の存在を確認しているとして、起訴に向けて徹底的に捜査を進めていく方針のようです。

 一方小沢代表は、一夜明けた4日午前民主党本部において釈明会見を開きました。約40分にも及ぶ会見の中で同代表は、「今回の検察の強制捜査は、従来からのやり方を越えた異常な手法。政治的にも法律的にも不公平な国家権力、検察権力の行使だ」と、地検特捜部を厳しい口調で批判し続けました。
 そして同問題は「政治資金規正法に則って適法に処理し、報告し、公開されているもので、何らやましいところはない」、したがって「目下のところ代表辞任などはまったく考えてない」と言うようなことを、いつになく強い口調で語りました。

 しかし東京地検特捜部が、上に述べたような「動かぬ証拠」を本当に握っているとすれば、大久保容疑者の起訴は免れないでしょう。さらには小沢代表がこの件にどこまで関与していたかによっては、代表辞任はもとより小沢一郎の政治生命が終わりになるような大問題です。
 国民の多くが、「自民党は政権与党としての耐用年数は最早尽きたな。頼りなくても民主党への政権交代やむなしだな」と考えていただけに、落胆は大きなものがあります。今始まったことでもないけれど、これでより一層国民の政治不信は増大することでしょう。「これでまた政権交代は遠のいたな。この国が北朝鮮のような一党独裁から脱して、まともな政治先進国になれるのは一体いつなんだ?」。

 それにしても、「なぜ今なの?」と思った人も多かったのではないでしょうか。この問題は3年以上前の話です。特捜部は「時効が…」と言うけれど、それは‘03年分だけで、後の3年分については十分な時間をかけられたわけですから。『ホントにそれだけが理由なの?』と、つい勘ぐってしまいます。
 そこから、一部民主党首脳が言うように、「国策捜査」「謀略捜査」という疑いも出てくるわけです。政権交代が起きてしまうとよほど困る者が、東京地検トップにもいるということなのでしょうか?
 今回の西松裏金事件では、額こそ違え自民党の森喜朗元総理、二階俊博経済産業相、尾身幸次元財務相らも同じようなケースで献金を受けています。地検特捜部は、それらの人々に対しても公平に捜査を進めるべきです。そうでなければ、「いや。決してそんなことはない」と地検がいくら釈明しても、国策捜査の疑いはずっと残ります。

 それにしても、今回の事件で大笑いしているのはどこの誰なのでしょう?それはまず、圧倒的逆風にあった自由民主党です。それと同じ与党の公明党でしょう。株式会社(失言。宗教法人)創価学会の池田大作の証人喚問を阻むため、池田氏存命中は政権の座に何が何でもしがみついていたいわけですから(ここまで言っても、まさか弱小当ブログが炎上することもないでしょう)。
 肝心なお人を忘れていました。支持率低下にあえぐ麻生総理です。そう言えば(どうでもいい)例のぶら下がり会見で、ここ数日やけに余裕綽々時に軽口をたたいていましたっけ。(なるほど、こういうことだったんだな。)
 逮捕を受けた夜の会見では、某幹部から「間違っても、笑わないように」とクギをさされたそうですが、内心は笑いをこらえるのに必死だったでしょうね。アーァ、何だかバカらしくなってきちゃった !
 (大場光太郎・記) 

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時事問題」カテゴリの記事

コメント

 この西松建設の献金疑惑騒動、、いよいよ佳境に入ってきましたね(笑)。いくら三権分立だ、司法の独立だといっても、このタイミングでの小沢代表の第一秘書逮捕という事態には、何らかの政治性を感じないほうが不自然というものでしょう。たしかに表面的には、危機感に襲われた与党が検察を使って野党第一党の切り崩しに懸かったような図式見えます。しかし私には、何ら確証は有りませんが、事はそう単純な問題とは思えません。もっと奥に何かが動いているような気がします。
それが何なのか、今の私には未だはっきりと捉えることが出来ませんが、大場様の文章の中にどうやら重要なヒントがありそうです。
 『今回の事件で大笑いしているのは誰でしょう?』
さあ、果たして本当は誰なのでしょうか。
それにしてもあの小沢氏のオタオタぶりは笑止ですね。人間窮地に立たされたときには本来の姿を現すものだといいますが・・・。

投稿: くまさん | 2009年3月 6日 (金) 22時11分

 まずはじめに先のお便りへの返信遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。ちょうど今の時間頃、『うれしいひなまつり』の原案から考えて、それから記事作成、作成した文の推敲…けっこう手間取ってしまいました。(本日はおかげ様で、明日分の記事は既に出来ています。)
 例の小沢代表の検察への厳しい批判に、地検側は相当カチンときたようですね。あれから新聞などへ、恒例の情報リークの大ラッシュ。そのため各マスコミは格好のニュースダネとばかりに、連日大きくこの問題の新ネタを取り上げています。
 教科書に書かれている現憲法の「三権分立」の建前など、国民の多くは信じていないのではないでしょうか。小泉内閣時代の抵抗勢力、加藤紘一秘書や鈴木宗男逮捕など。何も今に始まったことではありせんから。漆間官房副長官の「自民党への波及はない」発言は、図らずもそのことを露呈したかっこうです。
 こうなったら、小沢代表の辞任はもう時間の問題かもしれませんね。民主党のためには、私は早い方がいいと思います。そうなると、後継は岡田克也ということで一本化されそうです。隠れ岡田ファンの私としては、大賛成です。贈り物をされても、そっくり突き返すような希代の堅物です。それでなくても、今日本は世界一の大危機です。それを打開する最優先課題の一つである、思い切った「政官財癒着改革」は、このような原理主義者にしか出来ないと思います。

投稿: 大場光太郎 | 2009年3月 6日 (金) 23時52分

 お説のとおり、小沢代表の辞任はもう時間の問題かもしれません。当初民主党にとって逆風かと思われたこの事件も、実は古い体質の残滓を引きずっているメンバーの一掃を促し、新鮮な風を取り入れる契機に発展してゆく可能性だってあり得ますよね。そしてその潮流が与党を含め各政党にも波及してゆく、となれば良いのですが。いやそう願わずにはいられません。

投稿: くまさん | 2009年3月 7日 (土) 00時12分

 おっしゃるとおりだと思います。
 小沢辞任→岡田等若返った新代表vsロートル麻生太郎。何やら「政界オセロゲーム」のようですが、これでは今度は自民党がまた不利になります。そうなりますと、小沢問題でしぼんでいた麻生降ろしが決定的になると思います。そこで次に自民党は、若返って国民受けする新総裁として誰を選ぶのか?小池百合子か石原伸晃か野田聖子か?
 しかしそうなると、総選挙で国民の審判を仰がずに、党内事情だけで4人目の総理総裁。その間国民はずっと蚊帳の外。果してどんな審判を下すのでしょうか。(「鈍感力」抜群の麻生さんのこと。案外麻生さんのまま、総選挙にという可能性もあると思います。)

投稿: 大場光太郎 | 2009年3月 7日 (土) 00時39分

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