« 神奈川県庁本庁舎にて(2) | トップページ | ドーする?! 医療崩壊(2) »

ドーする?! 医療崩壊(1)

 28日未明の今月のテレビ朝日『朝まで生テレビ』は、「激論 ! ドーする?! 医療崩壊」がテーマでした。私と『朝生(同番組を以下このように表記)』との関わりは、昨年11月の『田母神論文をめぐって(1)』で述べました。
 
 いつものとおり、司会:田原総一朗、進行:長野智子、渡辺宣嗣。今回のパネリストは、国会議員から自民党衆院議員で厚労省副大臣の大村秀章、共産党参院議員で医師でもある小池晃。そして普段はめったにお目にかかれない、医療現場の最先端で活躍中の専門家や医療ジャーナリストなど10名ほど。それで、いつものとおり午前1:20~4:15頃までの長丁場の討論となりました。

 私は後述するかと思いますが、「医療問題」にさほど関心を持っているわけではありません。ただ今日、この面でも地域間格差が広がっていて、地方の病院経営が立ち行かなくなり閉鎖に追い込まれている問題、満床などの理由で次々に受け入れを断られ死亡した妊婦の問題、特に産婦人科や小児科に顕著な医師不足の問題、それらすべての根底にあると思われる医療費削減方針の厚労省などの医療行政の問題等々。
 医療費という一点にしぼっても、75歳以上の後期高齢者のそれは既に11兆円にも上るとか。今後いよいよ高齢化社会に向いつつある状況下、それは更に増大し続けるのは目に見えているわけです。私自身は決してそうは思っていませんが、私も60歳を間近にして「高齢者」の仲間入りか?という年代なわけで、少し関心を持ち、途中から途中までおよそ1時間半くらい今回の『朝生』を観てみました。

 その結果、「医療」は人間にとって必要不可欠なものであるのに、上記のような諸問題が山積している。その問題とは云々(うんぬん)かんぬんかくのとおりであると、医療専門のパネリスト各位が、それぞれ医療現場ののっぴきならぬ実情などを披露します。そして結局は、特にバブル崩壊以後医療費が目の敵にされ削減方向に政策誘導してきた、財務省、厚労省など医療行政がすべて悪かったのだ。
 例えば警察や消防署が赤字でも誰も大騒ぎしない、なのになぜか医療機関が赤字を出すと大騒ぎだ。これは、政府の人命軽視も甚だしいのではないか。もう一つ、病院ががん患者を4週間入院させた場合の請求額は約120万円。なのに、高速道路の(必要でもない)緊急電話設置費用が倍の240万円。これの原価はたったの40万円、途中で搾取するシステムが出来ているのだ。こんな無駄なところにカネを使って、肝心の医療費は削減とはどういうことだ。共産党の小池議員も、医師の強みを生かして強力に援護射撃です。
 一身に矛先を向けられた厚労副大臣の大村議員は、「いや、そんなことはない。政府は時々でやるべき医療政策はきちんと果たしてきた」と、口角泡を飛ばしてやり返します。
 
 そんなことを言う医師側にも問題はないのか?山間僻地の診療所などへはもとより、地方病院には行きたがらず、大都市へと医師が集中することが問題だ。いや患者だって問題だ。今では学校におけるモンスターペアレントならぬ「モンスターペーシェント(怪物化した患者)」もいて、何かというとすぐにクレームをつけあげくは訴訟を起こされるから、医師側も恐る恐る患者と向き合うことになる。昔は一も二もなく医師を尊敬し信頼してくれたが、今の患者は本当に恐い。云々。

 ともすれば議論は、責任のなすりつけ合い、堂々巡りになりがちです。『朝生』のいつもの習いで、医療問題の深刻な面は大いにクローズアップされました。がしかし、それではタイトルの「ドーする?! 医療崩壊」を防ぐための、画期的な処方箋が何か得られたかというと、それは結局打ち出され終いだったのではないかと思います。  (以下次回につづく)

 (大場光太郎・記)

|

« 神奈川県庁本庁舎にて(2) | トップページ | ドーする?! 医療崩壊(2) »

所感」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 神奈川県庁本庁舎にて(2) | トップページ | ドーする?! 医療崩壊(2) »