天地人について(11)
NHK大河ドラマ『天地人』今回(第22回)は「真田幸村参上」。
大変申し訳ない物言いながら、特別おもしろかったので記事にするわけではありません。今回タイトルの真田幸村に前々から興味があったため、幸村について述べてみたくなり記事にする次第です。
真田幸村については、同じNHKでだいぶ前シリーズ化されたドラマがありました。適当なことを述べては失礼ですので、今回そのドラマについて少し調べてみました。タイトルは『真田太平記』。あるいは当時ご覧になった方もおいでかもしれませんが、放映されたのはずいぶん前で、1985年(昭和60年)4月5日~1986年(昭和61年)3月19日。全45話。
私の記憶からしますと、『えっ。そんな昔だったっけ?』そして『そんなに長かったっけ?』という思いです。まるまる1年ドラマだったわけで、じゃぁ大河ドラマか?というとそうでもなかったようです。当時NHKでは「新大型時代劇」と呼んでいたようですが、そういえば確か日曜の夜ではなく平日の夜だったように記憶しています。
『真田太平記』。原作:池波正太郎、脚本:金子成人、音楽:林光、殺陣:林邦史朗(以下省略)。今考えると何とも贅沢なスタッフです。そしてキャストがこれまた豪華絢爛なのです。真田幸村:草刈正雄、父の真田昌幸:丹波哲郎、兄の真田信之:渡瀬恒彦はじめ、夏八木勲、榎本孝明、石橋蓮司、佐藤慶、長門裕之、加藤武、岡田茉莉子、遙くらら、今野美紗子、小山明子、津島恵子(以下省略)。
ともかく私は同ドラマが面白くなり、初めの頃から「大坂夏の陣」で幸村が壮烈な討ち死にをする最終回まで、ほぼ欠かさず夢中で観ていました。何しろそんな前のドラマですから、あらすじなど大方は忘れてしまいましたが、豪華なキャスト陣といい重厚なストーリー展開といい綿密な時代考証といい、まさに今考えても「This is a“時代劇”」といって良いほど戦国時代劇の醍醐味を堪能出来たドラマだったように思います。
それでなくとも、真田一族といえば「真田十勇士」。多分戦前の立川文庫の名残りだったのでしょうが、私らが子供だった昭和30年代前半にもまだ『少年画報』(月間少年漫画雑誌)だったかで、猿飛佐助や三好青海入道などが大活躍する連載漫画があり、血湧き肉踊らせながら読みふけっていた記憶があります。
今回の『天地人』で真田幸村が、若い頃上杉藩に人質となっていたこと、初めて知りました。そこで改めて幸村の事跡を調べてみましたが、確かにそれは史実のようです。
『天地人』でも描かれていたとおり、天正10年(1582年)織田・徳川・北条連合軍によって主家筋の武田家滅亡。それにより信州上田郷の真田家は、織田信長に恭順し所領安堵。しかし本能寺の変により信長が死んだことにより後ろ盾を失い、真田家は所領を守るため上杉・北条・徳川など周辺の諸大名の傘下を渡り歩くこととなりました。
この際当主・真田昌幸の息子であった幸村(実際の名前は「信繁」。幸村は死後百年くらい経過してから現われた名前)は、人質として諸大名の下を転々としたようです。
上杉家の人質だった期間、真田幸村は具体的にどのように過ごしていたのか、ドラマのように直江兼続とあのように濃密な関係を持ったのか、実際のところは分かりません。しかし後に二人共徳川家康を脅かした軍略の天才として、歴史にその名前をとどめています。その意味で、二人は確かに邂逅していてしかも親交があったとするのは、一つの歴史的ロマンではあります。
信長(吉川晃司)が死にもうお役御免か?と思われた、女忍びの初音(長澤まさみ)。何と真田幸村(城田優)の妹だったとは ! 口あんぐりの苦笑ものです。
次回の予告編で、いつかも触れましたとおり、今ではすっかりお茶の間の人気者となった感のある、幼少与六役・加藤清史郎君が再登場するようです。見ると姿かたちは幼少与六とまったく同じ。どういう役どころなのか分かりかねますが、先ずは次回を見てのお楽しみ、といったところでしょうか。
ここのところ視聴率も下落傾向の同ドラマ。妻夫木聡でも北村一輝でも常盤貴子でも比嘉愛未など誰でもダメで、いよいよ名子役を再登板させなければならない事態ということなのでしょうか?私はかつての『真田太平記』のようなスタイルを見習えば、「視聴率急上昇間違いなし ! 」と思うんですがねぇ。
(ただし第21回「三成の涙」では、小栗旬人気なのか久々に20%台に戻したようです。)
(大場光太郎・記)
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