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総選挙あれこれ(2)

 自民党が民主党のマニュフェストを猛攻撃したと思ったら、今度は民主党の岡田幹事長が、2005年小泉マニュフェストの公約達成度についてこれまた猛烈に咬みつきました。「看板倒れの小泉改革は格差拡大を放置し、社会保障の崩壊、財政の悪化をもたらした」と指摘し、主要な公約が未達成で「公約違反」だと位置づけたのです。そして点数をつければ20~30点だというのです。
 これに対して麻生首相は、「郵政の民営化があの当時の一丁目一番地(の争点)だった。それは間違いなく実現した」などと反論しました。

 明日31日には自民党のマニュフェストが発表される予定です。これをめぐっても一悶着が予想されます。何やら両党間で泥仕合の様相を呈してきました。「マニュフェスト」をめぐっては、これから先も流動的な要素が多分にありそうです。
 よって今回この問題について、これ以上突っ込むのはやめにしようと思います。

 鳩山代表は、「首相になった人間がその後影響力を行使することは控えた方がよい」とし、自身がもし首相になった場合は「首相退任後は政界を引退する」と表明しました。
 今までの歴代首相のその後のあり方からして、ずいぶん潔い身の処し方というべきですが、この発言は同時にキングメーカー気取りの森元首相を指しているのは明らかです。在任末期は支持率10%を切った人物が、退任後も隠然たる影響力を行使し、安倍元首相以降の首相の後見人と称して陰でごちゃごちゃやってきたのです。
 鳩山代表の発言は至極もっともと言うべきで、ネット投票では「引退すべき…81%」「問題ない…19%」と、「引退すべき」が圧倒的多数となりました。

 しかし当の森元首相は、「政局が大混乱になった時に政界再編成をどうするのか。私はいろいろな経験もしているし、多くの人間関係もある。安定させる努力をしていかなければならない」と、しれっとしたものです。
 その森喜朗(72)-石川2区の対立候補は、名古屋市長に転出した河村たかしの秘書をしていた田中美絵子という33歳の女性です。森さん、上記発言は、8月30日無事ご当選なさってから言われた方がよろしいのではないでしょうか。
 森元首相以外にも、小沢一郎が仕掛けた自公の有力議員に「逆女刺客」をぶっつけられ、苦しめられている大物たちがけっこう多いようです。「女刺客」たちの追い上げが急で各地で旋風を起こしているらしいのです。
 
 主だったところでは。福田元首相の群馬4区には三宅雪子、「原爆しょうがない発言」の久間元防衛大臣には、薬害エイズ訴訟で全国の人気者になった福田衣理子(現在検討中?)など。また公明党の太田代表の東京12区には青木愛を。また女刺客ではないものの、冬柴前公明党幹事長の兵庫8区には、長野県前知事で新党日本代表の田中康夫を。
 公明党代表はおろか、肝心の麻生首相の福岡8区でさえ、山本剛正という民主党の新人に猛烈に追い上げられており危ないとも噂されています。
 前回の参院選では、「姫の虎退治」で参院のボスの一人だった片山虎之助が破れるという大波乱がありました。さて、結果はどうなりますことやら。これらの選挙区から目が離せないようです。

 「4つの権力」という言い方がされます。第一は何といっても、時の政権与党です。第二は中央官僚。第三は財界。そして第4はマスコミです。このうちさすが機を見るに敏な官僚と財界は、民主党による「政権交代」に徐々にシフトしつつあるようです。
 しかし政権与党はもちろん、今後30余日の選挙戦では政権維持に死に物狂いになってくるでしょうし、自民党政治のお目こぼしにしっかり与って来た各マスコミの、民主党への論調も一段と厳しくなってくるかもしれません。「政権交代阻止」に今後どんな仕掛けをしているのやら、予断を許しません。

 さらには海の向うのアメリカで、このタイミングでかねてから噂されている「デフォルト(国家債務破綻)」を宣言でもしようものなら。全世界特に我が国に与える衝撃は、去年のリーマンショックなど比べものにならないかも知れず。
 民主党優位など、完全に引っくり返ります。民主党幹部が解散直後「危機管理的な状況になれば与党が圧倒的に有利になる」と語っていたゆえんです。当のアメリカは、民主党よりは自民党の方がずっと組みしやすし、と見ているわけですから。麻生首相が妙に自信ありげなのが、どうも気になるのです。
 とにかく今後1ヶ月と少し。この先何かが起きるのやら、何も起きずすんなりといくのやら。近年になく、興味深い選挙戦であることは間違いないようです。

 (大場光太郎・記)

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