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夏祭り

   お祭りを見るや見ざるや蛾眉(がび)の月  (拙句)

 週間予報では確か、関東地方のきょうあしたは曇りのはずでした。(私の天気予報感覚はそんなもので、今朝最新の予報など見ないのです)。きのうおとといの雨がちの空模様からして、私は『おそらく予報どおりかな?』と思っておりました。
 しかし当地では曇りは朝のうちだけで、その後少しずつ雲が切れ始め薄日が射してきました。昼過ぎは日差しが強まり、それと共に気温もぐんぐん上昇し、午後は何ごともなかったかのような真夏の日となりました。

 所用で午後、当厚木市内を少しぐるぐる回るかっこうになりました。街並みは夏の太陽の輝きのただ中にある感じです。そして市街地を逸れでもすると、当地はけっこう自然が豊かで、おちこちに小山が連なっています。それがさながら夏の季語の「青嶺(あおね)」そのものなのです。久しぶりの日差しに、全山の深緑が生き生きとして目に迫ってきます。遠い前線から運ばれてくるものなのか、やや強い風が吹き渡っています。暑い戸外ではこの風こそは涼風です。
 述べる機会がありませんでしたが、蝉ももう10日ほど前から聞かれました。久しぶり晴れたきょう午後は、また一段とかまびすしい鳴声が聞かれます。

 このような天気を目の当たりにすると、きょう現在の天気図など見ていないので梅雨前線がどうなったのか分からないものの、『あれっ。やっぱり気象庁の梅雨明け発表は正解だったのかなあ』と思えてくるから奇妙です。しかし明日になればまたぐずついた天気に戻るかも知れず。こればっかりは、今しばらくは予断を許しません。(深夜のニュースによると関東地方は真夏のような日でも、今度は九州地方が集中豪雨に見舞われたとのこと。)

 きょうのこの真夏そのものの天気に誘われたわけではないものの、方々を回って目につくのは「お祭り」の多さです。そう言えばきょうは7月下旬の土曜日。子供たちも20日頃から夏休みのはず。夏祭りを行うにはもってこいの日であるわけです。
 その一つ。厚木市街を少し南の平塚方面に行った高層住宅群の自治会では、夕方普段は団地内公園と思しき場所がすっかりお祭り広場と化していました。もう大勢の人が集まっていました。信号待ちの間見ていますと、中央に櫓(やぐら)が組まれています。本番はやはり盆踊りの夜祭りのようです。櫓から少し離れて、煙がもくもく上がっています。見ると自治会の役員たちが焼き鳥を焼いて参加者に振舞っているようです。もっとよく見ると、焼き鳥をもらおうと、たくさんの人が一列になって並んでいます。
 これからお祭り広場へ行こうとして、歩道を歩く家族連れの姿も見かけられました。中に、小学生と思しき可愛らしい浴衣の少女の姿も認められます。

 そして我が住居から何百mか南にある5階建ての団地群自治会でも、やはり今夜夜祭りのようです。7時少し前、今度は徒歩で歩いていて分かったのです。そのお祭り広場を見る前から、ドンドンドーンという太鼓の音が聞こえてきて『おっ。こっちでもやってるな』とすぐ気がつきました。
 少し離れた道を、そのようすを横目で見ながら通りました。やはり先ほど見た祭りの光景とだいたい同じような感じです。そのさまを見ながら思い出しました。去年の7月最終土曜日は26日でしたが、その日のことを『暑気所感』という記事にまとめました。同じくその日はそこのお祭りだったものの、何と夕方からもの凄い雷と豪雨になり、道に水が溢れるは、近年珍しく停電になるはで、お祭りも取り止めになったことでしょう、というようなことを述べました。
 あれから1年、今年は好条件の中無事夜祭が行われそうです。

 そう言えばきょうお祭りが行われるのは、ほとんどが大きな団地関係の所のようです。やはり現住居から数百m先の、例の中津川堤防道に到る旧道沿いの自治体の場合は、例年8月が夏祭りです。お寺の駐車場が会場ですが、付近は旧農家など古くからの家が多いため旧盆過ぎくらいになるのでしょう。ちなみに現居住地付近は、皆新しい住宅群で果してきちんとした自治会があるのかないのか、今もってよく分かりません。ついぞそのような催し物の案内を受けたことがないのです。
 特に都市部ほど、普段から人間関係が疎遠になりがちです。それを解消し、同じ地域社会に住むお互いの交流、親睦を図る意味でも、お祭りのような老若男女誰でも参加できる場がもっと必要なのかもしれません。

 (大場光太郎・記)

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