« 面白くなってきたぞ。ペナントレース ! | トップページ | 雨大暑 »

皆既日食

 本日22日は日本の陸地で観測できる、46年ぶりの皆既日食だそうです。近づくにつれて、テレビや新聞で特集が組まれているため、関心が高くなるのも当然というものです。ネットでこれについて投票を呼びかけたところ、「関心ある…71%」「関心ない…29%」という結果となり、改めてその関心の高さが裏付けられました。
 しかし皆既日食帯に入るのは、トカラ列島や奄美大島の一部だけで、ほとんどの人はテレビやインターネット中継で観賞するしかありません。部分日食なら全国で観測することができます。たとえ部分日食でも専用メガネで「直接観賞したい」という人も2割以上いるそうですから、予想以上のフィーバーぶりということができるのかもしれません。

 日本では46年ぶりということは。1963年(昭和38年)7月21日北海道東部で見られた時以来ということだそうです。次回は2035年9月2日北陸、北関東などで見られるそうですが、実に26年後のことで、皆既日食とはかくも珍しい現象ということができます。

 果てして皆既日食だったのかどうか。私の記憶ではそうだったのですが、人間の記憶はとかく不完全なものまで完全なものとしてデフォルメして記憶しがちです。とにかく私が子供の頃に、日食を見た思い出があります。
 定かではないものの、昭和30年代前半私が小学校の3、4年生頃のことです。(ますますもって、皆既日食ではなかった可能性が高くなりました)。季節はいつだったのか覚えていませんが、比較的暖かかったこと、雪などなかったことから冬でなかったことは間違いありません。

 山形県内のわが町(宮内町)の我が母子寮付近でも、日食は大騒ぎでした。日食が始まったのは、日が南の高い空にあったように記憶していますから、昼過ぎて間もない時分だったでしょうか。
 寮内の大人たちや子供たちそれに近所の人たち十数人が、母子寮前の道路に集まりました。その当時日食専用のメガネなどというハイカラなものがあろうはずがありません。さりとて裸眼で太陽を直視するのは危険だということは、大人は皆知っています。そこで寮の職員の人だったか、長方形のすりガラスにロウソクの火か何かで煤をつけて曇らせたのを用意し、「ええが。これを当でで見んなだぞ」と子供たちに一枚ずつ渡してくれました。

 その日は幸いにも晴天でした。それが日食の始まりとともに、少しずつ不気味に薄暗くなり…。なぜか私の記憶はそこまでです。世の常ならぬ出来事に、すっかり魂消(たまげ)てしまったからなのでしょうか。果して日食中に渡されたガラスを有効活用したものか、肝心の日食のようすはどうだったのか、まるで覚えていないのです。

 日食とは誰でも知ってのとおり、月が太陽の前を横切るために、月によって一時的に太陽の一部(部分日食)または全部(皆既日食)が隠される現象です。皆既日食では太陽の周りにはコロナが広がって見られます。また太陽の方が大きく見えるため、月の周りから太陽がはみ出して見えた時には「金環日食(金環食)」と呼ばれます。

 大変珍しい現象ではあっても、その起きる原理さえ知ってしまえばさして驚くような現象でもありません。しかし今日の私たちのような天文学的知識がなかった昔々の人々にとって、突如太陽が見えなくなって世界が闇に覆われる日食は、畏怖すべきまた大変不吉な前触れとして恐れられてきました。そのため世界各地にさまざまな日食伝説、伝承が残されているようです。
 ちなみに我が国の古事記の有名な、天照大神(アマテラスオオミカミ)の「岩戸隠れ」の故事の元となったのは日食だったのではないだろうかとする研究者もいるようです。

 今回の日食に関しては、私はさほど関心がありません。しかしそうは言っても、いざ日食が始まってしまえば、真っ先に戸外に飛び出して食い入るように空を見上げるかもしれません。

 (追記)最後にのん気なことを記しましたが、前日は山口県を中心に大変な集中豪雨被害が発生してしまいました。被害に遭われた地方の皆様のご苦労、お察し申し上げます。またお亡くなりになられた方々には心よりお悔やみ申し上げます。
 当地でも数日来ぐづついた空模様が続いていて、まだまだ梅雨前線は活発なようすです。これは「戻り梅雨」と見るべきで、気象庁の梅雨明け宣言は少し早すぎたのではないでしょうか?この分では、関東地方で部分日食が見られるかどうか、大変微妙です。

 (大場光太郎・記)

|

« 面白くなってきたぞ。ペナントレース ! | トップページ | 雨大暑 »

思い出」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 面白くなってきたぞ。ペナントレース ! | トップページ | 雨大暑 »