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日々雑感(4)

 気象庁が関東地方の梅雨明けを発表してから、なるほど急に暑い日が続いていました。しかし本日、当地では朝から曇りがちな空模様。昼前はけっこう激しい雨に見舞われたりして、『さては戻り梅雨か?』と思われました。雨は30分ほどでやみ、昼過ぎからは薄日が射したりしたものの、まあまあしのぎやすい一日となりました。

 近年は特に梅雨が明けると、半端ではない猛暑が連日続く傾向があります。その間何日も何日も雨が一滴も降らないような。これも地球全体の温暖化傾向による異常気象のしからしむるところなのでしょう。しかし農耕社会の昔だったら、確実に旱(ひでり)、旱魃(かんばつ)で大騒ぎだったことでしょう。
 現代は自給自足ならぬ「他給他足の時代」ですから、ついそのことは看過されがちです。特に我が国では、農作物、穀物の自給率が30~40%にも関わらず、あい変わらずの飽食ですから、実は旱魃であることには少しも気づかず『毎日暑いですねぇ』で済まされてしまうわけなのです。

 しかしご存知のとおり、先進国といわれる国々でも我が国のように極端に低い自給率の国は他にありません。フランスなどは200%に迫るといわれ、やや低いアメリカでさえほぼ100%に達しています。もし仮に今日うまく機能している農作物輸入頼みの他給他足システムが万一全世界的に破綻したとしたら?…。国民の6、7割は飢餓線上をさ迷うことになるわけで、考えただけでもぞっとします。
 そういう意味では、来るべき総選挙では、各党ともこの問題にどう取り組むのか、しっかりした農業政策をきちんとマニュフェストに盛り込んでもらいたいものです。

 総選挙といえば。麻生首相が「解散予告」という前例のない発表をしてから数日。案の定「麻生おろし」の風が吹き荒れました。16日(木)には中川秀直、加藤紘一、武部勤といった元幹事長の面々を中心とする反麻生派が、与謝野馨何でも兼務大臣、石破茂農水大臣も取り込んで、両院議員総会を開催するのに必要な120余名以上の議員の署名を集めたとかで、大騒ぎになりました。
 「すわっ。やっぱり麻生さんは解散できずに退陣か ! 」と、成り行きを興味深く見守っていました。しかし結局は、現執行部と各派閥の締めつけにより、その勢いが急速にしぼんでしまったようです。今の自民党には「○○の乱」を起こすようなエネルギーすらないようで。これで、麻生首相の下で、今月21日解散、8月30日投票は確定のようです。
 しかし国外的に見た場合、これでよかったと言うことができます。もし仮に、一国の宰相が「解散する」と宣言しながら「解散できませんでした」では、また我が国の国際的な赤っ恥となるところでしたから。

 ここのところ『天地人』は、まあまあ可もなし不可もなし。特別『天地人シリーズ』として取り上げることのほどもなさそうです。
 肝心の主役・直江兼続役の妻夫木聡は、若くてイケメン過ぎて、回が進んで上杉家筆頭家老になっても、何度秀吉と対面しようと、どうもイマイチ戦国武将、名参謀、名軍師としての威厳、風格が感じられません。(これは、始まる前から言い続けていることながら。)
 と思っておりましたら、もう少し回が進むとヒゲをはやした兼続になりそうです。それによって、少しは風格が出てくれればなあと、今から期待しております。
 その点主君である上杉景勝役の北村一輝は、さすが決まっています。どっしりした落ち着きと重厚感があり、「さすが名門・上杉藩主」といった趣きで安心して見ていられます。

 今回の『天地人』では脇役である、豊臣秀吉や徳川家康を演じている笹野高史、松方弘樹は、さすがベテランの役者らしく、これも安心して見ていられます。特に笹野高史の秀吉は、『実際の秀吉もあんな感じだったんじゃないの?』と思われるほど、はまり役だと思います。
 小栗旬の石田三成役も最近ようやくなじんできました。しかしいつまでたっても何となく「小姓っぽい」いでたちなのが気になります。あの独特のカツラや衣装も含めて、実際の三成もあんな感じだったのだろうか?『少し違っていたんじゃないの?』という違和感は残ります。

 その他女性陣について。高島礼子の仙桃院、常盤貴子のお船の方、その侍女役のあき竹城…。それぞれの持ち味を出して、よく演じていると思います。目立たないながらあき竹城、そのうち舞台が生まれ故郷の米沢に移るわけで、さぞ大張り切りなことでしょう。深田恭子の淀君は意外でした。今後どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。
 ただ高島・仙桃院は、幾つになってもシワ一つない若々しさです。まあ、若くてお美しい女性(にょしょう)は大歓迎ですけれども…。

 (大場光太郎・記)

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コメント

いつも楽しく拝見させて頂いてます。はじめてコメントします。見方は色々と思いますが、個人的には兼続は家老としては成長しています。ただ脚本が良く分からないのと、髪型のせいもあると思います。
あの髪ではちょっと・・・ですよね?
女性陣いいと思いますが、一つだけ気になっていました。お船は役に成りきってないように思えてならないのは私だけでしょうか?頑張って演じてるのはわかるのですが、なんか不自然にみえてしまいます。
すみません、あくまでも個人的な会見ですが・・・

投稿: しげ | 2009年7月18日 (土) 22時51分

しげ様
 コメントありがとうございます。私は昨年末『天地人』が始まる前に、その主役となる直江兼続に興味を覚えました。と申しますのも、『天地人』シリーズ記事の中で何度か触れましたように、私の郷里はかつての上杉藩領内で、米沢をはじめ同領内の基を開くのに兼続の働きは大変大きなものがあったからです。
 それで直江兼続の評伝などを読んでみましたところ、改めて兼続の偉大さが分かってきました。と同時に、私なりの「直江兼続像」が出来てきたわけです。今回記事でも改めて少し触れましたとおり、兼続は戦国武将、名政治家、名参謀、名軍師、優れた詩歌をものする教養人…。
 そのような兼続像を想い描く時、ドラマでその役を演ずる妻夫木聡に対して、どうしても辛口になってしまいます。そのことはどうぞご理解たまわりたいと存じます。

 それ以外にも、これも度々申し述べてきましたとおり、脚本、演出を含めた『天地人』制作局の方針にも問題が大ありだと私は思っています。そのことは特に『天地人(3)』などでかなり突っ込んで述べたつもりです。一言で申せば、安直な制作姿勢ということですね。(同番組放送前の、メーンキャストの選定などから始まって…。)
 ただ最近同番組はあくまで「国民的娯楽番組」と割り切ってしまったところがあり、以前ほど辛辣な批評はしていないつもりです。

 これは何も『天地人』記事に限らず、私は当ブログではあまり当たり障りのないことは書きたくありません。ある程度私の本音を出す場としなければ、私自身面白くブログ運営していけませんので。
 そのため時として、『この者はずいぶん極端なことを述べるヤツだ』と思われることも多々あるかもしれません。また記事によりましては、インパクトが強すぎる内容もあろうかと思います。
 それらにつきましては、なにとぞご寛恕たまわりたいと存じます。

 そして当ブログで述べておりますことは、すべて私の個人的な感想、意見、主張です。それに共感されてもされなくてもどちらでもオーケーです。もし何か参考になることがありましたら参考にしてください、というスタンスで、決して強制するつもりはありません。

 しげ様。以上のような次第ですので、なにとぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。そしてもしよろしければ、当ブログと末永くお付き合い願えましたら幸甚に存じます。

 (追記)なお、このスペースをお借りして、本記事の訂正をさせていただきます。
 我が国の穀物、農作物の自給率が30~40%ならば、万々が一輸入ストップになった場合、ごく単純に見た場合飢餓線上に追い込まれる国民は、6、7割にも上ることになります。よって「3、4割」は誤りでしたので、訂正致します。
 私自身、この問題をいかに常日頃考えていないかということです。今後はもっともっと関心を深めていきたいと思います。

投稿: 大場光太郎 | 2009年7月19日 (日) 01時07分

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