総選挙あれこれ(6)
長かった投票日まで、あした29日(土)1日を残すのみです。懸念された不測の事態も幸い起きず、無事あさっての投票日を迎えられそうです。
マスコミ各社の事前予測では、軒並み民主党の歴史的大勝が予測されています。それがはじめて出された先週の予測には、とにかく驚きました。「民主300議席をうかがう勢い」(8/20・朝日新聞)「民主300議席を超す勢い」(8/21・読売新聞)「民主320議席を超す勢い」「自民100議席割れも」(8/22日・毎日新聞)。
日を追うごとに民主党の優勢がどんどん増していくようすが、はっきりわかります。これが噂の「バンドワゴン効果」というものなのか。同効果は、1選挙区で1人しか候補者を選べない小選挙区制では、自らの1票が死に票となることを避けようと、有権者に「勝ち馬に乗る心理」が働くことを言うそうです。確かにこの時点では、同効果が裏付けられた予測結果となりました。まさに前回の郵政選挙の結果を、まるっきりひっくり返したような予測です。
私はこの推移を見て、『こんなに早くから民主党絶対優位の数字が出て、こりゃヤバイぞ』と思っていました。あと1週間余もあるのに、今後どんな「ゆり戻し現象」が起こるか分かったものではないからです。それを見越してか、民主党の鳩山由紀夫代表は、党都府県連に対して、「報道に浮かれ幻惑されるならば、政権交代は水泡に帰す」との電子メールを送ったようです。
確かにそうなのです。事実今週になって、強力な「危機バネ」が働き、以前は落選危機が伝えられていた自民党大物議員が何人も、急速に息を吹き返しているようです。(その中には、押尾事件で警察に圧力をかけた疑いが濃厚な、石川2区のM元総理も、東京17区のHも含まれています。『こんな黒い連中が当選とは…』と嘆かわしい気持ちです。)
しかし今週再び行われた予測でも、依然各社の「民主300を超す勢い」との予測結果は変わらないようです。それでも私は、最終的に300議席には届かないのでは?と予測しています。それでも以前の(4)記事で述べましたとおり、すべての委員会で委員長のポストが確保出来る「269議席以上」が得られればOK、大勝利と考えます。
いずれにしても、あす土曜日あるいは投票当日、まさかの大天変地異でも起きない限り、「民主党大勝利」「政権交代」の流れは動かないと思います。
これが「民意」というものなのでしょう。
前回小泉元首相の「郵政民営化。イエスかノーか」「郵政が民営化すればすべて良くなる」式の、バラ色のワンフレーズに雪崩をうって投票したはいいけれど。郵政民営化は結局国民生活の向上にはまったく直結せず、逆に「かんぽの宿問題」など弊害ばかりが目立って。景気は一向に改善されず、格差はどんどん開き、一般庶民の生活は苦しくなるばかり。その上圧倒的多数の数の力を背景に、自公政権は国民無視でやりたい放題。総理大臣は次々に無責任に政権を放り出して、3回も変わるし。とどめの麻生総理が、今後とも政権を担当するなど真っ平ごめんだし…。
とにかくこれは、多くの国民有権者の、この4年間の積もりに積もった怒りが奥深く内向していることの現れだろうと思います。譬えてみれば、普段は従順だった昔の農民たちが、いざとなったら莚旗(むしろばた)を立てて一揆を起こしたようなものなのではないでしょうか。「一票一揆」。
だから、自公両党がいかにシャカリキになって民主党のネガティヴキャンペーンを続けようが、マスコミ各社が「総選挙隠し」をしようが、インフルエンザ問題で恐怖心を煽られようが、今更意思を変えることはないのだろうと思います。
ところで、私は本日「期日前投票」を済ませてきました。投票所は厚木市本庁舎3階の一室。午後7時過ぎて暗くなっていましたが、同投票に市民が次々に来庁してきます。10台くらいの記載台は、空きが2、3台しかないような混みようです。さながら投票日当日を思わせられます。中には、20歳前半と思われる女性も何人かいます。これらからも、今回の選挙に対する関心の高さが十分うかがえます。
投票当日はゆっくりし、投票締め切り直後から始まる各テレビ局の「総選挙特番」に食い入り、「歴史的瞬間」をじっくり見届けたいと思います。
(大場光太郎・記)
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