薬物汚染の拡がりを憂う(12)
以前より繰り返してきましたように、酒井事件よりはるかに重要なのは押尾事件の方です。極論すれば、もし仮に押尾事件が発覚していなければ(「関係者」にとって押尾がヘマさえやらかさなければ)、酒井事件もまた起きていなかった可能性があるのです。「初めに押尾事件ありき」です。
その押尾事件の主役の押尾学被告は、28日東京地裁によって正式に保釈が認められました。保釈金400万円が工面でき次第、予定では今週初め頃にも保釈される見通しのようです。
地裁のこの度の決定には、『やっぱりね』という思いと同時に、『どうして !?』というやりきれない気分にさせられます。同事件にはとにかく、依然解明されない「ナゾ」があまりにも多過ぎるのです。巨大な麻薬スキャンダルの森にほんの少し踏み込んだだけなのに、「もうそこから先は危険ゾーンだから、行っちゃダメだ」という通告を、法の番人たる東京地裁が下したかのような印象がぬぐえないのです。
押尾事件では、まず事件の発端となった六本木ヒルズレジデンス一室で変死した、田中香織さんの死亡原因が未だはっきりしていません。さらに田中さんの自宅マンションを捜索した結果コカインが押収されました。押尾被告は同マンションにも出入りしていて、同被告がそこに隠して使用していたとして捜査中なのです。つまり「コカイン使用による麻薬取締法違反」容疑でも、警視庁は押尾の再逮捕を狙っていたわけです。
それに対して東京地裁は、「もうそんなことはいいから。とにかく捜査は打ち切りなさい」と言っているようなものです。
しかしこんなのはほんの序の口で、既報のとおり同事件には問題の六本木ヒルズ一室の借主である「PJ(ピーチ・ジョン)」の野口美佳社長の薬物疑惑も浮上しています。その「野口社長逮捕」を阻止すべく、警察官僚出身のH議員が強い圧力をかけたと言われています。また押尾事件が発生中、ヒルズの別の一室で乱交中だったとも噂されるM元総理の長男の「“麻薬&売春”疑惑」も発覚しています。それが表ざたになってスキャンダルにならぬよう、元総理からも圧力がかかったと言われています。
またバックに控えるM元総理の意向を受けたものなのか。富永保雄は、薬物履歴があることをとうの昔から掴んでいた高相祐一被告を、夜の渋谷の薬物取引の場におびき寄せた疑いが濃厚です。その上で酒井被告とともに現場に現れ立ち去り、その後の「のりピー失踪」を演出し、世間の耳目を酒井事件に集中させ、まんまと「押尾事件隠し」を成功させた可能性大です。
その他押尾事件のもみ消しに圧力をかけたとされる財界人、闇社会の存在。押尾や酒井や高相同様“シャブ漬け”と見られる、多くの有名タレント、歌手、アスリートたち…。
28日の保釈に至るまで、東京地裁の判断は二転三転したようです。しかし既に報道で明らかなように、多くの謎が未解明のまま、すべての闇を葬りかねない保釈を決定しました。
そこには「政権交代が起きる前に、ヤバイ事件は決着させておこう」という地裁トップの判断があったのかもしれません。法の番人であるべき東京地裁もまた、さまざまな圧力に屈したということなのでしょう。
とにかく東京地裁は、何とも後味の悪い幕引きをしてくれたものです。本日遂に待ちに待った「政権交代」が実現致しました。こうなったら後は、民主党を中心とした新政権にこの問題の解明を期待したいと思います。
というのも、民主党のマニフェストの厚生行政で掲げた項目の中に、「麻薬、薬物汚染」が取り上げられているからです。それには、
<省庁横断的に薬物取締体制を強化し、薬物の供給源の根絶に取り組む>
<覚せい剤、大麻のみならず、『MDMA』など錠剤合成麻薬や、いわゆる脱法ドラックの乱用が青少年を中心に広がっていることを受け、薬物乱用の低年齢化を防ぐ>
と明記してあります。
要は民主党政権として、「蔓延している薬物汚染を徹底的に撲滅します」と、国民に約束しているわけです。他のマニフェスト(政権公約)同様、この項目も力を注いで公約実現に取り組んでもらいたいものです。
その手始めとして、この迷宮化しそうな押尾事件を再度問題にし、改めて「再捜査」し直すくらいの姿勢を見せてもらいたいものです。上記の者たちが「逃げ得」になることのないように。
それは、この国を真に浄化するための重要な一環だと思うのです。
(大場光太郎・記)
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