喜びのタネをまこう(2)
以下では「喜びのタネをまこう」について、私が考えますことを少し述べてみたいと思います。
まず確認したいことは「喜びのタネ」をまくことがなぜ重要なのかということについてです。
「蒔かざる者は刈り取ることを得ず」とは、イエスの有名な言葉です。当然のことながら、種(たね)を蒔かなければ、作物は育たないし果実を収穫することなどなお出来ない道理です。これは「原因結果の法則」と言われているものですが、この法則は実はこの地上世界のみならず、そのままどこの世界、どこの星系でも適用される「宇宙法則」であるようです。
イエスはまた別のところで、「汝(なんじ)が与えたものを汝は受け取る」とも教えています。つまりここでは与えたもの(=蒔いたもの)がどのようなものなのか、その内容が問われるのだというわけです。これは原因結果の法則と同じ内容ながら、特に「ブーメランの法則」とも呼ばれます。
つまり「喜びのタネ」を蒔けば喜びが、「悲しみのタネ」を蒔けば悲しみが、「憎しみのタネ」を蒔けば憎しみが、蒔いた(与えた)当人にそのまま返ってくるということです。
ただ当然の事ながら蒔く(与える)ことと、刈り取る(受け取る)ことは同時ではありません。この三次元世界では、過去・現在・未来という直線的時間が錯覚(幻想)されているため、当然のようにタイムラグがある(ように感受される)わけです。(到る所に時計が溢れかえり、時計とにらめっこし、時間に追いまくられている現システムそれ自体が、「幻想」の上に成り立っているシステムであるということです。)
今まではこの世で行った行為の結果を、あちらの世界あるいは来世、来々世で、ということもままありました。その分なかなか「原因結果の法則」に気づけず、勝手気まま好き放題してきた人たちも多かったわけです。
しかし間近に「タイムゼロ」が迫っている、今回は違います。既にお気づきの方もおられるかと思いますが、原因=結果の世界にどんどん近づいているのです。すべてスピード化、加速化です。己の為した行為の結果がどのようなものであるのか、良いことも悪いことも驚くほど短時日のうちに確かめられ検証し得る、そんな「嬉しい恐い」時代なのです。
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いずれにしてもどれを蒔くかは、個人の自由意志に委ねられています。なぜならこの世界それ自体が「自由意志の世界」であるからです。「自由意志」は神聖なもので、原則として他が侵してはならないものです。
ただし「蒔いたものを刈り取る」「与えたものを受け取る」のが、この宇宙のシステムです。そこで人間個々は自由意志を自己責任で行使して、時に不都合なものを蒔いたり与えたりして、辛く苦しい思いを刈り取りながらスタディし、レッスンして、より完全な存在に成長、進化していくシステムなのです。 (以下次回につづく)
(大場光太郎・記)
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