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薬物汚染の拡がりを憂う(17)

 17日の酒井法子被告の保釈によって、これでその前日の夫高相祐一被告8月31日の押尾学被告と、今回の薬物事件の主役3人すべてがシャバに戻ってきました。後は各被告とも、それぞれの罪を法廷の場で裁かれていくことになるわけです。
 裁判の過程で3被告の罪状がより明らかにされ、刑が確定し結審ということになるのでしょう。しかしその前に酒井被告が保釈されたことをもって、8月上旬から世間を騒がせ続けてきた一連の薬物事件は急速に終結に向かいそうな雲行きです。

 再三述べてきましたとおり、酒井、高相両被告の事件は、(元はといえば夫婦して覚せい剤を所持、使用していたのが悪いとしても)あくまでも「押尾事件隠し」に利用された可能性が高いと思われます。両被告の関連では、直前の奄美大島に滞在中の使用、また千葉県勝浦市の夫婦の別荘での覚せい剤常用などから、何人かの芸能人の薬物疑惑も浮上しています。しかしこれすらも今後どこまで追求されていくものやら、疑問に思われる展開です。

 これも何度も強調しておりますが、今回の一連の騒動の核心はなんといっても「押尾事件」の方です。警察、検察、司法当局は、押尾学という二流役者を裁くだけのトカゲの尻尾切りで本当に済ませてしまうつもりなのでしょうか?依然国民の多くの間でくすぶり続けている、押尾事件また捜査当局への疑念を今後とも無視し続けていくつもりなのでしょうか?

 と私個人は憤懣やるかたない思いをしておりましたら。最近思わぬ展開になってきたようです。捜査打ち切りが囁かれていた中で、六本木ヒルズ一室で変死した田中香織さんの岐阜県内の遺族のもとに、捜査関係者から「捜査は継続しています。近々詳しい説明が出来るでしょう」という連絡が入ったというのです。
 連絡があったのは、遺族が真相を明らかにするべく押尾学への民事訴訟を検討中の、提訴前だったようです。押尾を契約解除したエイベックスは、「遺族に謝罪に行きたいが、“捜査が終わるまで待ってほしい”と止められている」ということで、どうやら捜査継続は間違いなさそうです。
 同事件の徹底解明を望む世論に押されたのか、あるいは「薬物汚染」に厳しい姿勢で臨もうとしている鳩山新政権の発足に、「このまま終わりにしちゃあ、まずいぞ」と思い直したものなのか。いずれにしても歓迎すべき新展開ではあります。しかし、どれだけ解明が進むのかは依然疑問符がつきます。

 ところで押尾事件に関して、またまた驚くべき新情報が飛び込んできました。田中さん変死事件に関しては、押尾のMADA使用は尿検査から明らかでした。しかしここにきて、問題の一室に関わっていた人物がもう一人いるというのです。
 噂に上っているのは他でもない、森元総理の長男祐喜です。以前は、森祐喜は事件発生当時は別室にいたとされていましたが、実は事件が起こった“やり部屋”にいた。もちろん問題の2307号室は密室であり、現時点での証拠はありません。しかし事情通の間ではかなりの信憑性をもって、そう語られているようです。

 そうなると、田中さん容態急変時問題の部屋にいたのは森祐喜の方で、押尾も一緒だったかあるいは押尾は別室にいた可能性すら出てきます。しかし何せ当事者は超大物政治家のバカ息子、しかも時あたかも天下分け目の総選挙真っ只中。「いやあ困った、どうしよう」と思案投げ首し、森祐喜は別室にいたお友だちの押尾を呼びに行った。
 当事者同士でおろおろしている間に、遂に田中さんが息を引き取ってしまった。切羽詰った森祐喜は「学ちゃん、頼むよ。一生のお願いだ」とばかりに拝み倒して、押尾に「身代わり」を押し付けた。森と押尾との間で何らかの交換条件が成立して119番通報した時には、田中さん変死から3時間も経過してしまっていた…。(以上は推測)

 これがもし真相だとしたら、捜査当局だって捜査に二の足を踏むだろうし、大マスコミも同事件報道を躊躇するわけです。もちろん表ざたにでもなれば、ただでさえ大敗北しそうな自民党にとっては更なる大打撃、場合によっては党が土台から瓦解しかねません。
 そこで事件の真相を祐喜から知らされた森元総理は、例の西松建設で民主党小沢前代表バッシングの際「自民党に捜査は及ばないだろう」発言をして物議をかもした、麻生内閣の官房副長官で元警察官僚の実力者Uに、事件の揉み消しを依頼した。Uはなりふり構わず警視庁や麻布警察署に強い圧力をかけまくった…。(以上は推測)

 その結果、事件の核心部には一切触れることなく幕となり、押尾学は保釈されました。森元総理は、民主党の美人候補(この形容は余計か?)田中美絵子の急追を受け際どく選挙区当選、野党転落の自民党で今後なお影響力を行使しようといろいろ画策しています。肝心の森祐喜は、週刊誌でもまったく取り上げられていません。押尾事件隠しのための酒井逃亡事件の陰の演出家富永保雄も、事件の一切の終結を確信し今や悠々自適。
 また“やり部屋”の提供主のPJ野口美佳社長も、一時週刊誌などで自身の薬物疑惑を大きく取り上げられたものの、今は名前すら聞かれなくなりました。何でもPJ新商品発売にかこつけて、「従来の倍の広告費を出す」として、テレビや出版業界を黙らせたのだとか。いやはや。

 「巨悪ほどよく眠る」式の、旧自民党的体質を見過ごしていてはいけません。こんな由々しき事態にメスを入れずして、何の「日本再生」か ! 民主党鳩山政権下での、この事件の全容解明も強く望みたいものです。

 (大場光太郎・記)

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