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薬物汚染の拡がりを憂う(16)

 酒井法子被告の保釈はさすが関心が高く、特に同17日夕方行われた謝罪会見(都内千代田区内・如水会館)は各方面からさまざまな声が上がっているようです。「やっぱりかわいい」「涙につられてついウルウルしてしまった」という好意的な見方がある一方、「納得がいかない」「セリフを読んでいるだけ」と厳しい意見も目立ちます。中には酒井を離れて、「押尾学も会見を開くべきだ」というごもっともな意見までありました。

 深夜フジテレビの『ニュースジャパン』で酒井被告の謝罪会見の一部始終を見て、私も「女の涙」についほだされてしまいました。それで前回記事はその時感じたままを、ネットニュースを参考にただちにまとめたものです。まる一日経過して冷静に判断してみますと、確かに『少し甘かったかな?』と思わないでもありません。

 そこで今回は酒井被告についての補足をー。
 振り返ってみますと失踪から数日後出頭してからしばらくの酒井被告は、「はっきりとは覚えていません」式のあいまいな供述を繰り返していました。それが途中から一転して罪状も認め始め、「深く反省しています」「皆さんに謝りたい」と態度も急にしおらしくなっていきました。これはどうも保釈や初公判などを見据え、世間や裁判官らの心証を良くしておいた方が賢明だという判断が働いたためのようです。
 いくら初犯でも「逃亡」という悪質性からして実刑は免れないという見方も多く、対して「実刑ではなく執行猶予を」という計算が働いたようなのです。もちろんその段階で助言したのは、例の「みやび法律事務所」所属の、酒井の弁護人の榊枝真一弁護士。その助言などによる方向転換であったわけです。

 保釈の日に向けて酒井被告自身、謝罪会見で語った内容を数日前から繰り返し練習していたそうです。まるで舞台初日に向けたセリフ覚えのように。そうなると当日の会見で語った内容も流した涙も…。上記の「セリフを読んでいるだけ」という批判は案外的を得ているのかもしれません。
 そうなると酒井法子は、存外にしたたかな「女狐タイプ」にも思われてきます。しかしあの会見を見ていた多くの国民が多少なりとも心証を良くしたはずで、その点では酒井側の作戦勝ち、あるいはさすが女優酒井法子の演技勝ちといったところでしょうか。

 保釈から謝罪会見までを取り仕切ったのは、やはりサンミュージックだったようです。既報のとおり、同社は酒井出演のテレビCM中止による数億円規模の損害賠償を請求されていますから、解雇はしたもののおいそれと酒井を見放せない事情があるわけです。酒井自身もサンミュージックも、謝罪会見で世間の心証を良くし、なおかつ裁判で執行猶予を勝ち取り、その先の芸能界復帰という道筋を思い描いているのでしょう。
 酒井の今後については、小向美奈子の場合のようにストリップ業界がてぐすね引いて待っている、ヌード写真集を出版する、あるいは独占手記出版も考えられるなどさまざまな噂が駆け巡っています。

 それらも確かに一時的に大金を得ることは出来ます。しかしトップアイドル→覚せい剤所持・使用罪→際どい仕事という、絵に描いたような転落人生にもなりかねません。聡明そうでしたたかな酒井法子のこと、今後の自分の進路を拘留中どう考えていたのでしょう?案外サンミュージックと再契約して女優復帰、会社と共に、発生した多額の損害賠償金問題の解決の方途を探っていくということになるのかもしれません。実はサンミュージック自体が酒井の復帰を検討しているようです。それは会見に同席した日本ビクターも同じことで、酒井関連CDなどが出荷ストップになっていて、やはり復帰を望んでいるものと思われます。
 
 たとえ芸能界復帰となるにしても、今回の一連の事件・騒動によって、酒井法子は大いに「色つきタレント」になってしまったわけで、従前のようなママドル路線ではもう行けまいし。どうでしょうか、この際思い切って「悪女路線」で再出発してみては?

 (大場光太郎・記) 

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