« 薬物汚染の拡がりを憂う(13) | トップページ | 日々雑感(6) »

自民党は再生出来るのか !?

 総選挙で自民党は大惨敗を喫しました。改選前の303議席から119議席と、1/3近くまで減少してしまったのです。1955年以来守り続けてきた第一党からすべり落ちて第二党となるとともに、政権の座を民主党に明け渡すという歴史的大敗北となりました。今後自民党はどうなっていくのでしょう。果たして再生は可能なのでしょうか?

 選挙後の「選挙特番」で、テレビ朝日は午前零時少し前からその第二部として、田原総一朗司会による、当選を果たした与野党の若手論客たちが一同に会した討論形式にしました。その中で自民党議員たちはえらく張り切っていました。厳しい選挙戦を勝ち抜いてきたという高揚感からなのか、『よし。オレが自民党を立て直してみせるぞ』というような気迫さえ感じられました。
 しかし思うのです。『さて、彼らの元気とやる気はいつまで持つのだろう?』と。
 
 1990年代前半細川、羽田両内閣の時、自民党は第一党でありながら過半数に至らず、自民党を飛び出した小沢一郎に連立政権を仕掛けられ、野党に転落したことがあります。その時、「野党の悲哀」をイヤというほど味わったと言うのです。その時の惨めな経験から、当時の自民党議員たちは「もう二度と野党になってはダメだ」と決意したと言われています。ですからその後は、日本社会党(当時)を抱き込んで同党委員長の村山富市を担ぎ出して首相に据えたり、公明党と連立したりと、なりふりかまわず何とか政権を維持してきたわけです。

 しかし今回は、およそその時の比ではありません。議席数が119と改選前の民主党並み、もっと言えば55年体制時代の万年野党・日本社会党並みにまで減少してしまったのです。自民党自身そうだったように、300超の議席数を得た民主党は4年間解散しないでしょう。その期間果たして自民党は持ちこたえられるのだろうか?ということなのです。
 
 政党助成金は数十億円も減額になります。野党に転落した党には企業献金も大幅減でしょう。国有地上の巨大な自民党ビルを維持していけるの?というレベルです。職員数も秘書数も減らさざるを得ません。すべての委員会の委員長ポストは民主党に握られ、自民党の主張は簡単には通らなくなります。今までは呼びつければ各省庁の次官クラスが飛んで来たのに、呼んでも来るのは課長代理クラス、まるで話が前に進まなくなります。何か調べようと各省庁に資料請求しても、資料の開示を拒否されてしまいます。それより何より、今までは族議員としての旨味にたっぷり預かれたのに、もうそんなことも出来はしません。

 小沢一郎は以前から、「民主党が政権を取って2、3回予算を組めば、自民党は立ち直れなくなる」と言っていました。官僚の天下り先に真っ先に予算をつけ、見返りとして企業献金を受け取るような旧来の自民党方式ではなく、そんな税金搾取システムを改めた「国民本位」の予算を何度か組まれれば、自民党の族議員たちは本当に音を上げ、四分五裂してしまうかもしれません。

 仮にそうなったとしても、自業自得というものです。今回国民有権者が「無血革命」とも思われる投票行動を起こしたように、自公政権の暴政、悪政はとにかくひどいものでしたから。(なお、大田代表、北側幹事長、冬柴元国交相などが軒並み落選するなど、結党以来の大惨敗となった公明党は「天罰が下った」と言うべきでしょう。政教一致政党が与党となるのは国民にとって「百害あって一利なし」です。もう二度と与党に復帰しないでいただきたい ! )
 それなのに冷や汗かいてやっと当選した「問題の」森元総理などは、またぞろキングメーカー気取りでいるようです。(「枡添新総裁」を担ぎ出そうとして失敗したようですが)これこそ「KY」の極みです。民意、時代の空気がまるで読めていません。このような旧体質の真っ黒けなロートル議員たちに牛耳られるようでは、自民党の未来は本当に真っ暗です。

 しかしこの国で民主主義が真に成熟するには、二大政党による政権交代が一定期間ごとに起こらなければなりません。政権を新たに担うことになる民主党は、出発の今は確かに清新でフレッシュです。しかし「権力は絶対的に腐敗する」、これが古来の鉄則です。アメリカのように、最長8年くらいで交代可能にするべきです。
 それには、民主党政権が行き詰った時の受け皿政党がどうしても必要です。それはやはり自民党しかないのでしょうか?今回の政権交代の真の立役者である小沢一郎は、どうもそうは見ていないフシがあります。「自民党はとっくに耐用年数が過ぎた政党。だからそれに変わる新しい政党が必要なのだ」と。小沢はやはり今回の政権交代の先に、民主と自民をガラガラポンしたような大政界再編を考えているのかもしれません。

 (大場光太郎・記)

|

« 薬物汚染の拡がりを憂う(13) | トップページ | 日々雑感(6) »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 薬物汚染の拡がりを憂う(13) | トップページ | 日々雑感(6) »