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時の話題(2)

 2週間ぶりで市橋容疑者が食事を取ったことなど

 英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)死体遺棄容疑で取り調べ中の市橋達也容疑者(30)が、逮捕後2週間目の24日ついに食事を食べました。

 市橋は、今月10日夕方大阪警察住之江署員に身柄を拘束、逮捕されてから、翌11日未明千葉県警行徳署に身柄を移送されても、水分(水、緑茶)を補給するのみで以来2週間食事を一切取らず、健康面などを含めて懸念されていました。
 24日の朝もやはり食事は取りませんでした。しかし昼に出された和食弁当に2週間ぶりで手をつけ、すべて食べきったということです。

 所轄の千葉県警行徳署捜査本部は「健康面に配慮が必要」と判断して、同日午前中には裁判所の許可も得て、同署を出発して市橋を千葉刑務所(千葉市若葉区)の拘置施設に移送する手はずを整えていました。そのため市橋は同日昼過ぎ同署を出発し、午後3時頃同拘置施設に入りました。ただ食事は取ったものの、依然黙秘は続けているもようです。

 行徳署幹部は、「医師や弁護士からも(食事を取れと)アドバイスを受けていたようだし、何か心理的に変化があったのかもしれない」と話しています。実際“断食”が2週間にも及びそうになり、医師も「そろそろ限界」と危険性を指摘していました。
 警察嘱託医も務める医師の話では、「絶食して4、5日も経過すると思考能力が低下する。その後も水やお茶ばかり飲んでいると、体内の電解質、ミネラルバランスが崩れ、顔がむくんで腎不全、肝不全、心不全などを引き起こす可能性も出てくる」と話していました。
 市橋容疑者は16日に栄養剤を注射され、その後「気分が悪くなった」と訴えていました。その点に関して同医師は、「静脈注射で栄養分を急に送り込んだため、気分が悪くなったのではないか。どちらにしてももうフラフラの状態になっているはずだ」とも推測していました。それにしては、移送の際市橋は、自分で歩いて車に乗り込み、ふらつくことはなかったと言います。

 全く関係ないはずの私も、このニュースを聞いて思わず『良かったな』とホッとしました。このまま食事を取らずに衰弱死などとなったら、ご両親が一番悲しんだことでしょう。
 また逮捕時遠いイギリスの自宅から、リンゼイさんの父親が「これで私たち家族の長い戦いが終わった」とコメントしていました。しかし実際は、娘のリンゼイさんがいつ、どこで、どういう方法で殺されて、どうして遺体が市川市内の市橋のマンションベランダに置かれていたのか?それらが明らかになり、また裁判が結審して最終的に刑が確定するまでは、リンゼイさん一家の「戦い」は終わらないはずです。中途半端な形で死んでもらっては困るのです。市橋は今後ともきちんと食事を取って、話すべきことは話すべきです。

 ところで。市橋容疑者は17日の接見で自ら口を開いたとされます。弁護団が差し入れた「被疑者ノート」に取調べを記録し、それを見せながらの相談だったようです。同容疑者は検察官からの取調べで「死刑も有り得る」「黙っているなら、(同容疑者の)親が死刑になるべきだ、ということを言われた」と話しました。弁護団は同容疑者から「“死刑”という言葉が取調べ中に相次いでいる」との相談を受け問題視しました。
 現在の市橋の「逮捕容疑の死体遺棄の法定刑は懲役3年以下。逮捕容疑を“殺人”と勘違いしていないか?」「黙秘権の侵害で、違法、不当だ」として、弁護団は19日、同容疑者に対する千葉県警と千葉地検の取調べ方法について、不満を訴える通告書を発送したことを千葉県庁で明らかにしたのでした。

 これに対して千葉地検の山田賀規次席検事は20日、「取調べに問題はない」とのコメントを発表しました。県警は市橋が例え今後も黙秘を続けても、「殺人罪での立件は可能」とみているようです。2年半も逃亡を続け千葉県警の“メンツ丸つぶれ”の上、捕まえてみれば食事は取らないわ黙秘を続けるわの市橋容疑者に業を煮やし、思わずポロッと本音を漏らしたということなのでしょう。
 それにしても、冤罪(えんざい)事件が相次いでいます。市橋の場合のみならず、何十年か前の暗黒捜査じゃあるまいし、弁護団の主張するとおり「捜査の全面録画(可視化)」を真剣に考えるべき時期に来ているのかもしれません。

 (大場光太郎・記)

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