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かなえの殺人レシピ(5)

 「皇族出身の母」に関する衝撃的ニュース

 今回は予定を変更して、最近起きた木嶋佳苗被告(34)の身内の痛ましい出来事をお伝えします。
 それを伝えているのは11月13日付け夕刊紙「東京スポーツ」です。(余談ながら)「東スポ」は誤報が多く内容が下品極まりないとの酷評も多く、お上品な人たちは決して読まない夕刊紙です。私は押尾学に関して新情報がほしくて、それ以来時折り購読を始めました。例えば木嶋佳苗については、他紙に先駆けてその顔写真や氏名などを第一面でスクープしてくれるなど、けっこう助かるのです。
 また夕刊紙「日刊ゲンダイ」の方は、数年前に大新聞の購読を止めてからほぼ欠かさずといっていいくらいに読んでいます。全体的に反権力で、パンチの効いた論調が小気味いいからです。

 さて木嶋佳苗の身内とは、母親のことです。その母親が今月初旬自殺していたことが明らかになったというのです。自殺の引き金になったのは、娘の佳苗が関わった一連の重大疑惑による心労のためと見られています。
 前回の『かなえの殺人レシピ(4)』で、福山定男さんに対して「お母さんは皇族の出身」と極めつけの騙し言葉を発したことを紹介しました。しかしもちろんそんなことはなく、母親は近所の子供たちに自宅でピアノを教えていました。6年ほど前佳苗をはじめ子供たち全員が上京したのをきっかけに、夫(佳苗の父親)とは別居し、佳苗が生まれ育った北海道別海町の家から30kmほど離れた実家で実母(佳苗にとっては母方の祖母)と一緒に暮らしていたそうです。

 いずれ「生い立ち」のところでもう少し詳しく述べるつもりですが、父親は(たまたま私と同じ)行政書士で、その父(佳苗にとっては父方の祖父)の経営する司法書士事務所に勤務していました。しかし4年ほど前、地元の人たちが「自殺では?」と噂している謎の死を遂げています。今回の母親の死によって、一家はまたも悲劇に見舞われてしまったわけです。

 母親は別居後また夫死亡後も、別海町の家に月に1、2回は立ち寄り家の掃除をしていましたが、娘の疑惑報道が出てからは姿を見せることがなくなっていたそうです。母親をよく知る人は、「すごくまじめで、責任感のある人だった。事故で足が不自由になってからも普段からボランティア活動をしていたし、今回の事件で“社会に対して申し訳がたたない”と思い悩んでいたようだ」と話しています。
 また突然の悲劇にショックを隠せない別の近隣住民は、「世間で娘さんが騒がれだした頃から表に出てこなくなった。こうなってしまって、悲しくてやりきれない」と話しています。

 父方は地元の名士の家系、そして元ピアノ教師だった母親。4人の子供たちはみな学業優秀で、毎日のように別海町の家で手の込んだ料理を作り、毎年近所の写真館で家族写真も撮っていたといいます。分けても一番早く生まれた長女の佳苗は、両親にとって自慢の娘だったようです。
 そんな近隣住民がうらやむような幸せな家族が、かくも無残に崩壊してしまうとは。

 その原因となった、「不幸を呼ぶ女」佳苗の近況はどうなのでしょう?結婚詐欺事件については「やりました」とペラペラしゃべり、「騙される男が悪い」としゃあしゃあと供述しているそうです。ただ複数の不審死事件について、「自殺に見せかけて殺したのでは?」と水を向けられても、「知りません」の一点張り。本人は『証拠がないから立件できない』と高をくくっていて、追い詰められたようすはまったくないというのです。
 逮捕後4日目になっても、食事にはまったく手をつけようとしない市橋達也とは対照的に、佳苗は出された3度の食事をペロッと平らげているそうです。

 留置所内の佳苗にも、実母の死は知らされているはずです。上のようすはその前なのか後なのかは分かりません。
 そういえば、最近は「佳苗報道がばったり」と思っていたら。テレビや新聞などの「節操のない報道」の自粛を求めて、10月30日埼玉地検が県警記者クラブに抗議文を送付したのだそうです。地検は情報をリークした埼玉県警にも怒り心頭。それで県警が急に情報を絞るようになったのだとか。

 ある捜査関係者は、「木嶋佳苗は一種の多重人格。自分が殺人を企てたことさえ忘れてしまったようだ」と言っているといいます。もし本当にそうだとしたなら、捜査員は今後とも相当てこずることでしょう。れっきとした性格、記憶を持った人格が佳苗の中に複数入れ替わり立ち代わり現われ、肝心の「殺人をそそのかした人格」は取調べ中決して出てこないとすると、嘘発見器も厳しい尋問もどこ吹く風なわけですから。
 多重人格は学術上の小難しい定義よりは、「アストラル界の複数の低級霊による憑依現象」と説明すれば話は簡単そうです。それにしてもとんだ“毒婦”がいたものです。
(以下次回につづく)

 (大場光太郎・記)

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