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おめでとう松井 ! シリーズMVP !!

 4日(日本時間5日)米大リーグワールドシリーズ第6戦が行われ、3-2で王手をかけていたニューヨーク・ヤンキースが、フィラデルフィア・フィリーズを7-3で下して世界一になりました。そして驚くべきことに、同試合の立役者は松井秀喜外野手(35)だったのです。
 2回の先制2ランを含む4打数3安打と大爆発し、シリーズタイ記録となる6打点を挙げて打線を引っ張り、2000年以来9年ぶりの悲願の世界一に大貢献したのです。これにより松井は、日本人として初のシリーズMVP(最高殊勲選手)に輝きました。

 何しろヤンキースは、伝説のホームラン王ペーブ・ルース、ルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオなど数々の名選手が在籍していた米大リーグ一の伝統を誇る人気チーム。現在も選手会長のデレク・ジーターや大リーグ一の最高年俸者Aロット(アレックス・ロドリゲス)などのスタープレーヤーが目白押しです。その中での栄えあるMVPですから。
 それにかつてヤンキースのライバル球団ボストン・レッドソックスに在籍し、以前からその投球に苦しめられ続けてきた、現大リーグを代表する投手ペドロ・マルチネスの直球を完璧に捉えての先制の特大ツーランですから。松井自身感慨ひとしおなのではないでしょうか。なお4回4失点と早々とノックアウトされたペドロは、報道陣に「マツイがオレの球を完璧にとらえた。それだけだ」とはき捨てるように言うと、足早に球場を後にしたそうです。

 思えば、「命がけでやる」と巨人軍からFAでの大リーグ移籍を発表したのは、‘02年11月1日のことでした。そして「せっかく大リーガーになるからには、しんどいかもしれないが、一番注目されるチームでやりなさい」との、巨人時代の恩師・長嶋茂雄終身名誉監督の助言もあり、ヤンキースの一員となりました。
 その時から松井の中には、「ヤンキースで世界一に。そして自分はそのために最大限の貢献を」という熱い想いが常にあったはずです。

 その中で名将・ジョン・トーレ監督との心温まる師弟関係も生まれました。しかしなぜかヤンキースはその後、世界一の栄誉から見放されていくことになったのでした。またも世界一を逃した‘07年のシーズンオフにワンマンオーナーのジョージ・スタインブレナーが退任し、その2人の息子ハンクとハルが共同オーナーになるとともに、恩師のトーレがヤンキースを去りました。

 「命がけでやる」という言葉どおり、米国での7年間は松井にとってまさに身を削るような日々だったと思います。走攻守すべてに全力プレーの中、松井自身も悲運に見舞われます。周囲からさらなる飛躍を期待された4年目の‘06年5月の試合中、レフト守備の松井が飛んだきたフライ捕球のため前に突っ込み、グラウンドすれすれで捕球しようとして左手首を骨折してしまったのです。
 巨人時代から続いていた連続試合出場が1768試合でストップしました。左手首の中には、今でも患部を固定するプレートが残っているそうです。
 試練はさらに続き、‘07年には右ひざ‘08年には左ひざも手術せざるを得ませんでした。

 大リーグの先輩で実際一つ年上のイチローは、そんな松井を尻目に9年連続200本以上という大リーグ新記録達成、日米通算3000本安打達成、WBC(ワールドベースボールクラシック)で2度日本を優勝に導くなど、偉業を次々に打ち立てていきました。
 かつては「イチローか、松井か」と比べられた松井秀喜は、度重なるケガや手術との闘いの中で、チーム内で守備機会すら奪われすっかりDH要員。ここ何年かは思うような成績を残せず、もがき苦しんでいました。
 ‘05年からの4年契約の最終年である今期は、オフ後松井の「ヤンキース放出」は球団として規定事実ともなっていました。

 『本当に松井はこのまま終わっちゃうの?』。何度も述べましたとおり大の“アンチ巨人”としては珍しく当時から「隠れ松井ファン」だった私は、落胆と一抹の寂しさを隠せませんでした。
 今回のワールドシリーズMVPという大偉業は、ここ何年かのファンの鬱憤も一気に晴らして余りあるものとなりました。その報に接して鳩山首相は、「松井君はすごい。久々に国民に勇気を与えてくれた」というようなコメントをしていましたが、まさにファンの気持ちを代弁してくれています。

 松井は‘05年オフの契約更改の際、「ヤンキースで何も成し遂げていない(だから引き続きヤンキースに残りたいんだ)」と言ったそうです。今回のワールドシリーズは「松井の松井による松井のためのシリーズ」と形容しても過言ではなさそうです。
 壇上でのMVPインタビューで「来年もヤンキースで優勝したいか」と聞かれて、「もちろんそうなればいいと思う。チームメートが好きだし、ヤンキースが好きだし、ニューヨークが好き。ファンも好きですから」と大観衆に残留への想いをアピールしました。対して「松井残留」を、ヤンキースファンの55%が支持しているとか。

 しかしこればかりは、球団が最終的に決断すること。部外者はもちろん松井自身にもどうにもならないことなのかもしれません。今回改めて松井の底力を見せつけられた、オーナーや編成責任者のキャッシュマンGMは判断に迷うところでしょう。
 私も松井には「ピンストライプ」のユニホームが似合うと思いますが。でも今回で松井は立派に「ヤンキースで大仕事を成し遂げた」のです。今までの借りは全部返したはず。仮に移籍となったとしても、松井自身悔いはないことでしょう。
 私のような一ファンも、移籍となったら新球団での活躍をさらに期待するばかりです。

 (大場光太郎・記)

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