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かなえの殺人レシピ(6)

 はじめて「練炭」が登場ー寺田隆夫さん中毒死事件

 寺田隆夫さん(当時53)は、今年2月4日東京都青梅市東青梅4丁目の自宅マンションの一室で死体となって発見されました。上から布団をかぶって仰向けの状態でした。
 寺田さんは1月30日夜立川市内の勤務先を退社後、出勤していませんでした。不審に思った会社の上司らが、寺田さんの自宅を訪れ遺体を発見したのです。死亡した一室それにそれ以外も4LDKの各部屋、洗面所に、練炭が燃やされた6個もの七輪が置かれてありました。

 寺田さんは同マンションに一人住まい。窓は密封状態、部屋にも施錠がされていたことから、現場を調査した警視庁青梅警察署は、「練炭自殺」による一酸化炭素中毒死と判断。寺田さんの遺体は司法解剖されることなく荼毘に付されました。
 しかしその後全部で3個あるはずの鍵が1つなくなっていることなど、死亡の経緯に不審な点があることから「殺人の疑いがある」と見て捜査をやり直すことになりました。
 すると寺田さんの携帯電話の着信履歴から木嶋佳苗の存在が浮上。なおも調べていくうちに、寺田さんは例の「婚活サイト」を通じて佳苗と知り合っていたことが判明しました。
 青梅署員が電話で佳苗に、寺田さん死亡に関して何か心当たりがないか尋ねたところ、「(寺田さんは)もし結婚できないんだったら、もう死にたいと話していました。だから自殺したのでは」と平然と答えたというのです。

 佳苗の答えも答えなら、「ちょっと、青梅警察署さん。そんなんでもう尋問終わり?電話でちょこっと向こうの言い分を聞いただけで?」ということなのではないでしょうか?いくらなんでも直接会いもしないで、佳苗が一方的に言ったことを「あヽそうだったんですか。了解です」と引き下がったということなのでしょう。
 まことに勝手な推論ながら。この場合「どうもおかしい」というのは署内から出たのではなく、寺田さんの関係者から突き上げられて、それで仕方なくということも考えられます。でも一旦「自殺」として処理済である以上、それが覆えるとなると青梅署ひいては警視庁の信用問題にまで発展しかねない。そこで形だけ捜査したふりをしてお茶を濁した、ということなのではないでしょうか?押尾学事件の田中香織さん変死時の、「事件性なし」とした麻布警察署の対応ぶりからもついそう勘ぐりたくもなるというものです。(余談ながら。たるみ切った全国の警察組織の覚醒を促すために、今年の流行語大賞候補として「事件性なし」をノミネートしてはいかがでしょう?何なら赤坂警察署に「流行語大賞」を差し上げては。でもやっぱり今年は「政権交代」で決まりか !?)

 ともかく。今回の寺田さん中毒死事件では、新たに「練炭」を使用しています。その後今年8月の大出嘉之さん(当時41)中毒死の時も、遺体が見つかった車中から練炭が発見されました。4LDKの広さには、つごう6個の七輪で。周到な計画性が感じられます。
 なお寺田さん事件に関しては、果たして木嶋佳苗の単独犯行だろうか?と疑問視する声も一部にはあるようです。というのも、急を要するはずなのに女の力で「6個もの七輪」を一気に運び込むのは大変なはずだ。誰か他に「男の共犯者」がいたのではないか?と取りざたされているのです。
 その人物が事件に関与していたかどうかは不明ながら。佳苗には確かに特別視していた男性がいたようなのです。(それについてはまたいずれかの機会に取り上げます。)

 いずれにしても寺田隆夫さんは、佳苗に1,700万円を振り込んでいました。寺田さんが亡くなった直後のブログ『かなえキッチン』2月13日付けには、
 「昨年(‘08年)秋に購入した中古のシルバーカラーのベンツのCクラスから、メルセデス・ベンツの上級車のEクラスに乗り換えた」
との記述が見られるようです。


 ネット関係者の間で佳苗は「赤飯婆」として有名だった

 まだ少しスペースに余裕がありますので、本題から脱線した話を以下にー。
 木嶋佳苗はネット上で、かなり前から「おかしなオンナ」として知られていたという話です。

 既にご存知かと思いますが、獲物の男どもを釣り上げるための罠として、ネットの「婚活サイト」の他に、佳苗は自身のブログ『かなえキッチン(ごはん日記)』をうまく活用していたとみられます。そして同ブログには赤飯に関する記述が多かったため、2チャンネル関係者の間では「赤飯婆(せきはんばばあ)」として有名だったというのです。
 
 あるITジャーナリスト氏によると、「ネット上には、大勢の変な人たちがいるのです。ウオッチしているときりがないくらいです」と前置きして、「自分の不倫日記にうっとり酔いしれている人妻。温泉の中で必ずオシッコをすると告白した医者…。自分の昔の日記をオークションに出品するトンチンカンな人もいるし、“なりすまし”も多数います。(中略)こういう人たちはネット住民の大好物。みんなで“バカ”を発見して掲示板に持ち寄り、楽しむ習性がある。マークされている人は、たいがいあだ名や符丁がつけられています。“赤飯婆”もそのうちの一人だったのでしょう」と話しています。 (夕刊紙「日刊ゲンダイ」より。日付不詳)

 (以下独り言)いやはや。だいぶ以前筒井康隆編で『人間みな病気』という短編小説アンソロジーがあったけれど。それから10余年、病気は快方に向かうどころか、世の中全体により広く深く蔓延しているわけで。「笑われる」ネット記事公開者も、それを見つけてきては寄ってたかって「笑いものにする」ネット住人たちも、皆々病気だ。
 私のこのブログも、どっかの掲示板で“笑いもの”になってるの?と考えるとゾッとする。もっとも、私ごとき弱小ブログには誰も関心ないか。「笑われる」のも有名ブログだからこそ。ならばいっそ思い切って、笑われる有名ブログになってやるか。といって、とにかく「有名ブログ」になることが、一番難しいのだし…。  (以下次回につづく)

 (大場光太郎・記)

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