« 薬物汚染の拡がりを憂う(37) | トップページ | 米沢上杉藩物語(1) »

「大物逮捕」はなかった

 本15日は、以前の『薬物汚染の拡がりを憂う(33)』で触れました「大物政治家逮捕の“Xデー”」のはずでした。ところがこの日一日、とうとうそういう事態は起こりませんでした。

 同記事でも紹介しましたが、そもそもの出所はジャーナリストの勝谷誠彦(かつや・まさひこ-49)が、そのような意味のことを関西の某テレビ番組で述べたことにあるようです。それが一部ネットで取り上げられ、あっという間にネット上を駆け巡ってちょっとした騒ぎになったわけです。
 勝谷氏といえば、テレビ朝日の『朝まで生テレビ』にパネリストとして参加するなど、なかなかの論客として鳴らした人物です。そんな同氏が根も葉もない“デマ”の類いを、テレビという公器を使って流したとも考えられません。捜査関係者などから何らかの情報を得て、長年のジャーナリストとしての勘からかなりの確信をもってそれを述べたものと考えられます。

 まるっきりのデマ情報だったとは考えにくく、あるいは捜査当局によって、本15日を目指した「大物逮捕」の動きが実際あったのかもしれません。ところが何らかの事情によって、逮捕が何日か後にずれ込んだとも考えられます。
 しかし早や年末です。年末年始を迎え拘置期限のことを考慮すると、ぎりぎり今週末くらいがリミット。それを過ぎても動きが見られなければ、もう年内の“大物逮捕”はないとみるべきでしょう。

 しかし待てよ。永田寿康民主党元議員(故人)が引っかかった、‘06年国会での「堀江偽メール問題」という例もあるぞ。魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)するこの世の中、さしもの勝谷氏もある筋からとんだガセネタを掴まされて、まんまと騙されたということも考えられるぞ。
 『一体どこの誰が何の目的で?』ということはありますが、そういう可能性もないではありません。しかし私の場合勝谷氏に直接コンタクトを取って確かめることも、現場に直接行って取材して裏を取る態勢にもありません。あくまでも、二次情報、三次情報を拾ってきては、当ブログ記事として公開しているに過ぎませんから。
 いずれにしてもそういう話になりますと、この件はそこでお終いになってしまいます。そこで一応それはない(ガセネタではない)ことにしたいと思います。

 さて勝谷氏の話として、「“大物を入れる”ため、東京拘置所に刑務官が全国から集められている。こういうことが以前“田中角栄逮捕”の時にあった」という情報も流されました。かつてのオウム真理教の麻原彰晃の時も、ライブドアのホリエモンこと堀江貴文逮捕の時も、このようなものものしい態勢は取られなかったというのです。
 これから推定すれば、「大物」とはやはり田中角栄のような総理経験者クラスの大物政治家しか該当しなくなります。「東京拘置所に全国から刑務官が集められている」というのが本当かどうなのか確かめようもありませんが、いろいろな情報を当たりますと、「大物政治家」だけではなくもっと広く「大物」と捉えた方がよさそうです。

 これはあくまで推測、憶測でしかありませんが、もしこの時期「大物逮捕」という事態があるとすれば、それはやはりどう考えても「押尾事件関連」しか思い当たりません。そうすると対象者はおのずと絞られてきます。
 時が時だけに具体的な名前を挙げることははばかられますが、もし「大物政治家」ではなく「大物」だったとしても。当ブログの『薬物汚染シリーズ』をお読みの方々にとってはさほどの驚きでもないことでしょうが、しかし同事件の裏側をご存知ない方々にとっては、酒井法子の時以上の大きな衝撃が走ることでしょう。捜査当局はそれで慎重になっているのでしょうか?

 「逮捕関連」で言いますとー。
 『かなえの殺人レシピ(10)』で述べましたように、11月19日付け読売新聞で、埼玉県警は木嶋佳苗被告(35)を今月中にも「殺人罪で立件」の方針とのことでした。そういう方針であるからには、木嶋事件の方もかなり詰めの捜査が進展しているはずです。ところがその後ピタッと動きがありません。埼玉地検による「情報戒厳令」がよほど厳しいらしく、佳苗自身の近況などもさっぱり漏れてきません。
 こちらの事件も年末年始を控えて、そんなに悠長には構えていられないでしょうに。早くしないと、こちらも年明けまで立件持ち越しとなりそうです。いや年明けでも何でも立件できばOKでしょうが、まさか「結局立件できず」などということはないでしょうね?

 新聞各紙やテレビ各局がこの事件に触れる場合、依然「豊島区の35歳の女による結婚詐欺事件」などと、今もって氏名や顔写真も伏せられたままです。(なお木嶋佳苗は11月27日で満35歳になりました)。被害者男性の氏名や顔写真などが公表されていることから見て、大いにギャップや矛盾を感じます。
 加害者なのになんでかと言いますと、同事件で万一木嶋佳苗が殺人罪で立件されない場合、実名や顔写真を公表して「安藤建三さんや大出嘉之さんらを殺害した疑いをもたれています」などと報道してしまえば、木嶋側から名誉毀損で訴えられる可能性があるからなのだそうです。
 
 当ブログではそんなこと露知らず、とうの昔に名前をバンバン公表しています。まさかとは思いますが立件されず、木嶋佳苗から『当ブログを訴えられたらどうしよう』と考えますと、夜もおちおち眠られません(笑)。

 (大場光太郎・記) 

|

« 薬物汚染の拡がりを憂う(37) | トップページ | 米沢上杉藩物語(1) »

時事問題」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。