マスコミは押尾事件の“巨大な闇”も報道せよ(1)
小沢問題は徹底的に暴き、押尾事件は徹底的に隠す大マスコミ
事情聴取が終わって、今週小沢報道は急に下火になったような気がします。ふだんあまり新聞・テレビを見ない私ですが、27日夕方の報道番組、深夜の報道番組を少し見てみました。違う民放局ですが、いずれでも小沢問題は扱っていなかったようです。年初来あれだけの大波報道を繰り広げたのに、急に潮が引いたように静かになっちゃって。
同問題報道はもう収束に向かったのだろうか?いやいや。執念深い検察とマスコミの「官報複合体」のこと、大いに訳ありと私は見ます。
検察からマスコミ各社へ、「この度はひとかたならぬご協力ありがとう。世論誘導のおかげで、石川らの再拘置期限切れ前後小沢も一緒に在宅起訴できそうだ。もうこれ以上騒ぐ必要はない。我々の勝利は確定したのだ。だからむしろじっとなりをひそめて、“小沢Xデー”を待っていてくれ。ではその時まで」というような極秘通達が流されたのではないでしょうか?
いずれにせよ、石川議員らの拘置期限切れの2月4日前後、どんな動きがあるのか大いに注目されます。
さて昨年は当ブログでも、8月2日の事件発生以来ことあるごとに『薬物汚染シリーズ』で取り上げてきた押尾事件でしたが、最近は小沢問題の陰に隠れてすっかり埋没したようなかっこうです。
つい先日そんな押尾事件に新たな展開がありました。問題の東京地検が拘留中の押尾学(31)を、死亡した田中香織さん(当時30)への「保護責任者遺棄致死罪」で再起訴したのです。それに対して押尾の弁護団は、押尾は田中さんに対して心臓マッサージをするなど適切な救命措置を取った。しかし田中さんの容態急変は、とても助かるような状態ではなかった。それゆえ押尾は同罪に対しては無罪である、というような主張をしています。
事件後8ヶ月弱にしてようやくここまで?「一事不再理」の大原則に抵触すると専門家から非難の声も挙がりかねず、本当は最初の逮捕、起訴でいっぺんにここまでもって来れたはずのもの。所轄の麻布署の当初の、「死亡事案ではあるが事件性なし」としてこの事件を早々と迷宮化しようと目論んだ警視庁の隠蔽体質、そしてそれに便乗し同じく事件を隠蔽しようとした東京地検も厳しく責めを負うべきです。
今回特に問題にしたいのは、この事件に対してのマスコミ各社の報道のあり方についてです。既にお伝えしておりますとおり、ある民放局の現場では「すわ。重大事件発生 !」とばかりに意気込んで報道態勢を取ろうとしていました。ところが関係者は、「上から出来るだけ“のりピーのネタ”を取り上げるように言われています。押尾の方は難しい問題があるから控えめに」というお達しがあったと当時語っていました。
これはその一局だけのことではなく、NHKも含めた全テレビ局、全新聞社同様のスタンスだったものと思われます。それが証拠に、それ以後押尾事件についてはどのマスコミも突っ込んだ取材や報道を一切していない、むしろ避けているからです。
そして「押尾事件隠し」のスケープゴートとして、渋谷の現場におびき寄せられた可能性が濃厚な、直後の酒井法子夫婦の覚せい剤使用事件、のりピー失踪事件に、「これ幸い」とばかり各マスコミが殺到していきました。
事件の性質はかなり違いますが、小沢土地問題と押尾学事件、この両者を比較してみれば報道の差は歴然です。小沢問題については、連日連夜執拗に微に入り細に入り報道しまくり、挙句の果ては小沢一郎を“犯罪者”に仕立てあげるため、検察からのデマ、捏造による誤報を連発しまるで恥じないようす。
方や押尾事件の方はどうだったでしょうか?どうせ押尾学という二流役者が引き起こした事件に過ぎないから、取るにたりない?冗談じゃありません。マスコミ関係者なら誰でも、この事件には底知れぬ“巨大な闇”がある、押尾学一人を処罰して済むような生易しいことではないことくらい分かっているはずではないですか。
昨年末頃の記事で私は、この押尾事件を「パンドラの匣(はこ)」と形容したことがあります。この事件には「ありとあらゆる災い」が潜んでいて、もしこの事件の全容が解明されれば、この現日本社会にマグニチュード8くらいの巨大地震級(関東大震災クラス)の大衝撃となるかもしれない。(小沢問題など、せいぜいマグニチュード5から6くらいなもの)
しかしだからといって真相を解明しなくてもいいのか?この事件に潜む膿(うみ)を全部出し切らなければ、日本の真の再生などとても出来ないのではないだろうか?この事件が政権交代前夜に起こったのは実に象徴的です。
押尾事件と小沢問題を冷静に見比べて、その報道格差に心を痛めているマスコミ人は誰一人いないのだろうか?本来なら報道すべきでないことを捏造報道しまくり、報道すべきことを報道しようとしない。あなた方はいったいいつから、報道人としての誇りいや人間としての良心を棄ててしまったのでしょうか? (以下次回につづく)
(大場光太郎・記)
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