薬物汚染の拡がりを憂う(42)
押尾学3度目の逮捕と今後の捜査の行方
押尾学被告(31)が4日「保護責任者遺棄致死」容疑で警視庁に再逮捕されました。これまでの合成麻薬MDMAの使用及び譲渡に次いで3度目の逮捕となります。今回は銀座のクラブ「ジュリア」の元ホステス田中香織さん(31)が薬物中毒死した事件の、いよいよ“本丸”でもお縄となったかっこうです。
警視庁捜査1課は、田中さんが押尾被告が渡したMDMAを服用後に異変を起こした時、119番通報するなど適切な処置を怠ったことにより田中さんが死亡したという、保護責任者遺棄致死罪が成立するとして再逮捕に踏み切ったものです。
それに対して押尾被告は、「被害者の容態が急変し、そのまま死亡した」なとど容疑を否認しています。しかし今回保護責任者遺棄か保護責任者遺棄致死かを検討するにあたって、捜査1課はある判例を参考にしたそうです。
それは覚せい剤を打たれた札幌市の少女(当時13)が異変後に放置され死亡した事件です。同事件で最高裁は平成元年、「直ちに救命搬送を実施していれば、十中八九少女の救命が可能だった。放置と死亡とに因果関係がある」として、薬物使用後の異変放置との関連性を認め、同致死罪の成立を認めたのです。
今回の事件では、田中さんが最初にけいれんなどの異変を起こしたのが、8月2日午後6時過ぎ、そして死亡したのが約1時間後の午後7時過ぎのことでした。このことから上記判例も考慮して捜査1課は、田中さんの救命可能性について複数の専門家からも意見聴取し、異変発生直後に通報していれば救命可能性は高かったとして、同致死罪の適用を決めたものです。
ともかく。「致死」がついたことで、起訴されれば“有名人”が被告となる初めての裁判員裁判となります。裁判員裁判は、殺人や致死などいわゆる凶悪事件が対象となるからです。昨年09年5月の制度施行以後、同年12月末まで138件行われています。
ちなみに昨年行われた裁判員裁判で、死刑や無期懲役判決はありませんでした。実刑判決を言い渡された被告110人は、検察側の求刑の平均79%の量刑を言い渡されているといいます。この数字は制度施行以前に言われていた、「判決は求刑の8掛け」という計算式とほぼ同じとなっています。
それを裏づけるように、刑法の専門家・板倉宏日大名誉教授は、「押尾被告の罪状だけを一般的に見れば、求刑が10年で、判決が8年といったところでしょう」と言っています。ただ同教授は、「報じられているところでは、押尾被告は全く反省している様子がない。このことが裁判員の心証に大きな影響を与えることは十分考えられますね」と、興味深い分析もしています。
確かに押尾は、今回は「オレは悪くない」とばかりに、逮捕後もふてぶてしい態度を取り続けていました。それどころか、亡くなった田中さんや遺族に対する謝罪の言葉すら口にしていません。そういうことから押尾には、8年以上の懲役刑が出される可能性が高そうです。
押尾には今後の長年月の獄中生活、さらに出所後は芸能活動など絶望的な上、酒井法子がそうだったように事件によって発生した損害に対して莫大な賠償責任も待ち構えることになります。それを考えれば前途真っ暗、逆に押尾の頭髪は真っ白になることでしょう。
もし本当に「身代わり代」として、森祐喜側から2億円をもらっていたとしても割りに合わないのではないでしょうか?
ところで。今回の再逮捕を受けて、岐阜の田中さんの実家で母親は「警察の方に感謝し、真相解明を期待します」と話していました。
確かにその通りです。ここまで来るのに事件発生から5ヵ月余とは、異常にかかり過ぎでしたから。ご遺族ならずとも、真相解明を本当に強く望みたいものですが、今後の捜査の見通しはどうなのでしょうか?
ある捜査関係者によりますと、「捜査員は“少なくとも、あと2人は必ず逮捕する”と断言しています。その口ぶりからすると、押尾同様、保護責任者遺棄致死容疑での逮捕者が出る可能性が高い」と言うのです。
麻取法違反罪で起訴された押尾は、同譲渡については今もって否認し続けています。しかし警視庁は、(何という最新式裏技か !)押収した押尾の携帯電話から証拠隠滅で消去されたメールを特殊ソフトで復元し、既に解析済みだというのです。
押尾へのMDMA譲渡を認めている泉田勇介被告からのメールや、押尾が複数の女性に「すぐ、飲む?」と同剤を譲渡した疑いがあるメールも復元しているといいます。事情聴取で譲渡を認めたのは、クラブホステスと現役の人気モデルだそうです。特に人気モデルは、知った上でMDMAを飲んでセックスしたとも話したそうです。
また同捜査関係者は、「事件現場には4人いたという話になっていますが、いまだに警察は4人だけと認めたわけではありません。現場には大物アスリートや大物政治家のバカ息子がいたという情報がありますからね」と話しています。
どうも、いろいろな関係者の証言などから現場にバカ息子(森裕喜)がいた可能性は高そうです。とすると、今後逮捕される可能性があるのは、人気モデルなのか、森祐喜なのか、はたまた大物アスリートなのか?
前回記事『続・小沢土地問題と押尾事件』で見ましたとおり、各方面からガチガチに呪縛されている警察、検察に本当にそんな大仕事ができるのか?今後の捜査の行方を見守りたいものです。
(大場光太郎・記)
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