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異常な検察とマスコミ(3)

 小沢逮捕への布石 !?東京地検、「陸山会」など一斉捜索

 「小沢土地問題」は、12日の小沢幹事長の記者会見をもってひとまず一段落、本シリーズも前回の(2)で終わりだな、と思っていました。ところが政界がらみはやはり「一寸先は闇」、何が起こるか分からないものです。
 13日午後東京地検特捜部は、陸山会の事務所(東京都港区)やゼネコンの鹿島本社(同区)、同会の会計責任者だった石川知裕衆院議員(36)の議員会館内事務所などを、政治資金規正法違反容疑で一斉に家宅捜索しました。

 『本シリーズ(1)』で、検察側と小沢幹事長側の攻防は今週が山でしょうと書きましたが、なるほどこういう形で「山がきた」ということなのでしょうか。小沢一郎の個人事務所にまで踏み込んだということは、東京地検トップの意図が何であるかがより一層鮮明になったように思われます。
 やはり行き着く先は「小沢逮捕」しかないわけです。通常国会が始まろうかという大事なこの時期に、一斉捜索という強硬手段に打って出たということは、地検は既にそれに向けた決定的な証拠を掴んでいるということなのでしょうか。

 今回の一斉捜索は「オレたちは、“霞ヶ関権益”はとことん守り抜くんだ」という示威行動のようにも映ります。まこと恐ろしいね、官僚機構っていうやつは。どんな手段を使ってでも、省益を守り抜こうとするからね。今回の捜索では、霞ヶ関のすべての旧思考官僚たちは心の中で快哉を叫んだことでしょう。

 今回の捜索は「政治資金規正法違反容疑」によるものだそうです。もしそうだとしたなら、なぜ東京地検は「鹿島本社」にまで踏み込む必要があったのか?『本シリーズ(1)』でも触れましたが、政治資金法では「原資は問われない」のが建前ですから、どうも腑に落ちないのです。これは明らかな地検による越権行為ならぬ越法行為なのではあるまいか?マスコミにリークばかりしていないで、東京地検側の国民に向けた何らかの説明があってしかるべきものと考えます。

 官僚機構の一角から、こういう形で政権の要石である小沢幹事長が攻め立てられても、鳩山首相以下茫然自失なすすべなし。仕方ないから推移を見守りましょう、ということですからね。いざとなるとからきし力ないね、民主党幹部連中も中堅クラスも。
 最もダメなのは、千葉景子法務相でしょう。政権を支える幹事長が窮地に陥る局面、一斉捜索の件は事前に分かっていたはずなのに、何の手段も講じられない、所轄機関たる東京地検の暴走をみすみす許してしまうとは。千葉大臣は前々からどんな仕事をしているのか、影が薄くて分かりませんでした。先に藤井前財務相から菅直人に代わった時に、法務相も一緒にもっと強力な人材に代えておくべきだったのではないかな。すべては鳩山首相の指導力のなさに起因しますね。

 さあこれで来週から始まる通常国会は、大荒れ模様が予想されます。既に捜査の極秘資料を渡されているかもしれない自民党や公明党は、この問題で急所をがんがん衝いてくることでしょう。それに日頃埋没気味の共産党やみんなの党も加わるわけです。
 さすがに国会が始まってしまえば、会期中は「国会議員の不逮捕特権」で最悪の事態はないだろうけれども。幹事長辞任を迫られる場面は数多く出てくることでしょう。友愛を掲げる鳩山首相以下の閣僚は、果たして小沢幹事長を護りきれるのだろうか?
 もし護りきれず、会期中に「小沢幹事長辞任」とでもなれば、鳩山内閣そのものが立ち行かなくなるのは必至です。そうなると今夏の参院選の勝敗どころか、折角兆し始めたこの国の改革の機運は一気にしぼみ、10年、20年前に逆戻り?おー、くわばら、くわばら !!

 昨年は代表の座から降ろされ、そしてこの度は与党幹事長の座から降ろされかねない。ひょっとしてそんなものではすまず、いずれ議員辞職や逮捕までいくのかもしれない。一公務員機関たる地検特捜部に、一国の運命すら左右されかねないほどの絶大な権限を与え続けていていいのだろうか?率直にそう思いますね。

 (大場光太郎・記) 

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