明暗を分けた二人のヒール
まるで先の読めないオセロゲームだ。起訴確実と見られていた小沢一郎が不起訴。引退しないと思われた朝青龍が引退発表 !
2月4日は二十四節気の一つの「立春」でした。今年はことのほか寒い立春で、首都圏は早朝軒並み0度台を記録するなどこの冬一番の冷え込みとなり、「立春寒波」などと称したお天気番組もありました。
ここ何日か、この季節にぴったりの名曲『早春賦』をバックに流しているテレビCMもあり、「春は名のみの風の寒さや…」とは言いつつも、やはりどこかに待春(たいしゅん)の心持ちがする今日この頃です。
この立春の日、2人の人物の去就に世間の注目が集まりました。社会的立場や役割こそ違え、その影響力の大きさでいやでも関心を持たざるを得ない2人。民主党幹事長の小沢一郎と角界のスーパースター朝青龍です。
この日小沢一郎の方は、ここ何日かの報道どおり、世田谷区深沢の土地購入の収支報告書虚偽記載について東京地検は、小沢氏本人については嫌疑不十分で不起訴処分と決定、ただし石川衆院議員、大久保元公設第1秘書、池田元私設秘書ら3人については起訴となりました。
小沢一郎については、元旦早々読売新聞が口火を切ったことで、連日連夜の新聞・テレビの集中砲火的小沢バッシングの大嵐。当ブログではというより生来天邪鬼な私は、地検特捜部と大マスコミのありように大変危険な兆候を感じ、世論誘導による「小沢氏は幹事長を辞任すべき 70%」という圧倒的不利な中で、一貫して検察・マスコミ批判、小沢氏擁護を続けてきました。
ですから私としても夕方の検察の「不起訴決定」の発表には、正直ほっとしています。ただ専門家の見立てでは、小沢問題はこれで一件落着とはいかないようです。何せ蛇蝎(だかつ)のごとく執拗な大鶴基成・佐久間達哉特捜コンビのこと、佐久間が部長を交代する4月まで、政治資金規正法でダメなら次は所得税法違反や脱税でと、二の矢三の矢を用意しているというのです。
さらには小沢を告発した某市民団体は、小沢案件を検察審査会に不服申し立てすることも画策していようです。法律改正により、同審査会で二度「起訴相当」の議決がなされれば、小沢は次は強制的に起訴されることになるのです。
誰が言ったか「検察不況」などという言葉まで出てきています。それでなくても厳しい社会状況なのに、検察・マスコミよ、いつまでも「小沢疑惑だ」「政治とカネだ」と煽り立てるのはもういい加減止めてくれよではないでしょうか?
それでなくても今年は、「二番底突入はいつか?」と懸念されている深刻な景気状況です。本来なら国民生活に直結する「景気浮揚策」「予算案審議」などの国会論戦に気を配るのが、検察・マスコミの務めなのではないでしょうか?
名誉毀損ものの今回のネガティヴ報道により、国民の小沢一郎の「ダーティイメージ」は定着した感があり、今後小沢がこの汚名を挽回するのは相当大変なことでしょう。しかし本当に小沢はそんなにダーティなのだろうか?
観点を変えて、小沢一郎は大マスコミからなぜこんなにもたたかれるのだろうか?これについては当ブログでさまざまに検証してきました。しかし別の見方からすれば、小沢一郎は政治家としてはクリーンな方なのです。なぜか?小沢はバックに「ヤバイ筋」がついていないからです。それを知り抜いていて大マスコミは、叩いても安全な小沢をバッシングしているのです。
暴力団、財界、創価学会、統一教会、アメリカユダヤ、CIA…。中曽根元総理、森元総理、小泉元総理、竹中平蔵…。いつか告発記事を書こうかと考えていますが、この連中の方が小沢よりずっと巨悪で、間違いなく東京拘置所直行の連中です。検察もマスコミもそれを百も承知で、「激ヤバ」過ぎて手を出せないだけで。
さて一方の「悪(ワル)」、朝青龍の突然の引退発表には驚きました。節分のきのうは「福は内、鬼も内」だと思っていたのに。かくもとにかく加速化のこの時代、一つの事態、一つの状況、一つの局面は、シロからクロ、クロからシロとめまぐるしく変わり、本当に先の読めないオセロゲームの様相です。
朝青龍は確かに素行不良で横綱としての“品格”に欠け、土俵の中でも外でも過去さまざまなトラブルを起こしてきました。しかしどこか憎めない、乙にすました私たち日本人がとうの昔に忘れてしまった、モンゴル平原育ちの自然児のままの「型にはまらない」「型破り」な破天荒さが彼の魅力だったのではないでしょうか?
その意味で朝青龍には、相撲協会が押し付ける「相撲道という型」と自然児としての「地の自分」との、余人には伺い知れない葛藤があったのかもしれません。引退会見のもようを夜のニュース番組で見て、月並みながら『朝青龍の前に朝青龍なく、朝青龍の後に朝青龍なしだな』、不世出の名横綱の一人だったなという思いで、少しウルウルしながらそれを見てしまいました。
それはそれとして。朝青龍の今回の暴行事件の伏線は、やはりその前に飲んでいた西麻布の妖しいクラブ「フェリア」にあったようです。一部で伝えられているところでは、泥酔状態の横綱は、店の外国人ホステスを暴行しようと個室に連れ込もうとしたところを、店の支配人である川名毅らに抑えられ未遂に終わった。横綱はそれを根に持っていて、走行中同乗した川奈に暴行を働いた、というような次第とも伝えられています。
もしこれが事実なら、相撲協会としても大不祥事です。その事実をつかんだ武蔵川理事長らが、表ざたになる前に朝青龍に引退を迫り夕方の会見となった…。
当日の「レイプ未遂騒動」もさりながら、朝青龍が度々「フェリア」に入り浸っていたとすると大問題です。横綱には「薬物使用」がなかったのか?ということにまで発展するからです。同店は系列店の薬物クラブ「エーライフ」同様、日常的にVIPルームでの薬物使用があっても不思議ではないからです。
これで朝青龍は角界を去り無役になるわけですから、麻布署も動きやすいのではないでしょうか?これを機会に麻布署は押尾事件以来、すっかりミソをつけてきたわけですから、朝青龍当人の問題はもとより、「フェリア」や「エーライフ」の実態解明、川奈毅の身辺も徹底的に捜査するべきだと考えます。
(大場光太郎・記)
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