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キム・ヨナvs浅田真央

 やはり今回のオリンピック最大の話題は、女子フィギュアスケートでした。分けても「宿命のライバル」である浅田真央とキム・ヨナの対決に関心が集中しました。

 浅田真央は1990年9月25日生まれ、キム・ヨナも同年同月5日生まれの19歳同士です。その上身長も共に164cmで似たようなスレンダー体形、ついでに言えば2人とも上に姉がいるそうです。
 このように共通項が多い2人は、ジュニア時代からライバルでした。その頃は浅田の方がキムを圧倒していたようです。しかしシニアになってから2人の実力は伯仲し出し、最近は対戦成績でキムが浅田を圧倒していました。
 トリプルアクセルなどジャンプでは浅田の方が勝っており、一時キムは浅田に追いつこうと必死でトリプルアクセル習得に取り組んだといいます。しかし結局断念し、代わって演技全体の表現力を磨く方向に切り換えたそうです。キム・ヨナにとって、それが後の好結果につながった側面があるようです。

 オリンピックで金メダルを賭けた戦いともなると、応援する側はどうしてもナショナリズムが喚起され、母国の選手の勝利のため我を忘れて声援を送ることになりがちです。分けても今回の女子フィギュアは、浅田のライバル・キムが歴史的にも因縁浅からぬお隣韓国選手ともなれば、その傾向により一層拍車がかかるのは致し方ありません。
 そのためショートプログラムでも決勝のフリーでも、全国津々浦々のテレビ観戦は沸騰のピークに達した感があります。

 ショートでキム・ヨナに4.72点の差をつけられた浅田真央は、得意のフリーで一気に逆転して「金メダルを !」との期待が高まりました。しかし結果は既にご存知のとおり、浅田の直前に滑ったキムがノーミスと言っていいような完璧な演技をし、総合点「228.56」という史上最高点をはじき出しました。
 会場全体の大歓声とどよめきが納まらない中、次にリンクに登場した浅田は、前半これも史上初という2回のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ一気に勢いに乗るかと思いきや、途中3回転ジャンプが乱れるなどのミスが出ました。結果浅田は「205.50」と23.06点もの大差をつけられてしまいました。
 今大会を通してキムは精神状態が良好だったらしく、終始余裕が感じられました。対する浅田は、少し“金のプレッシャー”がかかっているのかな?と見受けられました。

 キム・ヨナ金メダル、浅田真央銀メダル。真央ちゃんには申し訳ないながら、私はこの結果に大満足です。非国民と言われそうですが、実は私は以前からキム・ヨナの「隠れファン」だったのです。「お前、ひょっとして“在日”か?日本人なら真央を応援するのが務めだろ !」と、“ネトウヨ(ネット右翼)”から猛抗議されそうですが…。
 念のため申しておきますが、私は縄文以来の東北の“まつろわぬ民”の末裔、もしくは『当家は“平家”の流れ !?』で述べましたように、ひょっとして父方が坂東平氏の流れを汲んでいた可能性があります。いずれにしても、レッキとした日本人であることに間違いはありません。

 なのになぜキム・ヨナの隠れファンなのか?これは例えば『宮廷女官チャングムの誓い』で主演したイ・ヨンエを、同世代の日本人女優の誰よりも優れた女優と評価しているのと共通した感覚だと思います。
 既に述べたとおり共通点も多い2人ですが、個性は大きく違うのです。ぶっちゃけて申せば、私のひいきの基準は大変不純ながら、「どちらが女らしいか?」という一事なのです。その結果3年ほど前から、『キム・ヨナの方が女らしいぞ』ということになったのです。
 技術的に2人の間には、今回の点差ほどの差はないと思います。ただリンクという大舞台で演技する2人を比べてみると、キム・ヨナはまだ10代ながら、色香さえ漂う優雅で艶っぽい表現力があるのに、残念ながら浅田真央はどこか尖って少年っぽい感じがする、その差なのです。

 どの分野でも「ライバル」がいるというのは良いものです。それによって互いの技術を極限まで高められるわけですから。しかし結果的にそれをテコにぐんと伸びたのはキム・ヨナで、浅田真央は内心正直『キム・ヨナさえいなければ…』と思ったこともあったことでしょう。
 漏れ聞くところでは、今大会を最後にキムは現役を引退し、プロのスケーターかタレントに転身するかもしれないと言われています。そうなると、19歳とまだ若い浅田真央が今後の世界の女子フィギュアスケート界を牽引していくことになるわけです。
 ただ浅田はいくら勝ち続けても、『キム・ヨナがいない金なんて…』という思いを抱き続けることになるのかもしれません。

 いずれにしても、これで今大会の日本の金メダルゼロが濃厚です。しかし民族性としてこれは仕方ないのかな?と思います。というのも、最近の流行語で言えば、我が日本民族は四方を海で守られた「草食系民族」だったわけです。対して、陸続きで戦乱が絶えなかった諸外国は「肉食系民族」。「和を以って尊し(たっとし)と為す」日本人が、各競技で頂点に立つのは至難の技と言うべきです。
 ただ個人よりもチームプレーが必要とされる団体競技では、昨年のWBCの時のように「和の力」が発揮されるかもしれません。その意味では、今年開催されるワールドカップサッカーで、「岡田ジャパン」が世界の頂点に立ってくれることを願いたいものです。

 (大場光太郎・記)

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コメント

私はれっきとした何々の末裔などと語っている時点でキムチ臭い国の方々と同レベルだと気づかないものなのか?
かの国が好きだとかk選手のファンだとかは個人の自由でありお好きなように楽しんでいただければよいと思うが、かの国を批判すればネトウヨ認定だとか自国民を過度に卑下する言動はあなた自身の思想にも少し問題があると思えるのだが・・・
まあこういう意見にも耳を貸す気持ちも持てない人なのだろうけれどね

投稿: ぬかづけ | 2010年2月27日 (土) 05時22分

 あなたのような反論がくるだろうと、ある程度予期していた。「キムチ臭い国の方々と同レベル」という物言いには、「ぬかづけ臭い国」はそのレベルより上なんだという見下しがあることになる。では、その「見下しの根拠」は何なのか?しっかりした、納得のいく論旨なり「ぬかづけ文化優位論」なりをお示しいただきたい。
 それに私は、ある個人選手を国境など越えてひいきしているという、率直な感情を申し述べているのであって、それがどうして「自国民を過度に卑下する言動」ということになるのだろうか?
 そのような物言いが既に、偏狭なナショナリズムに凝り固まった「ネトウヨ」的だと思うのだが、いかがか?

投稿: 自遊人 | 2010年2月27日 (土) 12時34分

私は五輪前にキム・ヨナが五輪で金メダルを絶対撮れると、予想して、親父の目で予想していた。 なぜ、絶対に金メダルを取らなげればならないのかその理由として、自分達しか出来ないとか浅田の演技には感動して、涙・・涙ですと。 キム・ヨナがどの大会で優勝しても八百長だっと言いつづける日本人に対して。神の力を借りても、その自慢と妄想にヨナは五輪の舞台で終止符を付ける。 そんなコメントを残した。 五輪は終わった。 キム・ヨナ、浅田、お疲れ様でした。 マオタの悪口が神様を怒らせてヨナが金メダルに輝いいたっと私は思います。

投稿: 韓国のオーサ | 2010年3月17日 (水) 21時32分

韓国のオーサ様
 海を隔てたお国からわざわざのコメント、大変ありがとうございました。日本語で書いていただき感謝申し上げます。と共に、内容もしっかりしていて驚きました。残念ながら、私はそちら様の母国語はまったく分かりません。
 このたびはキム・ヨナ選手の金メダル、本当におめでとうございました。私もキム・ヨナの演技を見ましたが、非の打ち所のないほどの完璧な演技でしたね。客観的に見て、金メダルは当然だと思います。
 おっしゃるとおり、オリンピックが終わっても、そちらの国とこちらの国とで、キム・ヨナ騒動がなかなか収まりませんね。他の記事でも述べましたが、東アジアの大切な隣国同士、今後とも仲良く助け合って歩んでいきたいものですね。

投稿: 自遊人 | 2010年3月17日 (水) 22時25分

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