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朝青龍が暴行した相手

 横綱朝青龍が暴行した相手が「一般人」である知人男性だったことが明らかになり、各方面から「朝青龍は相撲界を引退すべきだ」という声が高まりました。1日貴乃花が新理事に選出されて大きな話題となった相撲協会理事会は、選挙後武蔵川理事長は特命の「調査委員会」を設置し、朝青龍事件を独自に調査すると発表しました。2日には同委員会に朝青龍の個人マネージャーと当日の車の運転手を呼んで事情聴取を行いました。
 その結果調査委員長は、「彼らは殴った事実は見ていない」と面妖なことを言い始めています。

 また最近被害男性との間で示談が成立、くだんの男性も「横綱に殴られたのはウソ」と言い出すなど、どうも関係者の間で「事件そのものをなかったことに…」という暗黙の合意が形成されつつある状況のようです。そうやって朝青龍の責任問題を不問にして、解雇処分はおろか出場停止も見送り、3月の春場所に何食わぬ顔で出場させようとしているようなのです。
 鼻が折れて全治1ヵ月という暴行事件があったことは、写真週刊誌などから明らかです。しかし当代人気ナンバーワン「悪役(ヒール)横綱・朝青龍」がいなくなって困るのも、また相撲協会です。(注 朝青龍は4日引退発表)

 事件が発生したのは、新春場所中の1月16日未明のことでした。同日午前4時過ぎ東京都港区内の路上を走行中の車内で、泥酔していた横綱が同乗していた知人男性に殴りかかり、被害男性は直後車を降り巡回中の警視庁麻布署員に助けを求めたというものです。
 そもそもその時点で、傷害容疑の現行犯で逮捕されて当然のケースです。しかし警察は犯行現場から朝青龍を帰していますし、また被害者はなぜ「被害届」を出さずに相談だけで終わったのか?ご丁寧にも麻布署から相撲協会に連絡が行き、協会と警察の連係プレーによって朝青龍を守ろうとしたのではないかという疑いがある、と見る事情通もいるようです。

 そして奇妙なのは、朝青龍サイドのことは連日のように大騒ぎしているのに、一方の被害者は名前も氏素性も全くといっていいほど報道されていないことです。「ケンカ両成敗」の原則からすれば、これはおかしいことなのではないでしょうか?
 
 被害者の名前は川奈毅(かわな・たけし)。六本木界隈ではダーティな人物として有名だったようです。そういえば川奈は、昨年の押尾学事件、酒井法子事件関連の2ちゃんねるで、しばしばその名前が取りざたされていました。いわく「六本木の帝王」「モンスター」「すべては川奈の鼻帝国の手の上で踊らされている」等々。
 川奈毅は元々暴走族・関東連合の元OB、とにかくケンカッ早くヤクザにもケンカを売るなど凶暴な人物としてその筋では怖れられる人物だったようです。ただし今回は皮肉なことに「鼻帝国の帝王」も、横綱朝青龍から「鼻をへし折られて」しまったわけです。

 そもそも16日未明事件前、本場所中にも関わらず朝青龍が酒を飲んでいたのは、東京ミッドタウン近くのクラブ「フェリア」でした。川奈も一緒だったわけです。おそらくその頃既に、事件につながる何らかのトラブルが発生していたとみるのが妥当なところでしょう。
 ところで川奈毅は、このクラブ「フェリア」の支配人(責任者)だといいます。外国人モデルも多数出入りするこのクラブの、実質的オーナーは上山信二という元総会屋です。そして上山は、薬物クラブの悪名高い、例の西麻布のクラブ「エーライフ」の実質的オーナーでもあるのです。

 「エーライフ」に設立時出資したのは、押尾の元所属事務所エィベックスの松浦勝人社長だとも言われています。そして松浦は闇社会とのつながりが指摘されている…。こういうご立派なエイベツクスには、元検事総長や元警視総監といった検察、警察最高幹部が天下っていることは、以前の『薬物汚染シリーズ』でお伝えしたとおりです。
 そんないわくつきの「エーライフ」には、押尾学、酒井法子、高相祐一、森祐喜、北島康介、泉田勇介やその他大勢の芸能人が出入りしたと見られています。川奈毅はこちらの店にも関係しており、当然のように押尾や酒井や泉田らとは以前から知り合いだったと見られています。
 川奈自身が有名な「クスリの売人」で、高相祐一が逮捕された渋谷の現場にも駆けつけたと噂されていたようです。

 同日飲み明かしたクラブ「フェリア」には、もう一人塩田大介という人物がいたといわれています。ABCホームの元会長で、3年ほど前1億5千万円の脱税で海外逃亡し、一昨年帰国し逮捕された人物です。また塩田は警察関係者の話として、それとは別に覚せい剤使用疑惑で内偵されていたともいいます。
 川奈といい塩田といい、本場所中に責任重い横綱がこんな連中と朝まで飲み歩いていていいのか、という問題にもなってきそうです。さらには「エーライフ」同様この店も薬物クラブ、外国人モデルによる売春などの疑惑がある店のようです。

 もっともそんな倫理などくそ食らえというのが、朝青龍なのでした。そして何も朝青龍に限らず、角界にはタニマチとして昔から“893”がついているといわれています。だから川奈毅のような六本木新興チンピラでは、とても対抗できないという事情があるようです。
 そのため川奈は、当初5千万円くらい示談金をふんだくるつもりが、朝青龍についているバックを知ってビビッて、結局2千万円前後で落ち着いたと見られています。

 ともかく。日本相撲協会→警視庁麻布署→妖しいクラブ→大手芸能プロ→闇社会。もたれ合いといおうか、癒着構造といおうか。そこにマスコミも一枚加わり、押尾事件同様隠された真相は今回も暴かれないまま終わってしまうことになりそうです。

 (大場光太郎・記)

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コメント

 12日「六本木の帝王」川名毅(川奈毅-40)が傷害容疑で逮捕されました。川名毅は朝青龍暴行事件の被害者でもありました。川名の逮捕があって同日、この記事と『朝青龍暴行で捜査1課?』『押尾事件の陰の主役-森祐喜死去』のアクセスが急上昇し、お祭状態でした。中でも多かったのがこの記事です。それでなくてもこの記事は、私自身の“お気に入り度”は別として、当ブログ1、2を争う人気記事です。

投稿: 時遊人 | 2011年9月14日 (水) 00時52分

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