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明治大学のこと

 明大が早大を逆転して志願者数初の1位に

 今春の大学受験戦線に異変が起きているようです。受験志願者数トップの座を、明治大学が初めて奪取したというのです。
 明大の10年度一般入試の志願者数は、前年度より1万人近く増えて11万5700人。連続1位だった早大は6000人近く減らして2位に転落。99年度まで首位だった日大は、10万人の大台にも届いていないとのことです。

 少子高齢化社会が既に定着しつつあり、18歳人口が減り続けている中で、明大はどうやって志願者を増やし続けているのでしょうか?
 「受験の機会を増やして志願者数を増やしているのです」と語るのは、ある教育関係者です。「学部別の一般的な入試に加え、地方都市で実施される全学部統一入試、センター試験利用入試(前期、後期の2度)があり、希望者はそのすべてを受験できます。しかも統一試験では、受験科目が重なる学部はすべて併願可能。1回の試験で法学部や政経学部、文学部などを片っ端から受けられる。志願者数が増えるのは当然です」と話しています。

 明大は「イメージ戦略」にも成功したようです。本拠地である駿河台キャンパスでは、10年以上前から校舎の建て替えが進み、古色蒼然としたムードも一新されたようです。
 そういえば私は以前、神田駿河台下の三省堂書店や神田古書街に年に数回通っていました。御茶ノ水駅を降りてすぐがその名も“明大通り”で、下り坂です。その坂道の舗道を下りていきますと、なるほど右手が明治大学の敷地です。当時は見るからに古くさい校舎が連なり、まさに“古色蒼然”。構内には、全共闘の貼り紙や立て看などがあり、薄暗くて何となく陰気な雰囲気が漂っていました。

 そんなだった校舎がパーッと明るく建て替えられたからなのか、明大は今をときめく芸能人たちも増えているようです。例えば、ジャニーズの山下智仁(商学部)や女優の北川景子(商学部)、井上真央(文学部)などです。
 そのようなイメージ戦略が功を奏して、リクルートの“大学ブランドランキング2009”では、「おしゃれな大学」の6位にランクインしているとのことです。また、就職氷河期の現在でも、同大学の就職率は他の大学に比較して好調のようです。

 以下は余談ながらー。私の長い半生で当然のこととして、何人かの明大出身者と知り合ったことがあります。その中でも特に印象的だったのがWさんという人です。
 Wさんとは、今から30年ほど前のお付き合いです。川崎市出身で、高卒後1年ほど市内の工場に勤めたものの、一念発起して明大に進んだということでした。専攻は建築関係、同大卒業後О急建設に勤め、当時E市にあったN工営出身の社長が経営する土木設計会社の社員募集に、私より少し先に応募し採用されていたのです。

 私も採用ということになり、最初の仕事が新東京国際空港公団(当時呼称)内で、成田空港関係の工事積算業務のため出向するというものでした。私は土木設計はズブの素人の上東京勤務も初めて、そこでWさんがチーフとなり2人で行くことになったのです。
 当初1年くらいはアメリカ大使館対面側の、共同通信社ビル内の同公団での職務でした。それから成田空港内(同敷地はずれ)の工事局に移りました。そのため約1年弱、成田市内のアパートでWさんと共に下宿しました。

 Wさんはまだ30少し過ぎ。私より1個年上だけなのに、既に頭髪は薄くなりどちらかというと少し老けた感じでした。妻帯者でもあり、田舎者で世間知らずの私には、業務上のことも含めて、さすが世の中をよく知っている知恵者だなという感じでした。親しくさせていただいた2年弱ほど、この人からはさまざまなことを教わりました。

 同工事局の同じグループに一人の女子職員がいました。一年前の春新卒で採用された人ですから、まだ1年と少しのキャリアです。ある日この女子を交えて、同部署の人たちと何か雑談を交わしていました。
 その時公団職員の誰かが、W先輩が明大卒であることを誉めたのだったと思います。するとすかさず、机の向こう側にいるくだんの女子職員が、先輩に面と向かって「明治大学なんてイモ大学だわよ !」と言い放ったのです。そして次の瞬間、先輩の隣の席にいる私の方を向いて、「ねぇ」と同意を求めたのです。
 なんでだよ、オレにふらないでよ。それにあのぅ、オレはイモ大学どころか高卒なんですけど。
 ちなみに彼女はA学院女子短期大学卒業でした。先輩と女子職員との間で、それ以前に何らかの感情面での行き違いがあったものなのか、知るよしもありません。先輩はただ無言で苦笑いしていました。

 W先輩は、それから1、2年後E市内に一級建築士事務所を開設し、現在に至っているようです。もう今では、明治大学を誰もイモ大学などとは言わないことでしょう。だいぶご無沙汰しておりますが、お元気でご活躍でしょうか。

 (注記)本記事は3月12日付「日刊ゲンダイ」記事を参考、引用してまとめました。

 (大場光太郎・記)

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