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懲りない朝青龍

 (元)朝青龍が母国に帰って言いたい放題。協会と日本に喧嘩を売った?

 14日大相撲春場所(大阪府立体育会館)が開かれました。元横綱・朝青龍が引退したことで、今場所は白鵬が一人横綱を努める場所となります。初日日本相撲協会の武蔵川理事長は、「大相撲を愛してくださるすべての皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます」と異例の謝罪会見を行い、続けて「一人一人が自覚を持って、騒動を引き起こさぬよう努めて参ります」と今後の決意も語りました。

 昨年春場所は、9日間“満員御礼”が出たといいます。例年大阪での朝青龍人気は高く、朝青龍(もう「元」をつけるべきですが省略)が抜けたことによる観客の入りが懸念されました。しかし初日は何とか満員御礼が出て、協会としてもほっと一安堵といったところです。
 また先場所優勝の朝青龍が引退したため、賜杯、優勝旗返還は師匠の高砂親方が代行、その淡々とした姿に場内から従来のような割れんばかりの拍手と大きな歓声も起きませんでした。ただこの日は、07年夏場所以来となる横綱、大関が揃っての白星スタートとなりました。

 問題は朝青龍のその後の動向です。既にご存知のとおり、またも大問題を起こしてくれました。
 朝青龍(本名:ドルゴルスレン・タグワドルジ)は、11日引退後初の帰国となるモンゴルの首都・ウランバートルで記者会見をし、そこでとんでもない発言が次々に飛び出したのです。
 同会見で朝青龍はモンゴル衣装に身を包み、終始モンゴル語で通し、日本人記者からの質問は一切オミットする形で行われたようです。母国に帰って母国語で話しているうちに気も大きくなったのか、日本相撲協会の批判を含む爆弾発言を連発したのです。

 例えば相撲協会に対しては、「協会のルールは厳しかった。悪口は言いたくないが、気に入らない要求もたくさんあった。自分の思い通りにやりたいこともあった。一部に私を辞めさせようとした人もいたのは事実だ」といった具合です。
 これを伝え聞いた協会理事の一人は、まるで後足で砂をかけるような物言いに「引退相撲に影響は出るだろう。もう辞めた人だけど、(協会が)話していないことを会見で話したのなら問題だ」と憤慨しています。
 10月3日に予定されている引退相撲では協会の協力が不可欠で、チケット代やグッズ販売などで朝青龍に総額1億円以上が入ると言われるイベントが、自らの発言で「待った」がかかる可能性も出てきたのです。

 さらに引退の引き金となった「泥酔暴行事件」についても、「暴行は一切していない」と関与をキッパリ否定してみせました。一連の会見について武蔵川理事長は、「良いわけがないでしょ」と不快感をあらわにしました。特にこの件については「やったこと(暴行の事実)を認めて、責任を取って辞めたわけだから」と語気を荒げていたといいます。
 まさにそのとおりです。さらに付け加えれば、被害者の川奈毅とは1月中に示談を成立させ、1500万円(推定)の示談金も払ったと言われています。もし暴行の事実はなかったというのなら、何のための示談だったのか?と言うことになります。

 改めて事件から引退に至るまでをざっとおらさいしますとー。
 朝青龍は初場所中の1月16日未明、川奈毅が関係する六本木の外国人クラブ『フェリア』で、かなり泥酔状態だったようです。一部情報では既に同クラブ内で事件は起こっており、外国人ホステスを次々にトイレに連れ込みレイプしまくっていた。それを知って駆けつけた川奈らが止めに入り、何とか朝青龍を外に出した。店の前で両者がトラブルになり、付き人が運転する車に川奈を無理やり引きずり込み車を走らせた。朝青龍は車内で川奈をボコボコ殴った。普段は「鼻帝国」「六本木の帝王」「モンスター」などと怖れられていた川奈毅も、横綱には抵抗すべくもなく、『このままでは殺される』と感じて、約1kmほど走った路上で車から飛び降り、交通事故処理中だった警視庁麻布署員に半狂乱で助けを求めた。

 川奈毅は「ヤクの売人」で、自分も根っからの薬物中毒、鼻骨などは既に溶けている状態と言われています。川奈ら六本木クラブ人と麻布署は、日頃からズブズブです。あるいは細木数子(在日韓国人?本名:崔美姫?)その奥の山口組などの怖いタニマチを持つ朝青龍側と、一体どんな裏取引があったものやら。結局川奈は、「被害届」を出すことなく、初場所千秋楽翌日の1月25日鼻骨骨折など全治1ヵ月の診断書写しのみ麻布署に提出。その後川奈は、「暴力を振るわれたのはウソ」と言い、1月29日「今回の一件について許す」という趣旨の示談書を取り交わし、朝青龍側弁護士が2月2日同示談書を麻布署に提出しました。
 しかし日本相撲協会はこれを認めず、2月4日の理事会で朝青龍に引退を強く迫り同届出書を提出させ受理したのでした。

 一時は本庁の捜査1課に担当替えか?などと言われましたが、その後何の音沙汰なし。それに引退前から朝青龍への“事情聴取”と言われていますが、今もってそれもなしで…。マスコミは被害者の川奈毅の名前や氏素性を決して報道しないように、警視庁も当日の状況、双方の背景などを本格的に捜査しようとしないようです。「押尾学事件」のように、ヤバイ筋になることを百も承知で踏み込めないわけです。

 それに今回の母国への帰国で再認識したように、朝青龍はモンゴルでは“大英雄”です。そして今回朝青龍は、引退に至る真実などよく知らない母国人に「私は何も悪くない。本当は30~40回も優勝できる体力があるのに、協会の中の記録を破られたくない一部関係者によって、仕方なく辞めさせられたのだ」と早々とぶち上げてしまいました。
 朝青龍の「作戦勝ち」と言うべきです。あまりにも手ぬるい後手後手の日本警察は、もう捜査を打ち切るしかないと思います。朝青龍が「無罪宣言」してしまった以上、モンゴルの英雄を逮捕できると思います?それは無理でしょうよ。

 それでなくても、モンゴル人民共和国は「資源大国」。無尽蔵に眠っている天然資源を求めて、ロシアや中国は同国での大型開発プロジェクトを進めようとしています。片や資源小国・日本は同プロジェクトで遅れを取っており、朝青龍問題がこじれるようだと両国外交に決定的な溝が入り国益を大きく損ないかねません。
 一応型どおりの事情聴取くらいはするかもしれません。しかし事件はいつの間にかうやむやになるのではないでしょうか?さすがに国技館はダメでも、どこか立派な施設で堂々たる引退相撲は行われ、朝青龍は功労金諸々含めて数億円ものお金をせしめることになるものと思われます。

 後は格闘家、実業家、母国で大統領目指して政治家?「29歳とまだ若い」朝青龍の高笑いが聞こえてきそうです。

 (大場光太郎・記)

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