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キム・ヨナ困惑?サイバー攻撃

 祈・日韓両国の国民レベルでの共存共栄の交流

 バンクーバー冬季五輪が2月28日閉幕しました。これで同大会はぼちぼち思い出の領域に入っていくのかな?と思いきや。女子フィギュアスケート金メダルに輝いたキム・ヨナをめぐって、とんでもない騒動が勃発しました。
 インターネット上の巨大掲示板「2ちゃんねる」サーバーが、韓国からの“サイバー攻撃”にさらされ、ついに今月1日ダウンに追い込まれたというのです。3日には復旧しましたが、ことの発端はキム・ヨナ選手に対する誹謗・中傷の書き込みでした。

 ここで「2ちゃんねる」とは、1999年に開設されたサイトで、政治からスポーツエンターティメントにわたるあらゆるトピックについて匿名で投稿できるサイトをいいます。インターネット上の“言論の自由”を拡大した一つのモデルともされてきました。インターネット調査会社ネットレィティングスによると、日本最大のユーザー数とページビューを誇る掲示板システムです。
 ただ外国特に韓国と中国を非難する書き込みを繰り返す、右翼的な“ナショナリスト”が集まる場になっていることも事実です。

 同掲示板には、キム・ヨナがショートプログラムで首位に立った直後から、「トリプルアクセルを成功させノーミスだった浅田真央より、高い得点なのは納得できない」という声が上がり始めました。そしてキムが史上最高点で優勝するに及んで、「審査員を買収したに違いない」「八百長だ」などと中傷が殺到したのです。
 しかしネットジャーナリストの井上トシユキ氏によりますと、韓国の審判員買収疑惑は、ネット上では国際大会のたびの恒例行事化しているのだそうです。そもそも事の起こりは、02年の日韓共同開催だったサッカーW杯で審判が韓国に有利な判定をしたと取りざたされて以来、脈々と続く“お約束”のようなもので、言ってみれば「ガス抜き」レベルの話だというのです。

 しかし今回はたかが「2ちゃんねるの書き込み」に対して、韓国のメディアはこれらをいちいち翻訳したのです。すると韓国側も「日本人に認めてもらわなくて結構」「この機会に独島(トクド、ドクド)で戦おうじゃないか ! 」「独島は韓国の領土だ」とエスカレートし、遂にはネット上で報復を呼びかける事態に発展したのです。そしてコミュニティーサイト「テロ対応連合」には、10万人を超える会員が終結したといいます。
 サイバー攻撃が行われた3月1日は韓国の独立記念日(三一節)に当たり、これが格好の吸引力となって数万人が参加する事態となったものと思われます。そのため2ちゃんねるは、同日午後1時からアクセス不能に陥ったのです。

 ただ「2ちゃんねる」のサーバーが米国に置かれていることにより、知らずに攻撃した韓国側も大誤算だったようです。井上氏によれば、「サーバーを提供しているサンフランシスコのPIE社は大損害。“2ちゃんねる”以外にも被害が出ていて、中には米国政府機関に関連するサーバーも含まれているそうです。被害額は250万ドル(約2億2千万円)ともいわれ、PIE社はFBIやサンフランシスコ市警と協議し、法的措置も検討しているという話」だといいます。
 FBIの登場に驚いた韓国のネットユーザーは、「何で日本じゃなくて米国から訴えられるの?」と、“逆大騒ぎ”なのだそうです。

 今大会のキム・ヨナがらみでは、試合前から「金メダルはキム・ヨナで決まり」と半ば公然と語られていたといいます。というのも、今大会の放映権を持つNBC(全米三大ネットワークの一つ)は、「歴代最高の一人であるキム・ヨナに魅了されない視聴者はいないだろう」と人気を煽るなど、どこもかしこも「キム・ヨナ金メダル」が世界共通の下馬評だったからです。その上今大会最大のスポンサーは米TV各局、となると視聴率を上げるスーパースターの登場を待ち望んでいたとしても不思議ではないわけです。
 こうして米国のみならずどこのメディアも、「キム・ヨナの金メダルありき」の空気が大会前から漂っていたというのです。

 実際あまりにも極端な点差といい、そのような大会前からの雰囲気といい、おかしいといえばおかしなことです。不条理そのものといえます。しかし『冬季五輪あれこれ』でも少し触れましたが、IOCをはじめとした国際機関はすべて欧米系です。現世界システム全体がそうである以上、彼らの利害に適った試合運びがなされてしまうのは、現実問題として致し方ないところです。
 幸いキム・ヨナは3月の世界大会を最後に引退のようです。さあそこからが浅田真央の出番です。とは言っても、4年後のソチ大会に向けて、例えば16歳で4位入賞した米国の長洲未来のような超新星が出てこないとも限りません。その意味では、浅田は本来の“異次元のジャンプ”以外にも、国際的メディアを味方につけるような“表現力”をいかに磨いていくかが今後の課題になるものと思われます。

 “サイバー攻撃”から話がそれてしまいましたが、日本と韓国は目と鼻の先の隣国同士で、古来から因縁浅からぬ関係です。他人よりも近親に対する憎悪の方が、一層ひどくて深刻だとはよく聞く話です。しかしいつまでも敵対関係を続けていてはいけません。
 日本にとって焦眉の急は、当ブログでも暗にお示ししてきたとおり、「対米従属状態」を一刻も早く脱皮して「真の独立」を果たすことです。その時韓国、中国という最隣国と敵対関係にあればそれは米国の思うツボなのであって、いつまでも米国頼みから抜けることはできません。「白人の神」が人類を幸せにすることなどあり得ないのです。

 いくら理想論と言われようとも、私は鳩山首相が唱える前から「東アジア共同体構想」を支持する一人です。政治体制や歴史認識や国情などの違いを乗り越えて、日本-韓国-中国ががっちりスクラムを組んで、北米圏やEUなどと十分対抗出来る大アジア経済・文化圏を創り出すべきだと、私は考えます。

 (注記)本記事は「日刊ゲンダイ」などを参考、引用してまとめました。

 (大場光太郎・記)

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