自分に賭けてみなさい
NHK『こころの遺伝子-あなたがいたから-』第3回は感動的だった !
4月の番組編成により、各テレビ局とも新番組が続々登場していることでしょう。その中の一つ、NHKの『こころの遺伝子』という新番組をたまたま観てみました。といっても、14日深夜午前0時15分からの再放送でしたが。
西田敏行と局アナの黒崎めぐみアナの進行で、毎回違うゲストを迎え、ゲストにとっての忘れがたい出会い、そしてその人から言われた一生を変えた言葉などを、ゲストへのインタビューを交えてながら、その人生を再現していく企画のようです。
今回のゲストは、アンジェラ・アキという女性シンガー。私は初めて聞く名前で、どんなシンガーなのかもまるで知りませんでした。
冒頭で彼女のライヴステージのもようが紹介されていました。ステージにはピアノが一台置かれていて、自身が作った歌を、彼女が弾きかつ歌うのです。それは躍動感とパワー溢れるオンステージでした。曲もさることながら、歌詞に強いメッセージ性が込められていてインパクトがありました。
観客はおおむね若い女性ながら、皆総立ち状態で一緒に歌ったり右手を振り上げたりしながら、アンジェラと共にコンサートを共同創造しているような印象を受けました。中には涙をボロボロこぼしながら、それをぬぐおうともせず歌に聴き入っている女性もいます。
そもそもアンジェラ・アキが同番組のテーマソングを歌い、今回ゲストとして呼ばれるくらいですから、現在ではミュージシャンとして十分過ぎるくらい成功をおさめていることは明らかです。
しかしそれが、今日の我が国の芸能界の“二世現象”のように、さほど苦労もなくやすやすと成功していたのならとても興味など湧かず、途中で観るのを止めていたことでしょう。しかし実際は最後まで集中して観続けることになりました。何度も熱いものが込み上げてくるのを抑えきれずに。久しぶりに「良い番組」を観せてもらったな、という感想です。NHKだろうと何局だろうと、「良い番組は良い」と率直に言います。ただ同局をはじめとした、偏向した報道情報番組だけはいただけません。
ゲストのアンジェラ・アキは、1977年(昭和52年)徳島県生まれです。父親が日本人、母親がアメリカ人の“ハーフ”です。彼女が生まれ育った徳島の小さな町では、ハーフの子供は珍しく、当時近所の人や学校の友だちから奇異な目で見られ、ずい分コンプレックスを感じながら育ったといいます。
そんな中アンジェラを救ったのは、母親に勧められて3歳から始めたピアノだったといいます。だんだんピアノの腕前が上達するにつれて、友だちから「ピアノのアキちゃん」と呼ばれるようになっていきます。こうしてピアノを弾いている時だけは、唯一“本当の自分”を取り戻せる時間だったようです。
中学卒業後アンジェラはアメリカに渡りハワイの高校を卒業し、ワシントンDCにあるジョージ・ワシントン大学に進学します。その頃クラスメートから誘われて、カナダを代表するシンガーソングライター、サラ・マクラクランのライヴを聴きに行き、深い感銘を受けます。 サラ・マクラクランは後に、音楽界の最高賞である“グラミー賞”を受賞し、今回のバンクーバー五輪では開会式の歌を歌ったほどの実力者です。
アンジェラが特に感銘を受けたのは、サラの「歌詞」でした。サラの詞は人生の明るさや華やかさだけのキレイ事を歌ったものではなく、ネガティヴな想いや苦しみをストレートに表現していたのです。サラは、悩みを抱えていた彼女自身の代弁者のように感じたといいます。
その時のサラ・マクラクランから強い影響を受け、アンジェラは「シンガーソングライターになろう !」と心の中で決意します。こうして大学卒業後、昼間は福祉関係の会社に勤め、夜はバーやライヴハウスで歌うという“二重生活”を続けていくことになりました。
しかしライヴの客の主目的は酒を飲むことであり、アンジェラの歌など二の次、三の次。歌っていながら虚しい気分に襲われ『これでは落ちこぼれミュージシャンだわ』と思ったといいます。そして次第に、肉体的にも精神的にも疲労が蓄積されていきます。
そんな時、アンジェラに「自分が本当にやりたい道に進みなさい」とアドバイスしてくれたのが、会社の上司のボブ・ビンガムさんでした。彼女のライヴを見て、オフィスでは見られない輝きを発見し、彼女の情熱と才能を確信したボブさんは、
「Take a chance on you 」(自分に賭けてみなさい)
とアドバイスしてくれたのです。
なおもためらっているアンジェラに、ボブさんは「三角形の目標設定」を勧めます。これはピラミッド形の三角形に二本の線を引き三等分して、上から短期、中期、長期の目標を書き出すというものです。短期は半年から2年、中期は2年から5年、長期は5年から10年で達成可能な目標です。
ボブさんはまず「目標を設定する」ことが重要で、その達成に期限を設ければ成果は10倍に上がる、これを紙に書いて毎日見るようにすれば効果はさらに上がると説いたそうです。 (以下「続」につづく)
(大場光太郎・記)
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