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検察審査会「起訴相当」答申?

 もしそうなら、政治的謀略組織・検察は戦時中の暗黒捜査機関と全く同じだ

 先日の『怪しい検察審査会の動き』記事で述べましたように、検察審査会(以下「検審」)は、怪しげな市民団体が申し立てた小沢事件だけを、なぜか2ヶ月余という異例のスピードで審議しています。それ自体が異常なことなのに、何と本日20日にも検審による“判決”が出されるとの情報が広がり、政界・永田町が一気に緊迫しているというのです。

 検審の審議は、一般の有権者からクジで選ばれた11人の審査員によって行われます。ところで小沢幹事長の案件を審議している審査会は、4月末に11人中6人の任期が切れてしまいます。5月に入ると、また6人の新しいメンバーが加わって一から審議することになります。そこで4月中に結論を出すとみられるのです。審議は通常火曜日に行われるため、20日が大本命となっているのです。
 検審の審議の結果、11人中8人以上が「刑事責任を問うべきだ」と考えれば「起訴相当」、過半数が「もっと捜査を尽くすべきだ」と考えれば「不起訴不当」、いずれも満たさなければ「不起訴相当」となる仕組みです。

 小沢幹事長の案件は、地検特捜部が威信を賭けて念入りに捜査し、2月4日「嫌疑不十分で不起訴」としたものです。常識では「不起訴相当」の答申となるケースです。しかし審査員がマスコミ報道に左右されやすい一般人のため、今回の小沢案件については「起訴相当」や「不起訴不当」となる可能性が十分あり得るのです。

 それを裏づけるような怪情報が注目を集めています。政治評論家の歳川隆雄氏がネット情報誌『現代ビジネス』で、「“起訴相当”の答申が出る」と書いているのです。そして東京地検はもし仮にそうなったら、即日「在宅起訴」に持ち込む構えだとしています。
 そもそも検審は、会議内容はもとより、開催時期すら明かされない完全非公開の会議です。ある司法関係者は、「検審は事件を扱う組織だけに、警察、検察など捜査機関と同様の“秘匿性”が求められます。仮に審査員が会議情報をペラペラ話せば、当事者の証拠隠滅や逃亡の可能性もあるし、審査員を逆恨みして襲われる危険性すら出てきます。だから検察審査会法は、会議の非公開や審査員への罰則付きの守秘義務を課しているのです」と語っています。

 今回の場合、歳川氏に会議情報を漏らしたのが審査員とは考えられません。検審に「起訴相当」答申を出すよう仕向けさせ、それを大義名分として小沢幹事長を「起訴」に持っていきたい、地検幹部による情報リークであることは明らかです。年初以来小沢捜査情報をリークしまくった、地検幹部による「国家公務員法違反事件」と同じ手口です。
 おそらく今回の件でも暗躍しているのは、3月に地検次席検事に着任したばかりの大鶴基成検事であるのは間違いないでしょう。「自分の保身・栄達」しか眼中にない大鶴ら狡猾な地検幹部は、検審の「検察官が独占する起訴の権限(公訴権)行使に民意を反映させる」という本来の役割を逆手にとって利用しているのです。

 もし仮に「小沢起訴」となれば、年初来の小沢捜査時以上に各マスコミが騒ぎ立てるのは明らかです。歳川隆雄氏は、もしそういう事態になったら鳩山首相はこれを奇貨として、小沢幹事長更迭を決断すると予測しています。同時に決着できそうにない「普天間問題」の実質的責任者である平野博文官房長官と、女性スキャンダルを騒がれた中井国家公安委員長など、一部内閣改造を断行し、支持率低下に歯止めをかけるもようだとしています。
 後任の幹事長には、菅直人副総理兼財務相あるいは今鳩山首相が最も頼りにしているという仙谷由人国家戦略相などが候補だろうといいます。新官房長官には岡田克也外相を、新外相には前原誠司国交相を、新財務相には野田佳彦を充てる考えだろうと予測しています。

 こうなると党内は一気に「脱小沢色人事」となり、仙谷、前原、岡田、枝野、野田ら、老害・渡部恒三と気脈を通じた、民主党内の親米派・親戦争屋の“獅子身中の虫”を重用することになります。第一この連中は、昨夏の衆院選での功績はゼロでした。それに支持率低下の大きな要因の一つは、普天間問題に顕著なように鳩山首相自身の「リーダーシップの欠如」にあります。
 こんなことで鳩山政権は再浮上できるのでしょうか?小沢一郎抜きで、党内の結束が保たれるのでしょうか?「小沢は辞めたぞ。同じような問題を抱えている首相、アンタはどうなんだ」という、マスコミや自民党の厳しい追及をうまくかわせるのでしょうか?それよりなにより、今夏の「最終決戦」参院選に勝利することができるのでしょうか?

 小沢は自ら「辞任カード」を切ることによって、自分に近い海江田万里選対委員長代理か細野豪志副幹事長を後継幹事長に指名するという見方もあります。
 いずれにしても、もし仮に小沢失脚という事態になれば、何やら十数年前短命に終わった細川政権と同じパターンをたどるような気がしてなりません。折角国民が勝ち取った政権交代という「無血革命」が、検察の政治的陰謀と新聞・テレビの執拗な世論誘導によって、今や風前のともし火です。

 小沢幹事長は18日、地元岩手県奥州市の水沢体育館で開かれた「父母をしのぶ会」に参列し、2千人以上集まった支持者を前にして、「仏さんにカンベンしてもらって、政権を取ってからという思いで今日まできた。念願の政権交代ができ、やっと報告と供養ができる」と挨拶し、「最後の総仕上げ、ご奉公のつもりで、日本に民主主義を定着させなければいけない。そのため私の残りの人生を頑張っていきたい」と“鬼の目”に涙をにじませながら締めくくりました。
 またまた「政治生命」を奪われかねない今、小沢幹事長には何か取って置きの“秘策”があるのでしょうか?

 (大場光太郎・記)

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