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次の焦点は検審再議決に

 検察審査会は検察の補完機関。百害あるのみ。“事業仕分け”で廃止せよ !

 小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は21日、東京第五検察審査会が「起訴相当」と議決した小沢氏を、改めて容疑不十分で不起訴処分としました。

 東京地検の大鶴基成次席検事と佐久間達哉特捜部長は、21日午後5時すぎ、東京霞ヶ関の検察合同庁舎で小沢幹事長を「不起訴処分」としたことについての会見を行いました。大鶴次席検事は、「小沢議員について、起訴済みの会計責任者らと共謀し、犯罪行為を実行したと認めるに足る確証が得られなかった」とする処分事由をゆっくり2度繰り返しました。
 また平成21年3月の西松建設違法献金事件から小沢氏への捜査指揮を担ってきた佐久間部長は、「再捜査の結果も踏まえたが、証拠に変わりはなかった」と語りました。

 要は2人の東京地検幹部による検察の全面的敗北宣言です。昨年末の得体の知れない某市民団体からの告発に飛びつくようにして捜査に着手し、以来悪徳旧勢力仲間の大メディアと共に総がかりで攻め込んだものの、小沢氏を有罪に持ち込めるだけの確証は何も出てこなかったということです。

 「小沢捜査にオレの栄達がかかっているんだ」と周囲に言い放っていたという、大鶴と佐久間は東大法学部からの先輩後輩の“赤レンガ組”です。佐久間達哉は花の特捜部長就任後、長銀事件、西松建設事件など悉くミソをつけてきました。
 「国家公務員法(守秘義務)違反事件」の容疑者と思しきリーク魔・大鶴基成も、佐久間とコンビを組んだ福島県知事汚職事件は、結局多数の自殺者を出しただけの冤罪事件として最高裁で全員無罪が確定。そして今回の小沢捜査。これで2人とも「検事総長」のイスは夢まぼろしと消え去り、さぞホゾをかんでいることでしょう。

 いずれにしても東京地検が2度目の不起訴処分の判断を下したことにより、次の焦点は東京第五検察審査会(以下「検審」)の再審査の行方に移ってきました。

 前回4月27日検審は、小沢幹事長を「起訴相当」との議決をしました。しかも審査委員11名が見事に「全員一致」でです。これはずい分面妖なことと言わざるを得ません。ということは審査委員全員が何らかの理由(外圧)により、「反小沢一郎」一色に統制させられた可能性が出てくるからです。
 
 今の日本は一応建前上民主主義国家です。民主主義という政治システムは、多数意見が優先されるとはいえ、少数意見も尊重し内包していくことによって成り立っています。そこにナチスドイツや“北の将軍様”の国とは違う、何事も意思決定のプロセスに時間がかかるといった難しさもまたあるわけです。
 しかるに前回の第5検審では「全員一致」。ここに全体主義的薄気味悪さを感じるのです。

 検察サイドは不都合な資料は隠し、小沢氏有罪をにおわせるような資料しか審査委員たちに渡していなかった可能性があります。その上前回の審査に際して審査補助員を務めた米澤敏雄弁護士が、審査委員の意思決定に多大な影響を与えた可能性が極めて高いと思われるのです。
 米澤弁護士は検事や裁判官を務めた、いわゆる「ヤメ検」弁護士です。樋渡検事総長、大鶴次席検事、佐久間特捜部長ら現役組の大先輩に当たるわけです。その上同弁護士が現在籍を置いている麻生総合法律事務所は、3月の同事務所40周年記念祝賀会で、谷垣自民党総裁や小沢氏・民主党バッシング筆頭番組(TBS)『朝ズバ !』の司会者・みのもんたらを来賓に招いています。

 米澤弁護士なる審査補助員が、素人の審査委員たちにどんな助言を誑し(たらし)込んだかは容易に想像がつきます。「市民目線からして許し難い」「独裁者小沢一郎」などという議決書の文言からも、そのことが推察できるのです。(重要な法律文書にこんな情緒的文言を入れさせた、同弁護士の法律家としての資質には疑問符をつけざるを得ませんが…。)

 以上のことから、前回の11人の審査委員は「市民(代表)」などとはとんでもないことです。彼らは検察サイドと米澤弁護士から、いいようにコントロールされていたのです。言ってみれば「11人の愚衆」とでも言うべきです。

 第一審査会が何時開かれ、メンバーはどんな氏素性なのか、どんな資料に基づいてどんな根拠で結論を出したのか、まったくもって不明なのです。今回の事件捜査には、政治事犯捜査のプロ集団である東京地検特捜部が、半年もの時間をかけてきました。その結果が2度の「不起訴処分」です。
 なのに、愚衆がわずかな時間の「密室裁判」で結論づけたものを、ある日突然議決として出してくる。それは検察捜査にも勝る、最終的な金科玉条の法的結論である。だから信ぜよ。国民にそう押し付けているようなものです。
 
 こんな愚衆委員たちが、たとえ何度「起訴相当」を出そうが、何の法的根拠も拘束力も持ちはしません。「ふふん、そうかい」と鼻で笑って、そのつど無視するに限ります。

 (大場光太郎・記)

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コメント

昨日の解説で土地購入に絡む件は完全無罪であることを改めた確信出来ました。当然、西松建設の件は、事実上、無罪が確定していますので、小沢幹事長が共犯か否かの案件は、「虚偽記載裁判」が完結すれば、自動的に消滅する筈です。
なのに、検察は公判開廷を超牛歩戦術で引き延ばし、マスゴミは「嘘の記載」「政治と金」のキャッチフレーズを流し続けています。更にマスコミは、野中氏の官房機密費発言や平野氏の森元法務相指揮権発動発言を報道して居ません。
この様な悪環境下での大場さんのブログや「夜の騎士」さんのコメントは、小沢支援者ばかりか小沢幹事長自身にとっても心強い支援です。有難うございます。益々のご支援、お願い致します。 KAD

投稿: KAD | 2010年5月23日 (日) 10時38分

 KAD様。確かに世田谷土地の件があのとおりなら、そもそも最初から犯罪が成立しなかった案件です。今は旧勢力対民主勢力の熾烈な決戦の真っ只中です。多くの国民が周知できるのは新聞・テレビなどのメディアですが、そこから小沢騒動の「真実」が検証されることは、現時点ではあり得ないと思います。そのためにも今夏の参院選は、民主党など政権を担う側が何としても勝利しなければなりません。
 出来得れば小沢氏の「無罪」を国民が知り、小沢幹事長は今後ともこの国に「真の民主主義」が根付くまで頑張っていただきたいものと念願致しております。
 なお前記事コメント欄は、いつの間にか「コメント受付終了」となっていました。何かココログからの配慮だったのでしょうか?管理人の私にも分かりません。

投稿: 自遊人 | 2010年5月23日 (日) 16時15分

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